これからホームページを使ってお店の宣伝活動をしたい方向けのやることリスト
Publish2019/05/14(火)
Update2022/08/24(水)
今日は新しくお店をオープンし、お店の宣伝活動にホームページを活用したいという人向けに、まず最初にしておくといい「やることリスト」をリストアップします。
新しくお店をオープンする場合、やるべきことがたくさんあって、時間がありません。
また、開店にあたっての資金も多く使用しており、資金が潤沢な場合も少ないです。
そのため、広告や宣伝にかける時間やお金が足りないという制限の中ではじめないといけないため、「まず何からすべきなのか」に悩んでしまうという場合が多いです。
ふにすでは、大阪の高槻市に誰でも気軽にホームページの事を相談できる場所として「ふにすWeb相談所」を開設していますが、こちらにお越しいただいて質問いただく内容でも「まず何から手を付けていいのかわからないからアドバイスがほしい」というご依頼の比率が高いです。
なので、今回は今からお店をオープンする方、オープン直後の方におそらく最も必要とされているであろう情報をピックアップしてお伝えします。
なお、今回お知らせする内容は以下の条件の方を想定していますので、そうではない方はやり方や選択するものが異なります。
その場合は1つのケースとして参考にする程度に留めていただければと思います。
- 今からお店をオープンする方
- お店のオープン直後の方
- 実際の店舗がある方
- 資金面で余裕がない方
まずは基本的な流れを把握する
お店のホームページを使ってお店の宣伝を行う前に、まずお客さんの気持ちや行動などの基本的な流れを把握することが重要です。
よくある勘違いなのですが、「ホームページさえ作ればお客さんは来てくれる」と考えている方がよくいます。
これは明らかな間違いで、インターネット黎明期ならともかく、現在のように情報過多の時代にホームページだけ作れば人に見てもらえるということはありません。
また、単に見てもらうだけでもダメで、「見てもらって、知ってもらって、来てもらう」というのが最初のステップで必要です。
そして、1回だけでなく何回も来てもらえるようにすることが大切です。
そのためには、お客さんが何を考え、何を必要とし、それに対してどうアプローチするといいのかを把握する必要があります。
ホームページで効果を出すためには、なんの戦略もなくただやみくもに動いても無駄が多いので、まずはしっかりとした戦略とそのための道具が何かを把握し、「なんとなく上手くいった」ではなく「思った感じで上手くいった」となるようにしましょう。
お客さんのグループ分け
まず考えるのは、お客さんには大きく分けて3つのグループがあるということです。
1つ目のグループは、リピーターとなっているお客さんです。
このグループは、お店のことをしっかり理解し、何度も足を運んでくれているお客さんで、お店にとって最も重要な存在です。
開店直後なので、このグループのお客さんは現在いないかと思いますが、最終目標の一つとしてはこのグループのお客さんの数が成功するために大きな影響を与えます。
2つ目のグループは、お店のことを知っているけどまだお店には来たことがないお客さんです。
このグループは、お店のことを知っているので、何かのきっかけでお店に来てくれる可能性があるお客さんですね。
3つ目のグループは、お店のことを知らないけど、知る機会があればお店に来てくれるお客さんです。
このグループは、まだお店のことを知らないだけで、きっかけがあれば知って魅力を感じてくれ、お店に来てお客さんになってくれる人たちです。
戦略を立てる場合は、それぞれのグループに向けた戦術を取る必要があります。
1つ目のグループの場合「再度お店に来てもらう」、2つ目のグループは「お店に来てもらう」、3つ目のグループは「お店のことを知ってもらう」事が目的です。
では、それぞれの場合にどんなツールやサービスを使うとよいのかを具体的に説明していきます。
なお、基本的には1つ目から順番に対応することがいいと思います。
というのも、1から3の順でお客さんがお店に対して利益を出してくれる確率が高いからです。
まずお店を軌道に乗せる事が重要なので、重要度の高いお客さんから対応していくほうがうまくいく確率も高くなるかと思います。
