エイプリルフールネタについて思うこと。

Publish2016/04/04(月)

エイプリルフールネタについて思うこと。

今日は4月1日に各所で行われていたエイプリルフールに便乗した取り組みについて僕の考えを書いてみようと思います。
まず、この記事を書くにあたっての僕の基本的なスタンスとしては、エイプリルフールネタをすること自体は比較的賛成という立ち位置だと思ってください。
それを前提に書きます。

エイプリールフールネタがいいと思う理由

まずは肯定的な意見を書きましょう。
エイプリルフールネタをするメリットとしては、最も大きい効果は露出が増えるということになるかと思います。
エイプリルフールネタとして魅力的なコンテンツだった場合、口コミで「このページ面白いよ」とSNS経由でバズる場合もありますし、企業としての違う側面を見せるということもできるでしょう。
エイプリルフールネタが面白ければ、見てくれた人がネタの提供元の会社のことを知り、親近感を持ってもらうことも可能かもしれません。
また、行う側の会社のスタッフも、普段とは違う露出をすることになるので、新鮮で楽しんで取り組むこともできるかもしれません。
エイプリルフールネタを一種のカンフル剤として、社員のモチベーションアップにつなげることができるという可能性も考えられます。

エイプリルフールネタを行う場合の懸念点

次に、エイプリルフールネタを行う場合の注意点というか、デメリットについても考える必要があります。

コストがかかりすぎていないか

まず最初に考えるのは、必要以上にエイプリルフールネタに対してコストがかかりすぎていないかどうかという点です。
ここでいうコストは人件費も含みます。
エイプリルフールネタをするということは、そのためのものを作る必要があります。
簡単にできることであればいいのですが、そうではなく下手すると「エイプリルフールネタのために残業」してしまう人がいるかもしれません。
自分から望んでそうしている場合であれば、それは自分の問題なので外野が口を出すことではありませんが、そうではなく業務の一環として上からの指示でやらされているような状況であれば負荷を増やしているだけなので、あまりよくない状況です。
また、エイプリルフールネタのために本業がおろそかになるということもよくないと思います。

冗談が冗談で通じるものかどうか

エイプリルフールネタを毎年見てきましたが、中には「やらかしちゃった感」のあることになる場合があります。
わかりやすい例が今年のGoogle。
Google、Gmailのエイプリルフールがしゃれにならず、取り下げて謝罪
こういうのは、本当によくないなと思います。
やってる側は面白いつもりでも、それが動作ミスを起こす原因になるようなものは、自らバグを追加しているようなものです。
他にも、やっている側は面白いつもりでも、全く面白くない例というのはたくさんあります。
僕が今年のエイプリルフールネタで一番ひどいと思ったのは、Webではなくテレビですが、某朝のニュース番組でソニーが幽霊を退治するバックパックを開発したというものが最低だと思いました。
朝のニュースの時間にわざわざするようなことでもないし、映画とのコラボということもあって取り上げたんでしょうけど、とにかくつまらなかった。
もちろん面白い面白くないというのは、個人の主観の問題なので、僕にとってはつまらないものでも他の人にとっては面白いということもあるとは思いますが、「朝からつまらんもの見させられたガッカリ感」はすごいものがあります。
これがまだ面白いとか面白くないとか、その程度の話であれば許せる範囲ですが、悪ふざけが過ぎて冗談として捉えるのも難しい物についてはやらない方がいいんじゃないかと思うんです。

身内ノリになっていないか

エイプリルフールネタに限った話ではありませんが、この「自分たちは面白いと思っているけど、他の人から見たらつまらない」身内ノリのようなものを公開する人がいます。
身内ノリほど、外部から見て「寒い」ものはないので、公開する前というか、企画の段階でそれって公開しても問題ない内容なのかどうかは考えた方がいいと思うんですよね。
先ほども面白い面白くないは主観の問題と書きましたが、身内ノリかどうか、この表現で傷つく人がいるかどうかは考えればわかるはずです。

大切なのは品と質

毎年エイプリルフールネタを見て思うのはこういうところです。
こういう季節ものイベントはやると楽しくて、参加することに意義があると思われがちですが、メリットもあればデメリットもあるということはやはり考える必要があります。
やるかやらないかを考える上で重要なのは、その公開するものが「下品でないか」「身内ノリになっていないか」「誰かを傷つける表現になっていないか」という、最低限のルールが守られた上で公開されることが必須だと僕は考えています。
そのために誰かが犠牲になるのも違うと思いますし、しょぼいものを公開するくらいなら公開しない方がいいとも思うんです。
マンションブランドの宣伝文句ではありませんが、大切なのは「品と質」です。
エイプリルフールネタに限ったことではなく、常にそうだと思いますが知らない人が見る機会のあるものに対して「品があるかどうか」はすごく大切です。
それが企業でやる場合であれば、当然ですよね。
第一印象にもなるかもしれない最初の接触機会で「あの会社は下品」と思われるのはものすごく大きなデメリットです。
ということで、基本的には参加して楽しむことはすごく大切だと思うんですが、それ以上にきちんと相手の気持ちになって考えた上で公開できるものかどうかということを考えた方がいいと思いますよという話でした。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
本社のある大阪府高槻市で「ふにすWeb相談所」を開設し、
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