第15回リクリセミナー「Frontrend in Osaka」に参加してきました。
Publish2013/09/19(木)
2013/09/14 (土) にサイバーエージェント大阪で開催された「第15回リクリセミナー「Frontrend in Osaka」」に参加してきました。
Frontrendは以前香川で行われた回に参加したので2回目だったんですが、前回同様さすがはCyberAgentさんといったところで、最新情報がもりもりにつまった内容でした。
前回の感想はこちら
Webridge Meeting SP12 featuring Frontrendに参加してきました。
ではいつものようにもくじ。
- 川畑さん「Webサイトのゴールを満たすためのチームとフロント」
- 斉藤さん「デザインニング・イン・ブラウザ ver.1.0 RC -変わり続ける環境に合わせたデザインワークフロー構築術-」
- 谷さん「Thinking about CSS Architecture」
- 佐藤さん「ハイパフォーマンスWebフロントエンド 2013秋」
- まとめ
川畑さん「Webサイトのゴールを満たすためのチームとフロント」
まずはCyberAgent大阪で働いておられる川畑さんのセッション。
川畑さんは立ち位置でいうとフロントエンジニアではなく、マネージャー側の立ち位置からのフロントの重要性とポジショニングなどのお話しをわかりやすい風にお話ししてくれました。
3人の煉瓦職人の話が分かりやすくて、ふむふむと聞いていたわけですが、その中でいっておられた「今回は3人目になりなさいという話ではなくて、3人目の立ち位置から考えたキャリアパスの話です」という部分がすごく考えさせられました。
今後の方向性としてどうあるかによって3人のどれを目指すのかは人によって違うわけで、1人目には1人目の良さがあるわけなので、実際自分はこれからどうしていこうかなっていうのは常々考えている問題なので。
帰りの電車の中でずっと考えてしまっていたので、酔っ払っていたはずなのに忘れることが出来ないとても深いテーマだったと思います。
あとは、実際の案件の中で使えそうだなって思ったのが、危険予測をして先回り、先手必勝っていう部分です。
最終チェックとかの段階で追加されるものはけっこうあるんですが、それらをノウハウとしてためていけば後で追加されるものはたいてい予想できるわけで、あとはそれらが後で入ってくる可能性を視野に入れて最初から作ってしまえば想定外の事態を回避できるんではないかなと思います。
あと、お客さんにその追加するものの必要性を認識してもらうことも大切で、いらないものまで詰め込まないためにそれぞれの要素に対してメリットとデメリット、運用する場合のルールや理由なんかもまとめておけば不要な事態を回避することも出来るなと思いました。
当日のスライドはこちら
斉藤さん「デザインニング・イン・ブラウザ ver.1.0 RC -変わり続ける環境に合わせたデザインワークフロー構築術-」
冒頭ではデザイナーがコードを書くべきかということを肯定的な意見と否定的な意見の両方から説明する内容で、どちらの言い分ももっともなので結局平行線だなとは思いつつも、そのデザイナーがどうありたいかで判断しやすい内容ではなかったのかなとか思ってました。
今回のセッションでもっとも個人的に注目すべきだなと思ったのは、カードという考え方。
色んな人からちらほら出てきてるキーワードで、こっから先はバズワード化するかもなんて思ってたので、けっこうタイムリーな話題でした。その説明の際にお話しされていた文字のタイポグラフィとカラースキームでベースとなる部分を設計するっていう部分は忘れてはあかん部分やなと再認識しました。
あと、余談ですけどスライドがめちゃかわいい。
日本ではもっぱら不評のロングシャドウは実はプレゼン資料にはとても向いてるんじゃないかと思います。
当日のスライドはこちら
谷さん「Thinking about CSS Architecture」
大阪凱旋で10kg太ったということで話題の谷さんのお話しはCSSの設計の話でした。
話題のSMACSSやOOCSS、BEMといった最新のCSSのトピックスをかみ砕いてお話ししてくれた内容はとてもわかりやすくて、CSS設計の考え方をrefactoringするとても素晴らしい内容だったと思います。
個人的にはSMACSSの5要素(Base,Layout,State,Theme,Module)は頭にたたき込んだ状態で作ろうかなと考え直すきっかけになりました。
中でももう一度考え直さないなといけないなと思ったのは、運用時を考えての設計部分で、「rule of three」のところでお話しされていた3回同じようなことがあってから最適化を考えるという部分で、どうしても最初に最適化したくなってしまうところをぐっと押さえて、実際の運用に合わせて最適化を行おうという部分はすごく現実的でいいなと思える考え方でした。
そして最後に締めくくった「重要なのは一貫性」。
これに尽きます。
当日のスライドはこちら
佐藤さん「ハイパフォーマンスWebフロントエンド 2013秋」
最後の佐藤さんはかなり技術的な話で、最初の方のNetworkのあたりはけっこう分かるのでこれまたふむふむと見ていたんですが、Renderあたりから徐々に難しくなっていき、Computeの部分は個人的にかなり難しい感じでした。
パフォーマンスを上げるための一つの取り組み方として、「指標と目標の設定」を行ってまずは出来るところからやっていこうという部分の考え方はすごく素敵で、完璧じゃなくていいけど基準値以上にするっていうのは分かりやすくて、自分だけじゃなく他のいろいろな人との話し合いの際にも理解してもらいやすくなるポイントなのではないかなと思います。
内容自体がけっこう難しめだったので、ついて行くのが大変だった事もありますが、最後のセッションで疲れているところでこの内容だったので、集中力を維持するがけっこう大変でしたw
当日のスライドはこちら
まとめ
全体として見ると、最近けっこうフロントよりの勉強会に参加しているおかげか、全く知らないっていうこともほぼなくなりました。
ただ、問題は知っているかどうかではなくて、その知った情報を知識として吸収し自分のものに出来ているか、その結果をアウトプットしてお客さんに還元できているかという部分が自分にとっては最重要なので、今回のセミナーで知った実践的に取り入れるヒントを元に、自分なりに仕事の流れに取り組むことをしていかないといけないなと思っています。
まだまだできているとはいいがたい状況なので、この機会を大切に取り組んでいこうと思います。
参加していたしろぐちさんのブログが今回の内容をよく紹介されていて素晴らしい記事でした。
9/14のFrontrend in Osaka に参加してきました。
CyberAgentさんのブログ記事でも開催内容が紹介されていて、こちらも素晴らしい内容ですのでチェックしましょう。
Frontrend in Osaka 開催されました!
当日はチャットワークグループで情報が共有されるなど、これまでのセミナーではなかった取り組みがされていて面白かったのですが、ツイートももちろんありました。
当日のツイートはこっち
といった感じで、とても充実した内容で頭がぱんぱんになりましたが素晴らしいイベントだったと思います。
登壇いただいた4名と運営のCyberAgentさん、リクリの皆さん、参加者の皆さんお疲れ様でした&ありがとうございました!