第32回リクリセミナー「角掛さんと名村さん」- WebプロデューサーとWebディレクターが見る世界 – 参加レポート

Publish2017/06/26(月)

第32回リクリセミナー「角掛さんと名村さん」- WebプロデューサーとWebディレクターが見る世界 – 参加レポート

201/6/24に中央会計セミナールームで行われた「第32回リクリセミナー「角掛さんと名村さん」- WebプロデューサーとWebディレクターが見る世界 –」に参加してきました。

このイベントは、Webプロデューサーの角掛さんとWebディレクターの名村さんのお二人が、どういうことを考えてお仕事をしているのかということを教えてくれる形式のセミナーで、職種の事はもちろん、どういう考えでお仕事をしているんだろうということに興味津々だったので参加してきました。
当日は、僕と同じような考え方の人が多かったのか、実際にWebプロデューサーやWebディレクターとして働いている人や、WebプロデューサーやWebディレクターになりたいという人の参加率が少なかったようです。
当日は皆さん集中して聞いていたためか、ツイート数は少なめでしたが、一応まとめておきました。

第32回リクリセミナー「角掛さんと名村さん」- WebプロデューサーとWebディレクターが見る世界 – #resem32

なお、今回も最前列かぶりつきで聞きました。

Webディレクター名村さん

最初のセッションは、Webディレクターの名村さんのセッションです。

名村さんのお話は、以前のリクリ(第20回リクリセミナー「Webディレクターの頭の中」 に参加してきました。)で聞いていて、その時から名村さんのファンになっていたので、とても楽しく聞くことができました。

ちょっと話が逸れますが、僕は名村さんの声がすごくいい(聞きやすいというのと、聞いていたいという気持ちになる声質)と思っているんですが、今回はその部分だけじゃなくて、名村さんのキャラクターというか、夢中になってきた時のテンションの感じとか、言動の節々で感じられる真面目な人柄とかがすごくいいなと改めて感じました。

話を戻します。
話の本編は、非常に骨太かつ理論的に構成された内容で、聞きごたえ抜群でした。
まず最初にWebディレクターとWebプロデューサーの定義を話されていたんですが、Webプロデューサーは「どのような手段を用いても仕事を成功させる人」で、Webディレクターは「どのような手段を用いても仕事を終わらせる人」というのが、とても素晴らしいなと思いました。
この定義の部分がしっかりしないと話がぼやけてくるので、最初にこの部分をしっかり定義したのは非常にわかりやすかったですし、この前提が角掛さんの話にも共通していたので、今回のセミナー全体がひとつのまとまりのある感じにもなっていたと思います。

名村さんがWebディレクターとして、仕事を終わらせるために優先順位とスケジュールを大切にしていたり、チームのメンバーとどういう風に接しているのかなどの話も非常に興味深い内容でした。
また、仕事を進めていく上で必ず発生する各種問題についての事前対策として「問題が起きる前に早く言う」ことに気をつけている点などは非常に共感できる内容でした。

中でも僕が今回のお話の中で一番心に残ったのは、お客さんに納品するときに100%ではなく、105%の状態にするようにしているという点です。
ここについてはいろいろな考え方があると思いますが、個人的には5%という感覚が素晴らしいなと思って聞いていました。
この部分の数字については、本編終了後にもお話しされてましたが、95%では当然ダメですが、130%くらいまでにしてもダメだという点はすごく納得でした。
あくまで5%というくらいのさじ加減が重要で、それ以上でもそれ以下でもよくない微妙なバランスを表現する数値としてすごくはまりました。
この部分の考え方は、僕も基本的にはそんな感じでやるようにはしているんですが、ちょっと忙しくなったりするとつい忘れがちになるので、心に刻んでおこうと改めて思いました。

どんな人が向いているかというセクションでは、Webディレクターは言葉が武器なので、コミュニケーションが好きで楽しめる人がいいということでしたが、その意見には大賛成でした。
人と人を繋げて、動かしていく仕事なので、コミュニケーションができることというのは必須だというのはすごく理解できますし、そのあと話されたコミュニケーションを躊躇することで発生するロスや問題の発生源の部分も全くそうだなと思います。
向いている人の例として、夏休みの宿題をコツコツできる人という例えがありましたが、これも非常にわかりやすかったです。
実際名村さんも夏休みにコツコツするタイプなんだろうなとも思います。

あと心に残っているのは、「なぜ?」それをするのかという本質の話です。
こういう本質の話を深掘りしていく作業って、チーム内できちんと共有しておかないと結構大変なんですよね。
セッション中にも話されていましたが、なぜそれをするのかがはっきりしていないと、作るものの方向性もブレますし、お客さんとの意識のズレなどにもつながってきます。
Webディレクターが「なぜ?」の部分を大切にすることが、最終的に大きく結果が変わっていくと僕も思っているので、すごく頷きながら聞いていました。
本編終了後の質疑応答のコーナーでは、運用のモチベーションをどう得るのかという質問がありましたが、そこでも「なぜ?」がはっきりわかっていればおのずとどこに対してモチベーションがわくのかというのも非常に納得できる内容でした。

名村さんのお話は、全体的にすごく引き込まれる内容で、とにかく話を聞いていたいという気持ちが強かったので、あまりツイートができませんでした。
それくらい引き込まれる内容でした。

