ストーンコールドスタナーとRKOから考える時代の変遷

Publish2014/09/10(水)

今日は時代の流れって早いよね的な話を、僕の愛するWWEのフィニッシュムーブから考察してみたいと思います。
今回考えるのはストーンコールドスタナーとRKOといういわゆる「ネックブリーカー」の変化版フィニッシュムーブについてです。

ストーンコールドスタナーとRKO

まずは、この技がどんなものか分からないと何の事らやさっぱりだと思いますので、知らない人向けに簡単に説明します。
ストーンコールドスタナーは、その名の通り「ストーンコールド・スティーブオースチン」の代表的なフィニッシュムーブです。
オースチンは僕の最も尊敬するレスラーで、かなり影響を受けているのは余談です。
話がそれましたが、ストーンコールドスタナーの動作は以下のような感じです。
中指を立てて相手をおちょくる(テンションあがっている時にはこのタイミングで唾を飛ばしながら口汚く罵る場合もあり)
相手の腹を蹴り上げる
相手が「うっ」ってなったところで相手の首を自分の肩のところに乗っけて腕で固定する
そのままどすんと体を落とす
といった動作です。
気になる人は「ストーンコールドスタナー」で検索して動画を見てください。
この「ストーンコールドスタナー」はだいたい90年代後半のいわゆるアティテュード世代に大人気だった技です。
対して、今から説明する「RKO」は2000年代前半から今に至るまでその鋭さを増し続ける「ランディーオートン」のフィニッシュムーブです。
RKOは以下のような動作です。
相手が何かしらのタイミングで隙を作る
タイミングよく首に腕を絡めてマットに叩き付ける
といった感じ。
こちらも気になったら「RKO」と検索して動画を確認してください。
この2つの技は、見た感じは少し違いますが基本的な部分は同じです。
両方ともネックブリーカーの派生系で、ネックブリーカー自体もかなり昔からあるオールドスクールな技です。
でも、そんな古典的かつオーソドックスな技でも、見せ方を変えて説得力をつければ今の時代でも十分にメインとなる技になるんです。

貯めとキレ。時代はよりスピード感を重要視しているのでは?

ここからは個人的な意見になりますが、「ストーンコールドスタナー」は貯めの美学があり、「RKO」には臨機応変なスピードの美学があると思っています。
どういう事かといいますと、ストーンコールドスタナーの場合は1回お腹を蹴って相手に隙を作るというプロセスがあります。
これを挟む事によって、見る側には「次にスタナーがくる!」という期待感と予測を植え付ける事ができます。
そのため、技が決まる瞬間に全員が視線を集中する事ができ、決まった瞬間に一気に盛り上がる事ができます。
これは、1回お腹を蹴るという行程を加えた事で動作に「貯め」を作り、予定調和が生まれます。
そのため見る方も安心してみる事ができるわけです。
それに対してRKOは、相手の隙を作る場合もありますが、その特徴としては「いつどんなタイミングでも技を決める事ができる」という特徴があります。
例えば相手がトップロープからフライグボディアタックをしようとした際に迎撃する形で空中でRKOに持っていく事ができたり、相手のフィニッシュをかわした際にできる隙から一瞬で決めるという事もできます。
見る方からすると予測できないタイミングで技が決まる事があるので、いつ決まるのかハラハラドキドキする感じになります。
同じような技でも、このくらい大きな違いがあるわけです。
こう考えると、時代はよりスピードがあり臨機応変に対応できる可変性の高さが求められているのではないかと考える事ができます。

そもそもなぜプロレスの技で考える必要があるのか

さて、実はここからが一番言いたい事なんですが(前置きがあつくなった結果長くなりました。反省はしていません。)、なぜ時代の流れをプロレスという視点で見る必要があるのでしょうか。
答えは簡単で、「プロレスは世相を映す鏡」だと僕は思っています。
WWEのようなショービジネスは、その瞬間にファンが何を求めているのかを敏感に察知してストーリーや今後の展開が変わっていってます。
ファンからのプッシュでメインにでてくる人が決まったり、PPVでのメイン戦にでる人や試合形式をファン投票で決めたりなんかも分かりやすい例です。
この前のWWE日本公演でもディーバを試合にするかダンス対決にするかをTwitterのハッシュタグで決めたりしてました。
この辺も時代にあった方法や手順をうまく取り入れている事が分かります。
(余談ですがWWEではTwitterのハッシュタグを使う投票は確か4年くらい前からやってました)
常に時代に向き合い変化を続けてきたからこそ生き残れてきているわけです。
なので、プロレスを見れば今の人はどういう趣味趣向になってきていて、時代がどういうものを求めているのかを推測する事ができるわけです。
2つの時代の象徴的で同じような技を比較する事で、ここ数年の変化を感じる事ができるかと思います。
WWEはアメリカがメインなので日本とは少し状況が異なりますが、世界の雰囲気や情勢のニュアンスを感じとれるいい機会だと思います。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
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