キャッチコピーを考える
Publish2015/05/21(木)
昨日お客さんとの打ち合わせで話していて難しいなと思った事があるので、今日はその事を書きます。
その難しいなと思ったのが、「キャッチコピー」。
今あるキャッチコピーが今ひとつピンとこないので、新しいキャッチコピーを考えてみたんですが、考えれば考えるほど奥が深いなと改めて思います。
そのキャッチコピー、読んでもらいたいのは誰ですか?
キャッチコピーを考え直そうという話になってから、まず考えたのが「なぜ今のキャッチコピーが今ひとつなのか」という事。
語感や語呂を考えるとそんなに悪くないはずなんですが、何か違和感を感じていると思ったので、その違和感の原因がどこににあるのかなという事を考えたんですが、理由はすぐにはっきりしました。
その理由というのが、そのサービスを伝えたい人には届きづらい言葉だったという事です。
これはどういう事かと言いますと、例えば高齢者向けの商品なのに、英語でキャッチコピーが書かれている様な違和感です。
ターゲットとなる高齢者が、その意味を理解できなければ、せっかく考えた言葉もただの文字の羅列でしかありません。
対象となるサービスがどういう特徴でどういうシーンで利用するかといった事だけではなく、そのターゲットになっているユーザーが「聞いたら雰囲気をイメージできる」という事が重要です。
伝えたいメッセージが伝わっていないという事は、サービス自体がどういうものかという事が届いていないわけで、キャッチコピーとしての役割を果たせていません。
キャッチコピーもサイトも同じ。相手に何を伝えたいのか。
そんな事を考えていたら、「あれ?これってサイトと同じ事やん」と気付いたわけです。
よくあるひとつの例として、サイトのデザインを自分の好みに合わせて作り込んでしまうという事があります。
これは決して間違いではないのですが、正解という事でもありません。
見た目が美しいのはひとつの評価軸にはなりますが、そもそもそのサイトをどういう目的で作られたのか、そのサイトによってどういう効果を得たいのか、そもそもそのサイトだ誰に見てもらって、どういうメッセージを伝えたいのかという根本の部分が把握できていないと、何のためにサイトを作ったのかが分からなくなります。
というかどこかのタイミングでずれてきます。
キャッチコピーも同じで、どこの誰に何をどのように伝えたいのかがはっきりしていないと、心にも響きませんしキャッチコピーとしての効果も無いに等しいのではないかと思うわけです。
「相手に何を伝えたいのか」これがやはり一番大切ですね。
アイデアが降りてくる瞬間のために。
そして話し合っていて気付いたんですが、ミーティングルームの机の上ではやはりいいアイデアが出てこないんです。
サイト制作の時のデザインを作成する時などにも似ていますが、キャッチコピーのアイデアも「降りてくる」瞬間があります。
まれに机に座っている時に降りてくる事もありますが、多くの場合は「座るよりも立っている時」、「自宅よりもお気に入りのカフェ」で、降りてくるものだったりします。
これは僕が思うに、人が「無意識で」リラックスできる行動をしようとしている際に「ふと思い出される情報からの閃き」があるためだと思うんです。
僕の場合は完全いそれです。
点と点が線で繋がるような感じで、頭の中でもやもやしていたキーワードが繋がる感じというか、上手く説明できませんがそういうイメージです。
ちょっと理屈っぽく考えると、身体を動かす事によって脳に酸素が行くので、脳自体の性能アップが見込めるためなのかもしれません。
あくまで推測ですが。
そんな事を思うと「煮詰まって何もでてこない時」は、あえて作業を停止してリラックスできる状況を作るという事もひとつの方法のように思います。