今週発表されたGoogleからのお知らせ各種がかなり興味深いのでチェックしよう
Publish2023/05/12(金)
Update2024/02/21(水)
今回は今週Googleから色々と興味深いお知らせが発表されたので、それらを紹介します。
Gemini(旧Bard)の日本語化
現在、web関連含めてかなりホットなトピックになっているChatGPTですが、Google版のChatGPTという位置づけのジェネレーティブAIのGeminiが日本語化されました。
Gemini自体は英語ですでに公開されていたのですが、ついに日本語での文章作成も可能になったというかなり大きめのニュースです。
ジェネレーティブAIはすでにChatGPTが大きく他に差をつけているような印象ではありますが、Geminiの性能次第ではひっくり返る可能性も十分にあります。
何より、Google開発なので検索エンジンとの連動や検索データベースを活用した情報の正確性という点ではGeminiの方に優位性があるようにも思えます。
どちらかを使用するというよりも、併用することでさらに便利に活用できるケースなども考えられるので、今週のニュースの中では最も大きなニュースかもしれません。
検索と広告でのAI活用を明示
Geminiの日本語化でもわかるように、GoogleではジェネレーティブAIに対しての活動が活発化しています。
その影響はGoogleのメイン事業の検索と広告でもジェネレーティブAIを活用するということが明言されています。
まず検索については、Bingと同じような方向性でキーワードによる検索ではなく、文章による検索をAIで補完するというような形になるようです。
キーワードベースでの露出ではなくなるということはweb集客の流れが大きく変わることにもつながるので、この部分の動向は見逃さないように注意しましょう。
広告については、現時点で具体的にどのようにAIを使用するのかは記載されていませんが、Google広告の動きとしてAI活用が行われることを公式見解として出している点は注目です。
いずれの記事も英語のみでの発表なので見逃している方も多いと思いますが、注目しておきましょう。
Supercharging Search with generative AI
Search Ads today and in the future
Core Web Vitalsの指標の置き換え
これから紹介する内容はかなり専門性の高い内容になるので、わからない人もいるかも知れませんので先に言っておきます。
ただ、関係する人にとっては結構重要なものなので注意する必要があります。
以下の記事で、2024年3月からCore Web Vitalsの指標で使用されてきたFIDがINPに切り替わるということが発表されています。
Core Web Vitalsの指標って名前が同じようなものがあって分かりづらいのですが、FIDは応答性を意味する「First Input Delay」の頭文字から取ったもので、ホームページにおけるユーザー側の操作に対しての初回の動作を点数化して評価する指標となっています。
この指標がINP(Interaction to Next Paint)に切り替わるわけですが、INPはユーザーがページに対して行ったすべてのインタラクションに対して評価を行い、その点数が低いほどユーザーのリクエストに対して迅速に処理できたと認識できるというような感じの指標です。
Introducing INP to Core Web Vitals
テキストや画像のみで構成されているホームページの場合はあまり関係がない指標ですが、ユーザー側に何かしらの動作を行わせる箇所があれば評価対象似な理、その点数次第では検索結果への影響も考えられるので、注意が必要です。
INPの最適化についての公式ドキュメントも下記に公開されていますので、2024年3月までには内容を確認して理解しておく必要があると思います。
Optimize Interaction to Next Paint
感想
やはり現在のGoogleではAI周りに注力していることが伺いしれます。
メイン事業の検索と広告にも活用が名言されている以上、スルーできるものではないということを意味していると思います。
このブログを見ている人であれば「AIなんてまだまだやろ」みたいな考えを持ってはいないと思いますけど、もしそう考えていたらこの流れに取り残されること必須なので注意しましょう。