インターネット教育って今すぐどうにかしないといけないレベルの問題だと思う

Publish2015/06/03(水)

昨日テレビを見ていて思ったんですが、ちょっと今のこの状況って笑えないくらいひどい状況だなと思ってしまいました。
そのテレビでは、最近話題の年○機構の添付ファイルを開いた件を話題として扱っていたんですが、話をしにきていた専門家の人の話がほぼ満足に誰にも伝わっていない感がすごかったんです。
まあ、テレビに出ているタレントさんがそこまでセキュリティの事に詳しいという事もないので当然なんですけど、いわゆる知識人的な立場の人が発する内容があまりにもアレすぎて呆然とする様な感じでした。
普段仕事をしていても、多くのお客さんがそうであるように、まだまだインターネットというものを世間一般は理解できていないという事実をまざまざと見せつけられた様な形です。

インターネットはすでにインフラだと言う事実

インターネットができて20年経ちました。
出来た当初は研究者間の情報共有にという形ではじまったインターネットは、すでに世界の人が使うインフラとしての地位を得ています。
インフラであると考えるならその重要性が分かるかと思いますが、なくてはならないものになっているという事であり、使うためにはルールを知っておく必要があるという事です。
それが分かっていないと大変危険ですよね。
インフラという事で例えると、高速道路と考えると分かりやすいです。
逆走とかしたらすごい事故になりますし、人が歩くとかもまずいですよね。
最近の話題だと、道路交通法が改正され自転車の取り締まりが強化された事も記憶に新しいかと思います。
インフラのように、多くの人がそれを使うという場合には一定レベル以上の知識やルール、それに伴うマナーやモラルが必要になってきます。
車の場合だと、道路というインフラを使用するためには国から交付された免許が必要なように、使用するための条件も必要になってくる場合があります。
これまでインターネットはそこまでのレベルではないと考えられてきていたかも知れませんが、僕が思うにはすでにインターネットはそのレベルまで来ているんじゃないかと思うのです。

知識がないのであれば、知識を付ける機会を考えないといけないと思う

そして、道路交通法が改正されたように、インターネットを使う上での知識というのは全ての人に最低限の教育が施されなければいけないと思います。
知らない人は知らないで済んでいた時代ではなく、知っていないと話にならないという時代になっていると思います。
そして、今回の事件のように、これからは知らないという事がリスクになる時代でもあります。
という事であれば、皆が知識を学ぶための機会が作られなければいかないと思うんですよね。
ちょっと話が大きくなっていますが、個人的には今はそのくらいしないとまずい状況だと思っています。

今後の事も考えれば今はじめないとどうしようもないのではないか

ここまで強く書くのには理由があって、今後の日本の事を考えるとインターネットは生命線だと思っているからです。
ご存知のように今の日本は少子高齢化社会で、今後何年もその比率が上がり続ける事がほぼ確定しています。
そして、高齢化による若年世代の負担増だけではなく、人口が減少する事による労働力の減少や国内の内需が減少するという問題が起こってくる事は間違いのない未来です。
今はまだなんとか内需で生活できているような状況(個人的にはそうとは思ってませんが)であっても、ここから先は海外に目を向けなければ死活問題の時代になる可能性が非常に高いと思います。
その時代に生きていくには、インターネットというインフラが果たす役割がすごく大きいものになるはずです。
今よりももっと顕著にその傾向が強くなっていくのはまず間違いないかと思います。
その時に何も知らないのでは手遅れなので、今のうちに動かないとまずいと思うというのが今回言いたかった本題です。
今の状況はかなりまずいと思いませんか?僕はすごくまずい状態だと思っています。
そこで、こうしてはどうだろうという案をいくつか考えてみました。
問題定義するだけでなく解決案も出した方が建設的かなと思いますし。

こういうのはどうだろう

実現できるかどうかはさておき、僕が考えるにこのくらいしないとまずいんじゃないかなと思えるものを書いてみます。

免許制にする

ひとつの方法としては、インターネットの使用で例えば個人情報の取り扱いを行う業種などを限定的に免許制にするという方法があるかと思います。
免許にする事で使用できる人数を制限し、一定レベル以上の知識を持った人のみが取り扱えるようになるというのがメリットです。
しかし、この案の場合人数が制限されすぎて海外の国とのレベルの格差が広がる恐れがありますし、なにより競争力が失われる事が考えられるので案としてはいいかもしれませんが、個人的には却下です。