お店に再度来てもらう
まず、すでにお店のことを知っていて、実際にお店に来てもらったことがあるお客さんに対しては、お店からのお得な情報や、お得意様だけが知っている限定的な情報などをしっかり伝えていくことが効果的です。
そのために使用するツールは「LINE公式アカウント」です。
LINE公式アカウントは、お店からの情報を直接お客さんに届けることができる重要なツールです。
LINEは一般的にもかなり使用率が高いため、より多くのお客さんに対して有効で、友達登録をしてもらうことでこちらからの情報を直接届けることができるというのが強みのサービスです。
また、1:1でのやり取りもできるため、お客さんにお店をより身近に感じてもらうこともできます。
無料プランもあるのでやってみない理由はないと個人的には思います。
現在このグループのお客さんはいないと前の段階で書きましたが、オープン直後は知り合いや家族の友人・知人など、お店のことは知らなくてもお店のスタッフのことを知っている人がお客さんとして来店してくれます。
オープン当初はバタバタすると思いますが、しっかり丁寧に接客し、次にまた来てくれるようにしっかりと繋がっておけるように心がけましょう。
参考記事:LINE公式アカウント(旧LINE@)をはじめてみよう。これからLINE公式アカウントを使う際のポイントの手順まとめ
お店に来てもらう
次に、お店にまだ来たことがないお客さんに対しては2つのアプローチがあります。
1つ目は地図で検索した場合にしっかりとお店が表示されるようにしておくことです。
この時に使用するサービスが「Googleビジネスプロフィール」です。
Googleビジネスプロフィールを利用することで、GoogleMapでお店を検索すると地図にお店が表示されるので、お店まで迷わずに来てもらうことができます。
この場合のお客さんはお店に来たことがないので、当然お店の場所を知りません。
知らない場所に行くのは誰でも不安に感じるので、その不安を取り除く意味でも利用するべきサービスです。
また、Googleビジネスプロフィールでは休日の情報や開店時間の情報なども掲載できるので、「せっかく行ったのに開いてなかった」というようなお客さんになるはずの人がお客さんにならない状態を回避することもできます。
参考記事:ローカルビジネスに必須。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の有効活用!
2つ目は、お店自体の詳細な情報を掲載しておく場所、つまり「お店のホームページ」です。
お店のホームページに、Googleビジネスプロフィールでは書ききれない商品の詳細やお店についての詳細などを掲載することで、より多くの情報をお客さんに提示し、来店してもらうためのモチベーションを上げることができます。
ここで注意しないといけないのは、「ホームページ制作会社に依頼してお店のホームページを作らないといけない」という先入観を捨てることです。
先に書きましたが、お店の開店当初は費用面で余裕があるわけではありません。
ホームページ制作会社に依頼してホームページを制作する場合、内容にもよりますが一般的には20-30万円ほどの費用が必要です。
この費用が高いのでやめたほうがいいということではなく、この費用は今ではなく次の段階で考えたほうがいいというのが僕の持論です。
実際にふにすWeb相談所に質問に来られた方からもホームページを制作してほしいと打診されることがありますが、僕はまずホームページは作らず自分でできる範囲の情報公開をすることを勧めています。
今は、ある程度の情報公開であればホームページ制作会社に依頼してオリジナルのホームページを制作しなくても、ホームページとして公開できるサービスがあります。
いろいろサービスはありますが、個人的には「AmebaOwnd」か「ジンドゥー」のどちらかがとっつきやすいと思います。
これらのサービスはホームページ制作の知識がない人でもある程度簡単にホームページを公開することができ、マニュアルも充実していたりコミュニティも充実しているので、自分で手探りをしながらでも運用していくことができる優れたサービスだと思います。
なお、前述のGoogleビジネスプロフィールにも小規模のホームページ作成機能があるので、最小限であればGoogleビジネスプロフィールだけということでもいいかもしれません。
