Web戦略の考え方。点と線と面で攻める。
Publish2015/09/15(火)
今日は僕がWeb戦略というか、運用面からサイトを強化するときによく使う考え方を紹介しようと思います。
その考え方はタイトルにもあるように、点と線と面で攻めるという考え方です。
それぞれのポイントを書きます。
点で攻める
まず、サイトの現状を調査していると「サイトの弱い点」「サイトの強み」というのが見えてきます。
Web戦略に限らず、何かを強くする場合には基本的に「弱いところを補填する」か「強いところをさらに強くする」かのいづれかになります。
弱点をなくして安定性を高めるか、強みを伸ばして突破力をあげるかをすれば、必然的に力の総量が上がるという理屈です。
そのいづれの手法においても、まず考えるのは「どこ」に焦点を絞るかになります。
点で攻める考え方を使う場合は、それらの「どこ」と決めた点に対して、一点集中で強くするようにします。
具体的には、ブログの離脱率が高いという問題点があった場合に離脱率を下げるためにどうするのかを考えて、施策を考え、それを実行して効果を測定するというような感じです。
このときのポイントは、ある程度短い期間で効果が測定できるような目標を設定することです。
早いサイクルで効果の検証と次の施策を行うことで、スピーディーにサイトを強くするということができるようになります。
線で攻める
次に線で考える場合は、点で攻めたポイントの延長線上にあるものを攻める感じになります。
基本的には、点で攻めたものが効果が出てきた段階でプラスアルファの施策として行う感じです。
また、点で攻めたポイントが複数ある場合は、それらを繋げるような感じでさらなる強さを作るということもできるようになってきます。
点で攻めるのが短期的なものであるのに対して、線で攻める場合は中期的な視点で取り組む事が必要です。
具体的には、離脱率が下がったブログの離脱率を下がった状態で維持することや、他のページなどにもその影響を広げていくような形です。
面で攻める
最後に考えるのは、面で攻める考え方です。
点と線、線と線でもいいのですが、それらを複合的に網羅して目標とする形に囲い込むようなイメージです。
面で攻める場合は、線で攻めた効果をサイトのみならず事業全体で包括的に考える必要があり、長期的な視点で企画立案を行う必要があります。
面で攻める場合に大切なのは、全体をきちんと把握できているかということなので、まず始めてみようというタイミングで行うものではないですし、そのタイミングで行うことはできません。
また、考え方として全体最適化のようにとられがちだったり、あるていど「夢」を見ている状態にもなりがちです。
きちんと現状の把握ができていて、さらに客観的かつ冷静な判断が行えるようになった時に初めて効果が発揮できるので、比較的難易度は高い考え方となります。
まとめ
Web戦略に限った話ではないですが、いきなり成功しようとして大きなことにチャレンジすることがあります。
今回紹介したように、まずは狭い範囲で具体的なポイントを点で攻め、さらにその先にある延長線上のことが見えたタイミングで線で攻める考え方にシフトし、最終的に面で攻めるようにしていくと無理なくサイトを強くすることができるようになります。
これは僕が「コツコツすることが好き」だったり、性格的に慎重さを重要視しているという思考も大きく影響していますが、サイトを無理なく安定して向上させるためにはとても重要な考え方だと思っています。
今の自身のサイトが、どのような位置で何を狙っていて、それが実現できているのかどうかを今一度考えてみて、自社の立ち位置を再確認してみることをおすすめします。