資格を作る

他の方法のひとつとして、取り扱いに資格を設けるという方法があるかと思います。
資格試験を合格した人だけが取り扱えるので、一定水準以上の知識量の増加は望めますし、資格取得によって賃金の向上や労働環境の改善など副次的な効果もあります。
この場合の問題点も、免許制同様競争社会での競争力低下に繋がる恐れがあるのが懸念点です。
また、他に今でもある資格のように形だけ存在している無意味なものになる可能性もあります。
そう考えると、あまりいけてる案ではないですね。

企業は企業研修を必須とする。制度として。

他の案のひとつとして、社員入社時の企業研修の必須項目にするという方法があります。
それを制度として社会に組み込む事が出来れば、一定レベル以上の知識を持った人がいる可能性が上がります。
でも、この場合は形だけ取り入れるようになる可能性も高く、やはり解決策としてはいまいちです。
上記3つはあえて今の仕組みの中に上から組み込む形で考えましたが、どう考えても時代にあっていません。
案を出すと言っておいてなんですが、今の仕組みに組み込もうとする事自体がいけていないのかも知れません。
ここはもっと議論の余地はあるかと思います。
他にも考えた事はありますが、今回はあえて僕が思うベストな回答というのは用意しない事にします。
この長い記事を読んでいただいた時点で、読んでいただいた「あなたなりの回答や意見」が出来たと思います。
それをもとに、色々な場所で色々な人が意見を出し合ってどれがベストなのかを話し合う事が大切だと思います。
今回の件はそういう意味でこの問題の本質を一度みんなで考え直す必要があるという事を気付かせてくれた事だと思っています。
一度「どれがベストなんだろう?」と考えてみるきっかけになれば幸いです。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
本社のある大阪府高槻市で「ふにすWeb相談所」を開設し、
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
Webの運用に関するお悩みや、ホームページで成果が出せないお悩みをお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら

LINEでWebに関する質問にお答えしています。

ふにすでは、LINEでWebに関するご質問にお答えしています。Webに関するあんなことやこんなこと、今さら聞けない疑問などなんでもご相談ください。LINEアプリでQRコードを読み取ると友達登録のリンクが表示されますので、試しに登録してみてください。

ふにろぐとは?

でぐち

ふにろぐは「ふにす株式会社」の「でぐち」が書いているブログです。
このブログでは主にホームページの運営をしている企業のご担当者様向けに、「ホームページ/Webサイトの運営に役立つTips」や「今更人に聞けないような初歩的なこと」を中心に情報を配信しています。

このブログについて

ふにす株式会社

ふにす株式会社は大阪の高槻にある「Webを起点に会社の成長を応援するパートナー」をモットーに、Webにまつわるいろいろな問題を解決する、サポートをする会社です。
ホームページでお問い合わせを増やしたい、もっとたくさんの人に見てもらいたいなど、ホームページ/Webサイトを活用したい方向けの活動を行っています。
また、ホームページの作成や、外部パートナーとしての運用サポートなど、幅広くWebにまつわる諸々のことをおこなっております。
どのようなことを頼めるのかをまとめてみましたので、ご確認ください。

ふにすにはどんな仕事が頼めるの?

ブログ内検索

サービス

ふにすWeb相談所

ホームページの運用お得情報

ホームページ/Webサイトの運用に関する記事のまとめです。ツールや運用ノウハウなど、知っていると便利になる情報ですので、まずはこちらをご覧ください。

Webサイトの運用に関する情報

お問い合わせ

ホームページを成功させたいとお考えの方はお気軽にご相談ください。
ご相談は、下記の中からお好きなものを選んでいただければ大丈夫です。

  • メールで問い合わせる
  • チャットワークで問い合わせる
  • Facebookで問い合わせる
  • X(旧Twitter)で問い合わせる

LINE@でも相談を受け付けています。
QRコードから友達登録を行って、メッセージを送ってください。

LINE@

最新記事

カテゴリ別記事一覧

月別記事一覧