CSS Nite in KOBE Vol.3に参加してきました
Publish2013/09/10(火)
2013年9月7日(土)に神戸市産業振興センターで行われたCSS Nite in KOBE, Vol.3に参加してきました。
普段はCSS Niteというとデザイン寄りの人が多く参加するイベントという感じのイメージなのですが、今回はSEOやソーシャル、マーケティングのすごい方々のお話なので客層がいつもと少し違う感じでした。
僕個人としては、それぞれの方のお話は何回か聞いたり見たりしているので、全く初めて知る人っていう事ではないんですが、このメンバーで話す内容がどうつながるのかなという楽しみと、最近ちょっと制作よりになりすぎてる感があるので、ちょっと色々考え直したりする機会が欲しいという思いから参加しました。
結果としては、やはり考えさせられる部分がたくさんあったので、行って本当によかったなと思っています。
細かい部分は省きますが、個人的に各セッションのポイントを書いてまとめてみようと思います。
自分自身の為という部分が大きいんですけど。
という事でいつものように目次。
- 理由と経路のマーケティング(住さん)
- 今だからこそ取り組むべき、ソーシャルメディア活用のポイント(大月さん)
- 集客に使える手法とその向き不向き(古荘さん)
- Webアレンジャーのススメ ~3歩進んだコンテンツプランニング(松尾さん)
- 結果に結びつくWebマーケティングとは何か?(高畑さん)
- まとめ
理由と経路のマーケティング(住さん)
今回のお話しは技術的な部分ではなく考え方の部分や姿勢の部分、サイト設計よりもっと前の運営側の初期段階の部分にフォーカスしたお話でした。
話を聞きに行ったらサイトを作る前にしないといけない別のことがあるんじゃないかとか、そういう話は意外とよくあるので、自分たちの領域にとらわれずに対応する、対応できるように考え方をより柔軟にしておかないとと再確認しました。
いわれていたように、まずは直ぐに効果を出し、そこから次につなげていくやり方の実践を心がけて、お客さんが望む答えを実現するという部分で説得力を増す必要性があるなと思いました。
例えば最初の段階でそもそもサイトを作ることの必要性があるのかを検討するという部分は、制作会社としては頭の痛い部分かもしれないですが検討することは必要で、作らないという選択肢も持つこと、その代わりに何をすることで効果を上げることが出来るのかを知っておくことの重要性なんかは感じました。
SEO的な部分でいい言葉だなと思ったのは、「順位は結果なので先に結果を追わない」という言葉。
これはまさにそうやなと思って、テンションが上がりました。
SEOって順位っていう分かりやすい可視化できる指標があるのはいいことなんですが、逆にそっちに目が行きすぎてしまうというデメリットもあると思っているので、本来何をすべきかを考えてその結果が順位になっているという考え方はすごく好きです。
セッション全体で感じたのは、自分に求められている本質は何なのかを考え直そうという部分でした。
そんな事は住さんは言ってないんですけど、自分で勝手に解釈したのはそういう言葉が一番しっくり来るようなそんな素敵な内容でした。
今だからこそ取り組むべき、ソーシャルメディア活用のポイント(大月さん)
僕も以前参加したことがあるamplifizrの大月さんの話はFacebookを中心にソーシャルのお話でした。
セッションの中でのキーワードだった「原点回帰」「意識改革」「告知経路」という3つのポイントはとても分かりやすくて、今のちょっと落ち着いた感があるときこそ一旦見直して考え直すタイミングというのは全くその通りだなと思います。
ソーシャルの運営については、おっしゃられていたようにしっかりとユーザーを見て誰に何をどう見せるかという部分を再度考え直さないといけないと思いますし、きちんとコミュニケーションを取る場所というソーシャル本来の目的に沿った形で運用する事が大切だと再認識できました。
あと、面白いなと思ったのは「ユーザーの問題解決をきっかけにする。」という考え方。
発想を切り替えて考えれば、これまでの枠にとらわれずによりスマートな解決方法を考えることもできそうと思ったのですごくいい言葉だったなと思っています。
集客に使える手法とその向き不向き(古荘さん)
