印刷物をサイトで使う場合にやっておくとスムーズな事

Publish2011/05/24(火)

サイトを作る際にパンフレットのデータを流用してコンテンツを作成するという事があります。
パンフレットのデータをそのままサイトにしてしまうというのは賛否両論分かれるとは思うんですが、その事は一旦置いておいて、今日はそのパンフデータをWebで使用する場合により簡単にかつスピーディーに作業が行える為の地味な下準備について書いておきます。
これから書く事は必ずそうしないといけないという事ではもちろんありませんが、やっておくだけでWebの制作者はかなり円滑に作業を進める事が出来、結果として納品スピードの向上やコストダウンにも繋がる可能性もあるので制作者だけではなく依頼する側も知っておいた方がいいと思っています。
では本編

印刷データはIllustratorで。アウトラインをかけているものとかけていないものを用意する

印刷データにはIllustratorやIndesignなどのファイルがありますが、Webの制作で使う場合はIllustratorの方が嬉しかったりします。
その場合もバージョンを最新とかじゃなくて8とか9くらいに落としておいてもらえると制作者の環境でほとんど開けるようになると思います。
Indesignが悪いというわけではなく、よく使われているIllustratorにしておいた方が「ファイルを開けないので再度ご手配ください」という無駄な工程を省く事が出来るからです。
できれば制作者側もデータの支給をお願いする時に自身の環境を伝えておけばそれに越した事はないと思います。
あと、データを支給して頂くときにはアウトラインがかかっているものとかかっていないものの2種類を頂いた方が良いです。
アウトラインを知らない人用に説明すると文字を文字データとして扱うか画像(ベクターデータ)として扱うかの違いだと思ってください。
文字の情報がなければ制作者が代行入力する事になりその分の入力時間と文字校正の時間の工数が必要になりますが、文字データがあればコピー&ペーストでその時間を大幅に短縮できます。
例えば50Pくらいのパンフレットの文字データを全部入力する場合とコピー&ペーストする場合の作業量を考えたらどれだけ違うか分かりやすいと思います。
じゃあアウトラインをかけていないものだけでいいかといえばそういうものでもなく、アウトラインがかかったデータも必要です。
例えばパンフレットの見出し部分等の文字などはその文字のビジュアルが重要な場合もありますが、パンフレット作成者とWeb制作者の環境は当然違うのでフォントがなければ「それっぽい」フォントで代行しなければいけません。
その結果パンフレットの時と違うというクレームが発生する場合もありますし、その作業時間も考えるとアウトラインのかかったデータで支給してもらったほうが断然作業時間が短縮できます。

成果物のパンフレットは刷り上ったものかPDFがあると嬉しい

Web制作者が作業を行う時に手元にパンフレットの実物がや、実物ではなくてもPDFやデジタルパンフレットでもあるのとないのとでは作業効率が変わってきます。
というのもない場合はIllustratorを起動した状態でWeb制作用のソフトを同時起動し作業をしなければいけないので、その分パソコンのメモリを消費し、パソコンの処理自体が重くなる事になるためです。
たいていの場合Illustratorで作られたパンフレットのデータはけっこう大きめで重たいものである事が多いです。
作業をする場合はパソコンの負担になるので極力複数同時起動は避けたいですし、ソフトを開いている分作業環境の画面占有率が悪くなり作業の非効率化に繋がります。
実際の紙であれば画面やメモリも使いませんし、PDFデジタルパンフレットであれば画面は使いますがメモリ消費はIllustratorに比べればかなり軽いので作業に支障をきたしません。
なのでできるだけパンフレットの実物かPDFデジタルパンフレットがあるほうが好ましいと思います。

データはページごとに分割されていると嬉しい

そしてデータを頂いたときにけっこう困るのが画像が同じフォルダに何百枚も入っていること。
特にページ数の多いパンフレットではそのページに使用されている画像を探すだけでけっこうな時間がかかってしまします。
なのでデータを頂く場合はページごとにIllustratorのデータと画像データを分割して支給頂くとかなり効率が上がります。
画像を探すのに費やす時間が減ればその分作業スピードが向上するので発注側にもかなりのメリットはあると思います。

アクセスマップなどの埋め込まれたベクターデータは単品のファイルであると嬉しい

多くのパンフレットでアクセスマップ等のIllustratorで作られたベクターデータが使われていますが、このデータは画像同様に単品のファイルとして支給頂いたほうが嬉しいです。
というのもこれも作業時のスピードの問題で全部の画像や地図が埋め込まれたデータと必要最小限のデータだけのファイルではファイルサイズ自体が違います。
ファイルサイズを小さくする事でファイルを開く際の読み込み時間とメモリの消費を減らし、結果として作業効率が大きく変わってきます。

まとめ

大きく分けるとこの4つです。
この4つがしっかり出来ているものと出来ていないものとでは作業スピードが倍から3倍ほど違ってくる場合もあります。
なのでできればこうしてもらえると嬉しいなという制作者の声だと思ってもらえると嬉しいです。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Webサイトの運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやWebサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web活用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を不定期で更新しています。
2015年11月より大阪府高槻市に「ふにすWeb相談所」を開設。
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
また、不定期で大阪を中心にWeb運用やブログなどをテーマにしたイベント「ふにセミWS」を開催しています。
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