Webプロデューサー 角掛さん

次のセッションはWebプロデューサーの角掛さんのセッションでしたが、先ほどの名村さんのセッションとは、また違った意味で引き込まれるセッションでした。
角掛さんのお話は非常にユーモラスで、ノリと勢いを大切にしているとおっしゃられていることからもわかるように、セッション中にも何度か笑いが起きるような楽しさと刺激のあるセッションでした。
角掛さんのセッションでも冒頭にWebプロデューサーを定義していましたが、角掛さんとしてはWebプロデューサーは「ビジネスの成功を手伝いする存在」という定義でした。
ここでふと思ったのが、仮にその定義だった場合、僕の職種もWebプロデューサーということになるぞという点です。
ということは、この話は自分の仕事と比べて考えてみて、どういう点で違いがあるのかを考えながら聞くと楽しそうだぞと思いました。
なので、セッション中はお話しされる内容を聞きながら「自分の場合とどういう違いがあるのか」をイメージしながら聞いていました。

角掛さんのWebプロデューサーの定義にはもう一つの指標がありまして、「お金に責任を持つ人」というのもありました。
ここはものすごく納得できる点であり、WebプロデューサーとWebディレクターの違いの点として非常にわかりやすい指標だと思います。
そのため、お仕事が始まる前の段階で金銭リスクの説明も責任することが重要で、それが誠実な対応だろうと言う考え方も、僕もそう思いました。

角掛さんは本編中に、頭と口だけの仕事と謙遜しておっしゃられていましたが、交流の場に参加したり、会食やゴルフをするという営業兼務のことをしていたりするのも、仕事を生むということやお客さんとの信頼関係を築く上で非常に大切な仕事です。
また、スタッフにお願いをして回ったりするなども、仕事を円滑に進めていく上で非常に重要な役割ですよね。
内と外の両方を円滑に動かしていく、こういうコミュニケーションこそがWebプロデューサーの本質なのかなと聞いていて考えていました。

また、思考を阻害しないために人に任せる際にはあえて細かい内容は書かずざっくりとした内容にとどめておくという点も非常に納得できるものでした。
よく言われることですが、細かいワイヤーフレームを作成することで、デザイナーがそれに引っ張られて指示通りのものしか上がってこないというのもこの弊害だと思うので、よりよいものを作る時に、各自の専門性を高める場合には、ある程度の自由と裁量を与えることってすごく大切だなと改めて感じました。
そして、トラブルの事前刈り取りなど、不測の事態に備えること、仮に起きた場合は責任を背負うという覚悟も飄々と語られていましたが、この部分は向いている人じゃないと難しいなと思いました。

Webプロデューサーにどういう人が向いているのかの例えで、名村さん同様夏休みの宿題を例に出していたんですが、「夏休みの宿題を初日から外注するタイプ」という答えがかなりの衝撃でした。
でも、言われてみて確かにそういう人が向いている気がするとすごく納得できたのも事実です。
夏休みの宿題に対する取り組み方でけっこう人の傾向とかを分析することができそうで非常に面白いですね。

そして、Webプロデューサーの楽しさは「仕事を楽しくできる」ことができるという点と「ワクワクを選択できる権利」という点もすごく理解できました。
僕も仕事をしていく上で「これはやっても楽しくないだろうな」ということはあまり受けないようにしているので、すごく納得です。

角掛さんのセッションは、Webプロデューサーという職種の人がどういうことを考えて何をしているのかを知るという意味で非常に興味深い内容で、すごく楽しんで聞くことができました。

パネルディスカッション

最後のセッションは、名村さんと角掛さんが質問に答えていくパネルディスカッションでした。
ここのお話も非常に面白かったわけですが、僕が書いた質問もお題に取り上げられました。
僕がした質問は「「これはひどい」と思ったこと全般を聞きたい」という、とてもざっくりした内容でした。
自分で質問しといてなんですが、何が一番ひどいかって言ったらこの質問の仕方がひどいなと改めて思います。
それでも優しいお二人はきちんと答えてくれて感謝しています。
僕としては、この質問をした意図としては「ひどい」と思ったエピソードからお二人の懐の広さを知ろうということと、どの部分が心に引っかかるんだろうという興味からです。
これはこのセミナーに参加しようと思った時から、このセミナーのコアとなる部分はお二人の人間性の部分を知らないと話の理解度がだいぶ違うだろうなと思ったところから来ています。
人の人間性を知る上で一番わかりやすいのは、その人が「何に対して怒りを感じるか」「どんなことに心が動くのか」だと僕は思っているので、そのことを知りたかったわけですが、質問の仕方がざっくりしすぎてその部分がうまく伝わりませんでした。

ただ、その中ですごく興味深いなと思ったのは、お二人ともたくさんの出来事を経験してこられたことは想像に難くないのに、ほとんど「これはひどい」と思ったエピソードを覚えていないと言われていた点です。
多分そういうシーンはたくさんあったけど、その時はひどいと思ってもそれを根に持ったり、ずっと忘れないということはなく、さっさと忘れて次に進んでいるんだと思うという答えが返ってきた時に、いろいろなことが腑に落ちました。
途中でおっしゃっていた「仕事の愚痴をSNSに書かない」という点にも通じる部分かと思いますが、こういう姿勢こそがお二人がすごいなと思える点、魅力を感じる部分のベースになっている部分なんじゃないかなと思いました。

次回のリクリはまだ決まっていないということでしたが、いつも本当にリクリは面白いので、また開催されたら行こうと思います。
登壇してお話を聞かせていただいた名村さん、角掛さん、主催の小山さん、スタッフの皆さん、参加していた皆さん、本当にありがとうございました!

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Webサイトの運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやWebサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web活用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を平日毎日更新中。
2015年11月より大阪府高槻市に「ふにすWeb相談所」を開設。
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
また、不定期で大阪を中心にWeb運用やブログなどをテーマにしたイベント「ふにセミWS」を開催しています。
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