古荘さんのセッションは体験に基づいたお話がとても印象的で説得力のある内容でした。
個人的にすごく面白いなと思ったのがたまご街道の事例で、自分達でキーワードを作る部分も含めて、プロジェクト全体の流れを作っていく部分というのが面白かったです。
サイトの役割もその全体の流れの中でどこのポジションにあるのか、サイトだけで完結するモデルなんてないという部分は当然なんですが、忘れがちなので気をつけないとと反省点です。
あと気になったのは、古荘さんは結構しゃべるスピードが速いのと、話の展開がどんどん変わるのでついていくのに大変だったなという点です。
話自体が面白くて、古荘さんの話のスピード感と勢いがそのあとの松尾さんのセッションをより楽しませてくれる一つの理由になっていたなと思っています。
ここは話の内容と言うよりもプレゼンのやり方が面白いなと勉強になりました。
Webアレンジャーのススメ ~3歩進んだコンテンツプランニング(松尾さん)
今回僕がこのCSS Nite Kobeに参加した一番の理由は実は松尾さんのセッションをまだ見たことがなかったから、見たいって言うのが一番の理由でした。
時折話題になっている「松尾教授」を実際にみたいなと。
で、実際にみて思ったのは「これはすごい」という事。
内容はもちろんなんですが、セッション自体が一つのエンターテイメントになっているのが素晴らしいなと思いました。
もちろん真面目な勉強も好きですが、「楽しみながら」ものを覚える感覚というか、そういう部分がある素晴らしいセッションではないかなと思います。
登壇した時の声のテンションもいつもと違うし、完全にオンオフができていて、聞き取りやすいし分かりやすい。これがプロだなと心からすごいやと思ってのめり込むように見てました。
内容で気になった部分は、WEBライダーさんらしい着眼点というか、「人を動かす」事をポイントとしてみている部分がとても気になるし、これから実際に取り入れてみる部分かなという感じでした。
松尾さんがおっしゃられていた「かならずしも面白くある必要はない。誰に何を届けてどう共有してもらうかのストーリーが大切。」という言葉はとても重かったです。
奇をてらったり面白ければそれでいいみたいな事ではなく、きちんとそれをするべき理由という芯があれば自ずとすることは見えてくると思いました。
結果に結びつくWebマーケティングとは何か?(高畑さん)
最後のセッションは高畑さんのセッションで、これまでの4つのセッションでかなり満足度が高い状態だったんですが、それらを全て考えて自分の中で落ち着かせる意味でとても素晴らしいセッションでした。
特に響いたのが「基本思想と取捨選択」。
これまでの4つのセッションで教えていただいたことを現実問題として全て行うというのはまずできないだろう、であればその中で何をすべきかの取捨選択が必要、その選択を行うためには自分の基本思想をきちんと持っておく事が必要という部分ですね。
これはおなかいっぱいになった状態で、じゃあ実際に自分が帰って何をするのかを考えるとてもいいきっかけでした。
こういう部分って普通は終わってから帰り道で考えることだったりするので、セミナー中にあえて考えさせられるというのはすごく新鮮でした。
まとめ
といった感じで、がっつり頭をフル回転させて楽しめる内容でした。
やはり思ったのは全てのセッションを通して共通のテーマだった「Webだけを見ない」という部分かなと思います。
サイトを作ることを仕事にしていると、ついお客さんから相談された内容に対して「Webで何ができるか」っていう範囲で考えがちですが、そもそもそれがお客さんが本当に求めている答えかというと、多分違います。
結果としてWeb以外の選択肢を行うことが必要な場合もあるわけで、Webに固執しない柔軟な考え方が必要だという事を再認識しました。
中でも特に心に残っているのは高畑さんがおっしゃられていた「一般の人がどれだけWebを使わず生活しているのかを考えるだけでも勉強になる」というのが、核心なんじゃないかなと思います。
これからの日々の業務を行う上で忘れないように心に刻もうと思います。
当日のツイートも早速まとめてあります。
#cssnite_kobe3
参加して改めて感じましたが、神戸版は同系列のテーマでまとめてどかんと流れを考える感じなので、非常に満足度が高いです。
なので、ぜひまた参加したいと思います。