ポケモンバンクの利用者視点から見たサービスの改善点について
Publish2014/03/07(金)
今日は先日非常にドキドキした経験から感じる「サービスの提供のあり方」について考えてみたいと思います。
まず、知っている人は知っていますが、僕はポケモンがかなり好きです。
ポケモン好きなら分かると思うのですが、ポケモンの数が多すぎてロムに入りきらずに泣く泣く放流したり、別ロムに移動させたりなんかを過去していたわけですが、そんな作業と決別する素晴らしいサービスが始まっています。
それが「ポケモンバンク」。
ポケモンバンクを利用するメリット
ポケモンバンクはその名の通り、ポケモンをweb上に保管しておけるサービスで、なんと3000匹ものポケモンを保管できます。
ポケムーバーというソフトを連動して過去作品(BW/BW2)のポケモンも移動できるので、これまでゲットしたポケモンを一括管理出来る素晴らしいサービスです。
しかも利用料金は年間500円という破格の安さです。
ポケモンファンであれば利用しないはずがない素晴らしいサービスです。
利用して気付いた事
僕のポケモンファンの端くれなので、もちろん利用しているのですが、利用して初めて気付いた点がありました。
以下でその点について言及します。
ただ、思っているだけでもだめなので、先日任天堂にも希望の旨をメールしました。
実際に改善されるかどうかは分かりませんが、利用者としての思いをぶつけたので、改善してくれる事を望みます。
好きな時に課金できないという不安感。更新を忘れると即データ削除
ポケモンバンクはこの前開始されたばかりのサービスなので、まず試用期間のような形で、1ヶ月間の無料利用クーポンというものが配布されました。
これはこれでいい取り組みかと思うんですが、そのクーポンのせいで「課金」が無料期間開始直後に行えないという事が分かりました。
これは大問題です。というのも、これで1ヶ月間の更新を忘れたら「データ全削除」が待っているんです。
これでは安心してポケモンを預ける事は出来ません。
はっきり言って金額的にもたいした事ないので、僕の立場からすると「さっさと課金して安心しておきたい」わけですが、それが出来ないんです。
しかも忘れたらデータが全て消えるとか怖くて利用できないです。
詳しくは次の項目で触れますが、通知もないためとても不安です。
安心してポケモンを預けられないという事は、このサービスの本質的な部分がないがしろにされている事と等しいと思うので、ぜひここは改善してほしいところです。
余談ですが、更新1日前になんとか思い出して事なきをえました。
正直ドキドキがすごくて非常に精神衛生上よくない出来事でした。
更新期限が通知されないというリスク
更新を忘れたらデータ消されるなら、更新可能時期の通知を設定して思い出させてくれればいいじゃないかと考えるわけですが、なんとポケモンバンクには通知機能がありません。
更新の通知機能はあるにはあるのですが、「ゲームをしている時にだけ表示される」機能なので、ゲームをしていなければ通知はこないわけです。
では何のためにメールアドレスをひもづけたのかと問いただしたい気持ちでいっぱいです。
よく考えてみてほしいのですが、そもそもこのポケモンバンクの利用シーンを考えると、そんなに頻繁にゲームにアクセスする必要がないわけです。
利用目的は主に「ポケモンの倉庫としての役割」なので、頻繁に倉庫の整理をするというのは考えにくいです。
であれば、ゲームをしていない時期にもきちんと通知をしてほしいと思いますし、通知がないならいつでも課金できるようにしておいてほしいわけです。
方法はどっちでもいいんです。
利用者からすると「安心」したいんです。
更新が単年しかできない
さて、だいぶ熱くなってきましたがまだ続けます。
自由に更新する事も出来ず、通知もない現状なので、自己管理をきちんとして絶対に忘れないようにするしかないというのが結構なプレッシャーで全然安心できないわけですが、それならばせめて更新を複数年で対応してくれればそもそも忘れないだろうと思うんですが、複数年更新はなく、単年更新のみです。
ここまできたら「オーマイガー」っていうほかないですね。
課金できない、通知もない、複数年更新もないとないないづくしですよ。
ここまでストレスためるなら、ポケモンバンクも過去にあった「ポケモン牧場」同様に「あんまりどうでもいい、消えてもまあいいかくらいのポケモン」のみが保管される寂れた環境になる姿が目に浮かびます。
だいぶ文句ばっかりいっている感じですが、よく考えてほしいのは僕はこのサービスを「とても素晴らしい価値のあるもの」として捉えていて、「すぐにでもお金を払いたい」と思っている「ヘビーユーザー」なわけです。
サービスを提供している人だと分かると思いますが、こういうヘビーユーザーの層は全体の数%程度しかいない層ですが、収益に占める割合は非常に高かったりするわけです。
そういうサービス提供元にとってコアとなるユーザーがここまで不満や不安を感じる作りというのは、大きな機会損失ではないかと思うのです。
実際僕もけっこう冷めてきてます。期待はしてますけど。
まとめ
ポケモンバンクに関していえば、サービスを提供する場合にこのように利用者の視点に立って考える事が出来れば、今回のような不満もなく、安定して収益を出す事が出来る優れたサービスだと思うんです。
おそらく僕程度のライトユーザーでここまで考えているくらいなので、他にも多くの人が同様の不満を持っているはずです。
一旦こういう形でスタートしたとしても、ユーザーの声を取り入れ、よりユーザーが安心して、満足してくれるサービスになっていけるようであれば素晴らしいと思いますし、それがサービス提供元の目指す姿ではないのかなとも思います。
任天堂さんには、ぜひこの記事を読んでいただいて、より素晴らしいサービスにしていただけばこれ以上うれしい事はありません。
ちなみに、任天堂さんのサポートからは翌日にメールが届きました。
きちんと読んでいただいて検討していただけるという事でしたので、うれしく思っています。
今のサービスには不満はありますが、こういう形でサポートがしっかりしているところはさすがだなと見習う点ですね。