質の高い仕事をするために必要な集中力をコントロールするということを考えてみた。
Publish2016/03/16(水)
今日は僕が意識している集中力の考え方のことを書こうと思います。
きっかけは福寿舎に入居しているネイリストのAさんとの会話で、集中力のことを話していてえらく話が盛り上がったことがきっかけです。
集中力の事は色々と考えてみると面白いと思うので、参考まで読んでください。
人間が集中力を持続できる時間は限られている
まず、前提として超人でもない限り人間が集中力を持続できる時間には限界があります。
一般的には40分から50分くらいが限界と言われていて、鍛えることで持続時間を長くすることも可能ということのようですが、基本的にはそのくらいしか持ちません。
一旦切れた集中力を取り戻すのにも時間と体力が必要なので、1日8時間の仕事時間があると仮定すると、ピークの力で働けるのはよくて1/3くらいのものだということです。
これは仕事の質を考えていく上ですごく大切なことで、仕事の時間の半分以上はあまり生産性がよくない状態になる可能性もあるということを意味しています。
であれば、集中力をいかにして継続するか、もしくは失った集中力をいかに早く取り戻すのかということは仕事の質や生産性に大きな影響を与えるということになります。
加齢とともに減退していく集中力
さて、少し話の方向性を変えますが、人間は生き物なので老いていくわけです。
昔できたことも今できなくなってきたり、逆に経験によって昔できなかったことが今はできるようになっていたりと、年をとることで色々な変化があるわけです。
集中力という点でいうと、僕の感覚だと学生から20歳前半がピークで、それから先は緩やかに減退していってる感じです。
もちろん人によってその加減はかなり違うんでしょうけど、僕個人で考えればピークの頃の集中力はすでに今の時点で無くなっているんです。
取り組みとして色々考えてやってはみても、基本的に経年変化で集中力が持続できる時間は減っていて、それはこれから先も続くわけです。
増えるということは期待しないほうがいいでしょう。
となれば、これから先減りゆく集中力の持続時間とどう付き合っていくのかということがかなり重要になってくるわけです。
PM2:00くらいの眠さとの戦い
また少し話をそらします。
加齢とともに集中力の継続時間は減りますが、増えているものがあります。
それはお昼ご飯を食べた後のPM2:00くらいの眠さの波です。
怒涛の攻撃で瞼が鉛のように重くなり、10分くらいの仮眠が必要になる厄介な相手です。
この眠さに打ち勝つのは非常に難しいので、僕は最近では戦わずにあえて10分程度の仮眠を行い、眠さと勝負を避ける形で過ごすようにしています。
この眠さの話と集中力の話は一見関係がないように思われますが、実はこの「戦わない」という選択肢こそが、これから先の重要な戦術だと考えています。
集中力を分散させて継続させるにはゆるさが必要
「戦わない」という選択肢は集中力の場合どういう考え方になるかといえば、一番簡単なのが「集中力が必要な時間を最小限にとどめる」ということで、それを実現するためには「100%の力で短時間集中するのではなく、60%の力で長時間の集中力を維持する」という考え方が大切です。
集中力が継続しないのは、これまでの経験上「ガー」っと周りのことが気にならないくらい集中しすぎてしまうので、疲れることに原因があると考えています。
であれば、100%ではなく60%くらいの集中力をゆるく継続させる方が時間内全体での集中力の継続時間の総量が多くなると思うわけです。
しかも、この100%の状態というのはかなりしんどいので疲労が回復するまでの時間もかかります。
ドラゴンボールでスーパーサイヤ人になりたての悟空がスーパーサイヤ人になれる時間が決まっていたように、ワンピースでルフィがギア4の時間が覇気の関係でずっと継続できないように、全力状態の反動というのは昔から多くの人にとってかなりのリスクであるということが体験的に理解できると思います。
であれば、ある程度のレベルで集中力を維持し継続時間を稼ぐほうが仕事の質を高く維持できることにつながるわけです。
一見逃げているように思われがちな「戦わない」という選択肢も、仕事を頑張っている風に思われづらい「ゆるさ」も、実はトータルで考えると戦術としては一定の効果があると思っています。
僕は比較的昔から「ゆるくがんばる」というようなことを言ってますが、その根底にはこういう考えもあります。
あとはゆるくしていると急に面白いアイデアが浮かぶことがあるというのもありますが、今日の話の筋からそれるのでまた今度。
まとめ
集中力が加齢とともに衰えていくのであれば、それを前提とした集中力との付き合い方をすればいいと思うわけです。
短時間集中型と思われがちな集中力という考え方も、長時間継続型で試してみると以外と長く集中できるということも気付きます。
もちろん短期集中で行う必要のある仕事もありますが、TPOで使い分けることで、さらに効率よく集中力と付き合うこともできますね。
主に自分自身の経験と考え方がベースにある話なので、人によって合う合わないはあるかと思います。
しかし、こういう考え方で集中力と向き合うという考え方もあるんだなと思っていただければ幸いです。