Webサイトの運用でよくある間違い

Publish2015/09/11(金)

今日はお客さんから質問される質問の中でありがちな「よく勘違いされている」項目をピックアップして紹介しようかと思います。
ではさっそく本題。

CMSを入れたらそれだけで更新頻度が上がる

ふにすでサイトの運用をお手伝いする場合、ほとんどの場合でCMSを入れてお客さんがサイトを更新できるようにしています。
これは理由は簡単で、お客さん自身がサイトを更新・変更ができるようにしておくほうが都合がいいからです。
ここでいう都合がいいというのは、こっち側の話ではなくお客さん側にとってと言う意味です。
具体的に言えば、急にサイトにお知らせを追加しないといけなくなった、もしくは掲載している内容に間違いがあったのですぐに変更しなければいけなくなったという場合に、人に頼むのではなく自分で対応ができるようにしておくほうがより素早く対応できるからです。
緊急性の高い内容まで外に更新を任せていると、緊急時の初動が遅れます。
初動が遅れると問題が長引いたり、問題発生時間が長くなったりもしますので、企業にとってはマイナスでしかありません。
こういう理由があるのでCMSを採用するわけですが、そうではなくCMSを入れたら更新が簡単になって更新頻度を上げることができるからと考えている人がいます。
確かに管理画面にログインすればサイトの更新を行うことはできるようになるので、簡単になっているとも言えますし、変更も行いやすくなるので更新頻度を上げるということもできなくはないです。
ですが、ここには大きな落とし穴があって、その更新をするのが担当者さんの仕事になる場合があるということを忘れてはいけません。
サイトの更新を楽にしようという目的で導入したはずが、逆に担当者さんの仕事量が増えることになり、結果更新の頻度も少なくなるということもあります。
今ある仕事にプラスでサイトの更新が増えるので、当然と言えば当然ですよね。
単に更新頻度を確保したいだけなのであれば、その分の作業を委託したほうが早かったりするんです。
なので、CMSを採用する理由は更新頻度のアップということだけが目的ではありません。
こう書くと担当者さんは更新をしなくていいとも受け取られかねないので一応書いておきますが、更新ができるようにするためのマニュアルの用意や実際にお伺いして操作説明をしたり、チャットやメールや電話でサポートもしておりますので、担当者さんが更新ができるような体制作りもきちんと考えているという前提での話です。
「システム入れたらそれでなんでも解決」ということではないですよという感じで考えてくださいね。
あと、緊急用のみのためというのも一例です。
導入目的はサイトによって異なるので、そのサイトではどういうことをしたくてどういうことが必要なのかを最初に考えて、そこで何をするのかを決めています。

アクセス数を上げることだけを目的にする

サイトの運用の一つの指標としてアクセスアップがあります。
アクセスアップをするということは、多くの人に見てもらうことでもあるので大切なことではありますが、数字として結果が見えてしまうことで逆に数字だけを追いかけてしまうという、本来の目的からそれた目標を追っかけることにもなりがちです。
このブログでも何度も書いているように、サイトを作った目的は何かを考えましょう。
アクセスアップは手段の一つでしかありませんので、アクセスアップのみを目的としたコンテンツの追加や運用スタイルの変更はするべきではありません。
見てもらった人にどう思ってもらえるか、その先で何をしてほしいかを考えて運用するようにしましょう。
よくありがちなのが、アクセス数アップのためにサイトの方向性と異なるコンテンツを追加したり、過度なSEOの施策(キーワードの詰め込みとか被リンク購入とか)になり、これは本来の目的ではないので行う必要はありませんし、逆にスパムのようになってしまうことも考えるとしないほうが安全です。

運用=更新ということではない

そして最もよく間違えられるのが運用=更新というイメージです。
そもそも運用とはどういう意味でしょう。
デジタル大辞泉によると

そのもののもつ機能を生かして用いること。活用。「法規の運用を検討する」

となっています。
更新は運用の一部ではありますが、全てではありませんので運用=更新は誤りです。
では実際に運用は何をするのかというと、大きく分けると以下のような内容になります。
なお、場合によってはこれよりも増えます。以下はあくまで一般論です。
・サイトの更新を行う
・アクセス解析等から現状を分析する
・既存ページの改善テストを行う
・新しく作るページの企画を行う
・効果検証を行う
サイトを運用をする目的は、設定したサイトにおける成果を実現させることにあります。
更新はその一部でしかなく、ゴールとなる指標を実現するために、サイトをユーザーにとって「使いやすい」「役に立つ」ものに作っていくことがポイントになります。

まとめ

Webサイトの運用は、まだ「どういうことをするものなのか」がよくわからないという人も多いかと思います。
これは僕のようにWebサイトの運用をしている人の力不足(ちゃんと伝えれていないという意味で)だと思うので、これからWeサイトの運用とはどういうものなのかということをもっときちんと知ってもらえるように、ブログで書いていくことはもちろんですがリアルな場所での活動もしていこうと思っています。
年内には発表できるような形で考えていますので、お楽しみに。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
本社のある大阪府高槻市で「ふにすWeb相談所」を開設し、
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
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