使わなくなったホームページ/webサイトの閉鎖について
Publish2025/01/24(金)

今回のサービス紹介は、ホームページ/webサイトの閉鎖について。
ふにすではwebサイトやホームページの運用をサポートしておりますので、基本的には新規で制作をしていたり、既存のホームページを有効活用することが多いのですが、中には目的を達成して存在する必要がなくなった、運用リソースや費用対効果の面で存続することが難しい場合などの理由でホームページの閉鎖を担当するケースがあります。
ホームページの閉鎖というのも、ほとんどの人が1回経験があるかないかといった感じで、どういった形で閉鎖するのが好ましいのかが難しいといったご意見もいただきます。
単に削除すればいいのでは?と考える人もいますが、実際には適切な対応方法でサイトを閉鎖しておかないと、後々面倒なことになるケースもあります。
閉鎖するホームページが抱えるリスクと問題点と対応について
ホームページの閉鎖を行う際にまず考えなければいけないのは、閉鎖に伴うリスクと問題点をどう考えて対応するのかということです。
考えられる点がいくつかあるので、代表的なものから紹介していきます。
セキュリティ面の問題
まずはセキュリティ面の問題ですが、ホームページを正しく閉鎖できていない場合に、セキュリティリスクが残ったままになっているケースがあります。
例えば、ドメインの更新を行わないことで閉鎖とするという対応で、ドメインはそのまま、サイトもトップページだけ変更してその他のページやデータはそのままになっている場合は、ホームページの改ざんや悪用されるリスクを抱えたままになっている状態です。
その場合、何かしらのインシデントが発生する可能性もありますし、自分たちが残していたデータの漏洩や改ざんによってマルウェア拡散の踏み台になることなどで他社への2時被害の拡大を助長するといった事態になるケースも考えられます。
ホームページを閉鎖する場合は、閉鎖の作業完了後にセキュリティ面でのリスクを徹底的に排除する形で対応するのが好ましいです。
権利面の問題
次に考えられるのは権利面の問題です。
ホームページを閉鎖のであれば権利面は関係ないのでは?と思われがちですが、実際にはホームページで使用していた画像や文章の著作権、タレントや有名人を使用していた場合等の肖像権の問題など、気付かぬうちに他者の権利を侵害する形で問題が発生するというケースがあります。
また、ホームページを閉鎖するのでドメインの権利を破棄すると考えている方も多いですが、後述する悪用されないための対策と自社の権利の保持のためにドメインのみ継続契約する必要がある場合もあります。ホームページ閉鎖後のドメインの取り扱いはホームページを閉鎖する場合に考えておかなければいけないとても重要なポイントです。
ホームページを閉鎖する段階で、権利面でどのような問題があるのかをあらかじめ想定し、問題のない形で適切に処理する必要があります。
コスト面の問題
その次に考えるのがコスト面の問題です。
ホームページを閉鎖するということは、ホームページの維持のためにかかっていたドメイン料金やサーバー料金が不要になると考えているかもしれませんが、実際にはホームページを閉鎖したあとにも維持管理費用が必要な場合もあります。
その理由としては契約期間などもありますが、確認が漏れていたケースもけっこうあります。
また、特にドメインについてはホームページ閉鎖後もドメインだけは取得しておくケースもありますので、今後一切費用が必要ないと考えるのは危険です。
ホームページを閉鎖したあとに費用なコストをしっかり認識したうえですすめる必要があります。
場合によっては、閉鎖後の費用の予算も確保しておくことも必要です。
不正利用/悪用されるリスクへの対応
ホームページを閉鎖する場合、サーバー上のデータの改ざんや、不正ログインなどで悪用されているのに気付けないといったケースが過去にありました。
正しい形でホームページを閉鎖しておかないと、気付かぬところで損害が出ているのに気付けない(気付きにくい)といったことは見落とされがちです。
また、もう使わないから契約をしないとドメインの権利を放棄した場合、ドメインが中古ドメインという形で第3者に渡ることもあるのですが、第3者にわたったドメインで問題がある行為などが行われた場合、元取得していた企業が行っていると感が違いされて風評被害が広まったり、元取得していた企業を語って犯罪に利用されるなどした場合は企業の信用を毀損する事態となります。
そのため、ホームページを閉鎖する場合には不正利用や悪用の原因となり得る要素を排除する事が重要です。
ホームページ閉鎖のメリットも考える
ホームページを閉鎖する場合は、上記のような問題点の把握/対策を行うこと重要ですが、デメリットだけではなくメリットも明確にしておく方がいいです。
具体的には、放置による負荷軽減の効果と有効活用によってリソースの再分配や効率化を促進することも可能です。
例えば、放置されたホームページを閉鎖することで、管理面でのコスト削減や運用する社員の負荷軽減を行えますので、その分のリソースや予算を違う案件に振り分ける事ができるようになります。
また、メンテナンスや維持にかかる費用を削減したり、効果の出ているページにリソースを集中できるようになるといったメリットもあります。
ホームページの閉鎖はネガティブなイメージがあるかもしれませんが、ホームページの閉鎖をすることが選択と集中のキーになってビジネスでの効果的な対応になる面もあるということは考える必要はあります。
メリットとデメリットをしっかりと考えたうえで、閉鎖したほうがよい効果があるのであれば閉鎖を検討するというのも選択肢の一つです。
閉鎖ではなく継続や運用改善をするのも選択肢の一つ
今回はホームページの閉鎖について書いているので、閉鎖するのがおすすめのように受け取られるかもしれませんが、今回いいたいのはホームページの閉鎖はあくまで選択肢の一つだということです。
閉鎖が一番効果的であれば閉鎖すればいいですし、閉鎖ではなく運用改善やリニューアルが効果が出そうなのであればそちらを選ぶという選択肢ももちろんあります。
数ある選択肢のなかから最適な正解を模索し、実行するうえで閉鎖という選択肢もあり得るということをお伝えしたいです。
なお、ふにすでは閉鎖以外にもホームページの制作会社がいなくなるなどしてホームページの運用が困難になった場合の復旧のお手伝いや、放置されてしまっているページの再利用などもお手伝いなどもしています。
閉鎖以外の場合でも、お気軽にご相談いただければと思います。
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