Web担当になった新入社員さんにオススメのWeb基礎知識のまとめ
Publish2016/04/05(火)
Update2021/03/19(金)
今日はとあるお客さんから「4月から入った新入社員さんにWebを任せようと思うけど、どこから教えていいのかわからないので参考になるページを教えて」と言われたので、それならということで、この春からWebを担当することになった人向けに、Web運用の初歩の初歩とも言える部分を紹介したことを書いた記事などを補足と一緒にまとめてみます。
新入社員じゃなくても、これからWebの運用を始めようという人向けにもなるかと思いますので、ご参考まで。
考え方の部分
まずは手を動かす前に、頭を動かす部分から。
頭でっかちになるのもよくはないのですが、何も考えずに行動するのもよろしくないので、基本的な考え方を作ってから取り組んだほうがいいでしょう。
この部分がしっかりしていると、次のステップで迷うことが少なくなります。
あと、自分が考えた方向性で成果が上がった時の満足度が変わってきます。
まずは目標設定の部分。
サイト運用の目的とゴールをしっかりと決めておくという部分です。
これがしっかりしてないと、ちょっとしたことで迷ったりブレたりします。
目標設定をしっかりしておくことで、心がぶれずに運用をしておくことができます。
似たような内容になりますが、作ったコンテンツは「どこの誰にどのような感じで」見てもらうのかを決めておくことも重要です。
ホームページ/Webサイトの目的とゴールの設定が成功を左右する。
目標を設定し、ターゲットとなる人を決めた後は運用プランを考える段階に入ります。
サイト運営の短期施策と中長期施策の計画の重要性について
運用プランを考える場合は、短期的な目標と中長期的な目標を考えます。
千里の道も一歩からと言いますし、まずはクリアできる課題から確実にクリアしていくことを考えましょう。
基本的な考え方の初歩はこの3つで大丈夫ですが、目標設定をするときだけではなく、今後の運用時にも気をつけておくことがあります。
それは、「その情報は正確な情報なのか?」ということをきちんと調べておくことです。
情報を鵜呑みにする前にきちんと確認する癖をつけよう
現代のインターネット上には、正しいこともそうでないことも含めて、人一人が処理しきれない量の情報で溢れています。
そして、その情報はこれからもっと増え続けます。
また、情報は経過年数によって正しかったことが間違いになることも、その逆になることもあります。
大切なのは、情報を自分で判断できるかどうかになりますが、いきなりその判断はできないので、せめてその情報がどこからの情報なのかを調べておくことは、仕事のみならう今後の人生にも役立つと思います。
そういう情報の中でも、よくある間違いについて以下記事でまとめておきました。
Webサイトの運用でよくある間違い
コンテンツ公開までの準備
では実際の業務を行う際の知識編です。
まずは、サイトがどういう仕組みで世界に公開されているのかの概要を知っておきましょう。
専門的なことまではわからなくてもいいですが、せめて概略的に「サイトが表示されるというのはどういう仕組みなのか」を知っておくことは重要です。
サイトが存在するために必要な「ドメイン」と「サーバー」について下記で書いています。
ドメインとサーバーの選定方法・基礎知識総集編
コンテンツを公開する前に、ふにすではテスト環境を作っておく事をオススメしています。
本番と同様のテスト環境を用意する必要性を書いてますので、読んでおいてください。
ホームページ/Webサイトの運用にかかせないテスト環境構築のススメ
運用の基本的な部分がわかったら、次は実際に手を動かす場合の作業内容を確認しておきましょう。
サーバーへのデータの転送・アップロード方法。FTPの使い方・基礎知識
画像やリンクをホームページに設定する方法
データの転送方法や画像の編集方法など、場合によっては使う必要がないこともありますが、手順を理解しておくことは重要です。
手順が理解できていないと、パートナー企業に発注することも難しくなるので、プロとまではいかないながらも、ある一定レベル以上のことは知っておく方が好ましいです。
コンテンツの公開前には、コンテンツがどういう経緯でアクセスを生むのか、その流入元はどこなのかを把握することが大切です。
自社のサイトの過去の状況把握だったり、どういうことがサイトで評価されるのかを知っておくと打つ手の種類も変わってきます。
検索キーワードの種類とそれを意識したストーリーを考えよう
コンテンツを作る場合は、やみくもに作るのではなく、Googleが公開しているマニュアルやガイドラインをしっかり読んでおき、その範囲内でコンテンツを作ったほうがいいです。
これからサイトを作る人向けに最適な学習コンテンツ「ウェブマスターアカデミー」
Googleのウェブマスター向けガイドラインに基づいた考え方で考える
ホームページ上の文字の注意点。全角と半角に気をつけよう。
あと、よく耳にすることかもしれませんが、サイトでコンテンツを公開する以上、著作権や肖像権などの法律的な知識も必要になります。
細かい部分は理解できなくてもいいですが、著作権というコンテンツ制作者を保護する法律があること、それはどういう内容なのかを知っておくことで、法律違反を未然に防ぐことも可能になってきます。
制作者が知っておく著作権やライセンスについて
コンテンツ公開後に必要なこと
コンテンツ公開後に重要なのは、よかった点と悪かった点を客観的に評価し、その内容を次につなげることです。
その指標をどう見つけてどう考えるのかについては、アクセス解析という実際のデータを使用して推測と仮定を作成することが合理的です。
また、アクセス解析を読み取ることでサイトの現状を正しく把握することもできるようになります。
サイト改善の仮説の作成・検証にアクセス解析を使おう
アクセス解析(GoogleAnalytics)から仮説を立てる時に押さえておくポイント
公開したコンテンツを確認する場合、ブラウザのキャッシュによって変更された内容が変わっっておらず変更が適用されていないと感じる場合があります。
その際にキャッシュをどうやって削除するのかを記載しています。
キャッシュよさらば【Webサイトのキャッシュを削除する方法のまとめ】
コンテンツを公開する場合、そのコンテンツが検索エンジンで目的のキーワードのどこの位置に表示されているのかを確認します。
ただし、Googleには検索結果を個人の傾向分析などで使用者によって内容が異なる形で掲載しているので、正しい掲載順位を調べる場合は、個人の影響を消した状態で把握する必要があります。
検索順位を確認するときはChromeのシークレットモードを使う
また、公開したコンテンツは、SNSで拡散されることで目標を達成しやすくなるので、ソーシャルメディア上での露出はコンテンツを公開している以上必要です。
ここで注意するポイントをまとめておきました。
ソーシャルメディアで投稿する際に気をつけるポイント
最後に
ここで紹介した記事は、あくまで基礎となる部分です。
これ以外にも覚えないといけないことはたくさんありますが、それらはこの基礎があって初めて役にたつものだったりします。
まず最初は、基礎となる部分をしっかり理解しておくことが大切です。