自分の武器を強化する「+α」って何かを考える。
Publish2015/07/02(木)
今日は仕事をしていく上で「この考え方があると他の人とは違った価値観を提供できる」と思う考え方を書いてみようと思います。
今回書くのは、自分の武器にプラスアルファの価値を加える事で、他の人と違う強みが出来る場合があるという考え方です。
この事を書こうと思ったきっかけは、こないだ参加したリクリで「マーケティングができるデザイナーってあまりいないよね」という事がきっかけです。
プラスアルファの価値がある事で出来る「強み」について
セミナー中に考えたのは、自分にはどういう強みがあって何が出来るかという事ではあったわけですが、もう一歩踏み込んで考えると、あともうひとつ「これが出来たら自分ができる事の幅が広がる何か」を見つけることで、かけがえのない人材になる事が出来ると思うんです。
セミナー中でも話がありましたが、「替えのきかない人になりたい」、「代わりはいくらでもいるからと言われたくはない」というのは、ほぼ全員に共通する事だと思うんです。
「代わりはいくらでもいるから」とか言われたら悲しすぎますもんね。
そこで、例えばデザイナーをメインにしているのであれば、「マーケティングの事が分かっているデザイナー」がいたらどうかなと考えてみるわけです。
デザイナー自身がマーケティングの視点を取り入れたデザインをすることで、お客さんのビジネスメリットを拡大するデザインの提案が可能になります。
これはつまり、自分のメインの仕事のデザインの部分の価値をマーケティングの視点という付加価値をつけることで上げて、さらに応用の聞く幅広い対応範囲を得たという事になると思います。
リクリのワークの時に、「お客さんのところに行って説明できるデザイナー」の方が前でしゃべってはったわけですが、この方の場合も「デザイナー」は外に出ないし、しゃべりも苦手という一般像とは違う個性があるので、会社内で重宝される存在になっているのではないでしょうか。
単にデザインが出来るだけのデザイナーよりも、自分のデザインをお客さんの前できちんと自分の言葉で説明できるデザイナーの方が、お客さんの納得の度合いも満足度も変わってきます。
ひとつの武器を極めるという方向もいいですが、それだけではなく付加価値として出来るものがひとつあると「自分じゃないと出来ない」仕事が増えてくるかと思います。
ファイナルファンタジーの武器とかで考えると分かりやすい
この付加価値の話は、色々な人が色々な視点で話をしているのですが、実際にそうなってみないと分からない部分もあり、ちょっと考え方としては難しい部分があります。
なので、分かりやすいようにファイナルファンタジーで登場する武器で例えてみようかと思います。
ファイナルファンタジーをしている人だとピンとくるかと思います。
例えば、フレイムタンという武器があります。
炎属性の剣ですね。
炎属性が弱点の敵に対して大ダメージを与える事が出来る武器ですが、普通の敵には普通のダメージしか与える事が出来ません。
攻撃力自体が強いのではなく、追加効果の炎属性による影響です。
通常攻撃プラス炎属性の追加によって、通常よりも大きなダメージを敵に対して与えることが出来ます。
この追加効果がある状態というのが、上記で説明していた自分の武器にプラスアルファで追加する要素になるわけです。
ただし、注意が必要なんですが、この場合は特定の相手に対しては効果的でも、そうじゃない場合は普通で、さらにいえば耐性のある相手だと少ないダメージしか当たりません。
上の方ではプラスアルファの事が出来ると強みになるというメリットだけ書いてますが、実際には色々な事に手を出しすぎて器用貧乏になったり、注意力が散漫になってメインの仕事の品質が下がる場合があるなどのデメリットもあります。
何事も持っている能力が「プラスにだけはたらかない」という事も頭に入れておく必要はありますね。
この場合の「耐性のある相手」かどうかという部分は、マーケティングの基礎でもある「だれに」「何を」「どうやって」の部分ですので、まず自分の対象となる人に対して、「追加効果のある武器の追加効果」が効果的なのかどうか?という事を考えようというわけです。
フレイムタンの場合であれば、相手が炎属性弱いって分かっている場合だけフレイムタンで攻撃すればいいわけです。
水棲系のモンスターに対してフレイムタンで攻撃する必要性は全くないわけです。
ファイナルファンタジーの場合でも、何に対しても万能的に追加効果がある武器はないというのが現実っぽくていいですよね。
僕はファイナルファンタジーの中ではブラッドソードが好きなんですが、ブラッドソードの場合でも同じようなことがいえます。
ブラッドソードの特徴としては、攻撃力があまり高くないけど相手のHPを吸い取る事が出来るという特徴があります。
回復魔法いらずの永久物理型Aボタン連打で戦闘が終わるという超楽になるメリットがあります。
でも、アンデッドの場合はHP吸い取られるというデメリットや、攻撃力がそんなに高くないので戦闘時間が長くなるというデメリットもあります。
こういうことを考えると、その時の状況に合わせて最大限の効果を発揮できるよう、自分の武器がどういう特性をもっているのかを把握しておき、その弱点の補強や強さの強化の際に何が必要な要素なのかを考え、用意しておくという事が大切なんじゃないかなと思います。
ようするに、戦闘シミュレーションをしておくということですね。
実際にこういう人はニーズがありそう
せっかくなので、実際にニーズがありそうなスキルの組み合わせを考えてみました。
これを見て、「これだ!」と思う人はそっちの方向で頑張ってみるといいのではないでしょうか。
- マネジメントの出来るデザイナー
- ディレクションの出来るデザイナー
- 英語が使えるディレクター
- デザインを理解しているディレクター
- デザインが出来るプログラマー
- 人と話す事が好きなプログラマー
周りでよく聞く「こんな人がいたらいいのになー」という例ですが、逆に考えるとこれくらい分かりやすい強みがあれば、「替えのきかない人材」になれるのではないかと思います。
自分の強みと追加で出来る強みが何か。
僕ももう一度自分自身を振り返って考えなおしてみようと思います。