WWEの「なにか」とコラボするときのやり方は非常に勉強になる。

Publish2015/11/12(木)

今日は恒例の「これがすごいと思ったシリーズ」です。
第何弾か忘れたけど、WWEのやり方がうまいなーと感心したエピソードを考えます。

昨日我が家で話題になったエピソード

まずは前提。
昨日の我が家で話題になったエピソードがこちら。


WWEの英国公演で公開録画していたWWEのRAWに、サッカーのマンチェスターユナイテッドの人気選手のルーニーが見にきていました。
そこにヒールとして地元凱旋していたキングバレット(僕的にはバッドニュースバレットの方がしっくりくるけど、キングオブザリングでタイトルとったし仕方ないかなと横道に逸れてすいませんどうしてもいいたかっただけです)がルーニーにいちゃもんをつけて挑発していたら、逆にルーニーにひっぱたかれたという、まあそういう話です。
これ系のゲストと絡むネタというのは以前からよくやっていて、最近ではニュース番組の司会者がロリンズとシナのタイトルに介入したとかもありました。
なので特に目新しい事をしたという事でもないんですが、面白いなと思ったのはついにサッカー選手も出演してきたかというところです。
これまでは、前述のニュース司会者などのテレビ関係者とか、野球の選手とか、あとミュージシャン関係は結構出てましたが、サッカー選手ってあまり記憶にないなと思ってたのでその点が少し目新しかったです。
ちなみにその時の動画がこちら

WWEファンを増やすための話題性のある出来事の影響

こういうコラボをして面白いなと思うのは、サッカーファンがWWEに興味を持つきっかけになるという事が一つと、地元で人気の選手をうまく使う事で地方興行を盛り上げる事ができるという事、あとはこの出来事が伏線でその先にもう一つストーリーがあるんじゃないかと期待させる事の3点があると思います。
まずはサッカーファンのWWEとの接点を作る点ですが、ルーニーが好きな人はもちろん、そうでないサッカーファンでも、「なんかルーニーがプロレス会場でプロレスラーと揉めてビンタしたらしいで」みたいな噂は結構気になると思うんです。
普通の感覚だと「なにそれ?どういうことなん?」ってなると思います。
それをきっかけに見に行ったプロレスがWWEっていう団体であること、そのときは海外遠征での公開録画だったことなどの情報に触れることになり、ニュースとかでも自然とWWEという存在を意識するようになってきます。
そこから興味を持ってそこから興味を持ってWWEを見はじめるという、サッカーファンをWWEも好きにされるきっかけが作れると思います。
また、地元の人気選手が起こした話題は話題性もあるので、開催地はWWEの話で持ちきりになって盛り上がることも考えられます。
その結果、サッカーファンでもないWWEファンでもない開催地に住む人もWWEを知るきっかけにもなります。
また、新規のファンの獲得だけではなく、既存ファンへのお楽しみもあります。
WWEを見ている人はよくわかっているかと思いますが、こういう話題性のある出来事ってたいてい1回では終わりません。
その後にこの出来事がきっかけのストーリーが用意されます。
「次はどんな展開になるかな」と既存ファンは次の展開をワクワクすることができるので、これからファンになる人にもすでにファンになっている人にも楽しめる出来事です。

前振り段階でソーシャルで「何かある」感の演出とかすごくいい。

そしてWWEのすごいところは、これが今回突然決まったことではないという点です。
まずはこのニュースをみましょう。
バレットがウェイン・ルーニーに噛みつく
なんと、2015年2月18日の時点でバレットとルーニーの絡みは発生しているんです。
これが意図的なものか偶然なのかは知る由もないですが、結果としてはレッスルマニア前から前振りのネタとしてきちんと元ネタがあったという点が特筆すべき点です。
長年WWEファンをしている人であれば、「もしかしてこれって何かある前振りじゃね?」って気付くポイントで、すでに察しのいいファンはこのネタをしっかり補足していました。
WWEは以前書いたようにソーシャルでの活動が活発で、非常にうまくソーシャルを活用できている団体です。
レスラー個人個人がオフィシャルアカウントを持っていろいろやってますが、その中に少しずつ次につながるネタが隠されているというのはファンとしては非常に面白いと思うんですよね。
レスリングをしている時だけではなく、普段の生活のタイミングでWWEのことを思い出す仕掛けとしてソーシャルはすごくいい役割を果たしてくれていると思います。
このやりとりを知っていて当日この出来事に出くわしたりとかしたら、そのファンはもう大満足だと思います。
仮に僕がその立場だったら、嬉しすぎてニヤニヤしてると思いますし。
なんにせよ、この一連の流れがとても綺麗で素晴らしいと思います。
こういう企画を考えてスムーズに実行できるというところがWWEが世界で人気No1の団体であることの一つの理由かもしれません。
しかし見ていてうっとりするくらい参考になる出来事でした。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
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