最近気になったweb関連情報2023年8月前半
Publish2023/08/18(金)
Update2024/02/21(水)
今回は最近気になったweb関連の情報を3つ紹介します。
この3つは関係ない人には全然関係ないものではあるんですけど、関係する人には結構大きな情報なので、関係ある人はチェックしておくことをおすすめします。
GPTBotの仕様公開
まず最初に紹介するのは、ChartGPTがwebでクローリングを開始するということで、そのクローラー「GPTBot」の仕様が公開されました。
https://platform.openai.com/docs/gptbot
最近ChatGPTの周りは少し静かではあったんですが、しっかり時代は動いていました。
ChatGPTの競合で最有力なのはGoogleのAIのGemini(旧Bard)ですが、Geminiとの違いの一つにweb情報をクローリングしているかどうかという点がありました。
web情報をクローリングすることで、より多くのリアルタイム性が高い情報を学習することができるので、ChatGPTの精度がさらに高くなるとともに、競合との差別化点でのデメリットを解消するということにも役立つ感じですね。
利用者側からすると嬉しい情報でもあるわけですが、反面ChatGPTに自社の情報などを再利用して欲しくない場合などもあるかと思います。
その際に使えるのが、今回公開されたGPTBotの情報です。
仕様のページではGPTBotのユーザーエージェント情報とIPアドレスの情報が公開されているので、この情報をサーバー側でブロックするように設定することで、ChatGPTに自社の情報を再利用されなくすることができます。
多くの場合はあまり活用できないかもしれませんが、著作権や知的財産権に関わるようなコンテンツを持っている場合は設定を検討した方がいいかと思います。
FAQとHowToのリッチリザルトの仕様変更
次に紹介するのは、Googleの構造化マークアップの仕様変更の情報で、FAQとHowToの仕様が変更になるというものです。
仕様の変更により、これまでリッチスニペットでとFAQを活用していた場合は対応が必要になります。
Changes to HowTo and FAQ rich results
まずFAQの場合は、Googleが政府および信頼できると評価されている医療Webサイトに対してのみ表示されるようになります。
Googleから対象外と判断された場合、これまで検索結果条にリッチスニペットが表示されていたwebサイトではリッチスニペットが消えます。
なお、対象外サイトで仮に構造化マークアップの記述が残っていた場合でも、サイトの表示結果自体に影響があるということではないようですので、コード自体の変更不要です。
あくまで対象外サイトのリッチスニペットの表示がなくなる仕様変更ということです。
次にHowToですが、こちらについてはデスクトップユーザーにのみ表示されるという変更です。
モバイルデバイスのユーザーには表示されなくなります。
こちらについてもコードの変更などの対応は基本的に不要ですが、デスクトップとモバイルの表示を分て対応している場合には変更が必要になる可能性があります。
また、この2つの変更に合わせてSearchConsoleのレポートも変更されます。
FAQとHowToのリッチリザルト対応を行なっていた場合は、自分のサイトが対象に含まれているかどうかをSearchConsoleで確認できるようになるので、まずは自社サイトが対象かどうかをSearchConsoleを確認して判断するようにしましょう。
レスポンシブ検索広告の運用ガイドが公開
3つ目に紹介するのは、レスポンシブ検索広告の運用ガイドが公開されたという内容です。
以下がGoogleが公開したPDFになりますが、紹介ページなどがないので直接PDFリンクを貼っておきます。
このドキュメントには、レスポンシブ広告の仕様や利用理由、注意点などが記載されているので、レスポンシブ広告を運用している場合は必ず目を通すようにした方がいいと思います。
結構細かく書いてあるので、運用を行う上でのヒントとしてはかなり役に立つ内容になっていると思います。
まとめ
といった感じで、特定のケースでは非常に重要な変更や情報をピックアップして紹介しました。
冒頭でも書いたように、関係ない人には一切響かない内容ではありますが、対象の場合は必読だと思えるものです。
関係があると思った人は今度の動向を踏まえての対応の検討などをお勧めします。