まずはこれらのサービスを使ってお店の情報を発信し、お店のオリジナルのホームページが必要になった段階でホームページ制作会社に依頼するほうがいいと思います。
参考記事:「サイトを作らない」という選択肢
お店のことを知ってもらう
最後にお店のことを知ってもらうという場合ですが、お店のことを知ってもらう場合も、2パターンのお客さんのグループを考える必要があります。
1つ目は「お店のことは知らないけど、お店で扱っている商品やサービスには興味がある人」、2つ目は「全くお店のことを知らない人(商品やサービスをまだ知らない人)」です。
まず、「お店のことは知らないけど、お店で扱っている商品やサービスには興味がある人」に対しては、目的となる商品やサービスの情報をホームページに掲載し、Googleの検索結果に表示させるという方法があります。
いわゆるSEOと呼ばれる手法ですが、そのために何をするのかとかは今のタイミングでは特に考えないほうがいいです。
しっかり自分のお店のホームページに商品のことを掲載していくことが重要で、SEOのために何かを行うというのはよくわからないうちはしないほうが懸命です。
いずれその知識は必要になりますが、今はそのタイミングではないと考えておくほうが無難です。
なお、SEOの場合検索結果に自分のお店の情報が表示されるタイミングがGoogle次第で、いつになるのかが明確ではありません。
なので、おすすめしているのはリスティング広告です。
リスティング広告の場合、キーワードに対して費用を支払っての広告になるので、掲載するタイミングをこちらでコントロールすることができます。
先の項目で「オリジナルのホームページを作成する必要はない」と書きましたが、オリジナルのホームページを作成するための費用があるのであれば、リスティング広告の費用に充てたほうがいいです。
SEO以外には、TwitterやFacebookなどのSNSにハッシュタグを使用して情報を掲載し、お店のことは知らないけど商品やサービスに興味を持っているお客さんに見てもらうことができます。
商品やサービスが見た目で訴求できるもの、いわゆる「映え」なものの場合はinstagramという選択肢でもいいです。
画像やテキストで説明が難しいものなどであれば、YouTubeで動画を投稿という形でもいいです。
要は「興味がある人に対して、その人が普段目にしているであろう場所で、目に見えるように情報を露出すること」が重要で、取り扱っている商品やサービスの特徴に合わせて使用するツールを選ぶということが大切です。
次に「全くお店のことを知らない人」に対しては、口コミ的な要素でお店のことを知ってもらう必要があります。
代表的なものとしては、SNSでお客さんにシェアしてもらうこと。
自分のお店のアカウントではなく、お客さんにSNSでシェアしてもらうことで、お店のことを知らない人たちにお店のことを知ってもらうきっかけを作る事ができます。
ここの部分をしっかり作ることは難しいですが、お客さんが「これはいい情報だ」と思ってもらえるような商品や企画をしていくことで、結果的にシェアしてもらえるような流れを作ることはできますので、「面白い」「楽しい」「役に立つ」などの、お客さんの心が動くような商品やサービス/企画を考えましょう。
まとめ
今回はホームページ活用の最初の一歩として、どんなツールをまず使えばいいのかを紹介しました。
あと、文字だけだと分かりづらいかなと思いましたので、今回紹介したツールを図式で表現してみました。
なんとなくイメージできるようになったかと思います。
今回紹介したものは、リスティング広告以外は基本的には全て無料でも使えるものばかりなので、お店を開店したばかりの費用面に不安のある方でも安心して使用できるものばかりを紹介しています。
これらのツールをずっと使用していればいいということではなく、お店の成長に合わせてツールの使い方や使うツールを変えていくことは必要ですが、まず取っ掛かりとして始めていくという点では今回紹介したサービスを使用するといいと思います。
これらのツールを使うことでインターネットに慣れ、ホームページ活用のポイントをつかめば、次のステップは自ずと見えてくると思います。