ぼっちが捗るSNS「mnmm」を使用して感じたこと
Publish2016/04/07(木)
Update2022/10/06(木)
今日は僕の中で話題沸騰のサービス「mnmm」について書きます。
タイトルにもあるようにこのサービスは「ぼっちが捗るSNS」と僕は位置付けております。
mnmmとは?ないものづくしのSNS
mnmmはPARTY社の開発したSNSで、よく言えばとてもシンプルなSNSです。
シンプルすぎて、ないものづくしです。
具体的には
- 通知がない
- メンションがない
- いいねとかLikeとかがない
- 広告もない
- 誰にフォローされてるのかもわからない
といった感じで、SNSの機能としてありそうなものが根こそぎありません。
あるものは、140文字以内でつぶやけることのみ。
Twitterからいろいろなものを省いたようなイメージです。
ちなみに、利用時はTwitterと連携してアカウントが作成されますが、アカウントを連携していることが利用時にメリットになることはほぼありません。
サイトの説明を引用しますとこんな感じです。
フォロワー数もいいね数もRTも何もない。
めんどくさくない、原始的なソーシャルネットワーク「mnmm(ミニマム)」を一緒に楽しみませんか?
http://mnmm.social/
mnmmは、機能を最小限にしたイチバン気楽なソーシャルメディア。
フォロワー数やいいね数の表示もなく、RTもありません。
しがらみなく、気兼ねなく、日々の想いの丈を投稿いただけるサービスです。
「あの頃のソーシャルネットワーク」が戻ってきました。
さあ、自由に、どうでもいいことをつぶやいてください。
mnmm: Minimum function, maximum fun.
あの頃のソーシャルネットワークというのがなんなのか謎ですが、ようは機能を最小限にしているSNSだということです。
あと、後述しますが「しがらみなく、気兼ねなく、日々の想いの丈を自由につぶやく」のは危険なのでやめといたほうがいいです。
やってみて感じる孤独感
先日公開されたばかりなので、まだ利用している人も少ないようで、とりあえず僕もはじめてみました。
http://mnmm.social/#deroter
やってみて思うのは、想像している以上に「何もない孤独感」です。
何もない部屋の中で一人で呟いているような感覚になり、ぼっちが加速します。
この何もないというのがすごく重要で、普通SNSだと、自分が何か書いたことに対してリアクションがあったりすることで楽しさを感じるものだと思うんですが、mnmmにはそれがないんです。
誰かにリプライを飛ばそうとしても、その声は相手には届きません。
もちろん相手に通知されることもないので、相手も知ることもできません。
お互いがフォローしていれば、目視確認はできますが、相手が誰をフォローしているかは見えないので、相手に自分が見えているかどうかの確証が持てません。
どこの誰が見ているのかがわからないし、そもそも誰にも見られていないような気すらするので、人に向かってしゃべるという感覚ではありません。
タイムラインにはフォローした人のつぶやきは流れますが、それに対して何かするということもなく、ただ呆然と眺めているだけです。
まるで透明人間になって、世界に存在しているような感覚です。
この孤独感はすごい。
ぼっち耐性がない人には辛すぎるし、面白くないんじゃないかと思います。
どう楽しんだらいいのかが難しい。というかこれはSNSではない気がする
このmnmmの一番難しいのは「どう楽しんでいいのか」というところがわかりにくいところにあります。
SNSは人と人のコミュニケーションで成り立っているものですが、mnmmの場合それがほとんどないわけです。
まるで、ぼっち上級者かどうかを試されているかのような感覚になってきます。
喋ってはいるものの誰にも相手にされない感じなので、これって別にオンラインじゃなくてローカルでメモ帳にでも書いとけばいいんじゃ…とすら思うこともあります。
たぶんこれまでのSNSと同じ感覚で使い始めると、強烈な違和感が生まれます。
僕自身、これ過去のサービスとどう接していけばいいのか正直よくわかりません。
フォローする人を探せない
mnmmの特徴として、他者との関わりの希薄さがありますが、その希薄さを象徴するのがフォローする人を探しづらいという点にあります。
mnmmでは、人からは見えませんが自分のタイムラインには人のつぶやきが表示されます。
つぶやきを表示させるためにはフォローする必要がありますが、フォローするためにはmnmmを使っている人の場合はidを直接入力するか、メールで招待するかのほぼ2択です。
「Who to Follow」というメニューで利用者一覧が表示されますが、このリストはTwitterと連動しているということではなく、単にmnmmを使っている人のリストです。
どういう基準で選ばれたのかもわかりません。
要するに、知らない他人でしかないので、この中からフォローするかというと、しない人の方が多いと思います。
mnmm内で気軽にフォローできないので(それが狙いかもしれませんが)、フォローしたい人を探すのも苦労します。
この時点ですでに楽しむための障壁が高いと思いますし、多分フォローする人を増やすことは楽しさとして機能しないということでしょう。
まとめ
まとめにもならないですが、このサービスのこの感覚は結構新鮮でした。
ずっと使い続ける必要とかはないと思いますが、一旦どんなものなのかを確認するという意味でちょっと手を出してみると面白いと思います。
機能が削ぎ落とされすぎているので、使い方はいたって簡単です。
UIも非常にシンプルできれいですし、人と交流するためではなく自分のメモとして使うとかにするといいかもしれません。
ただし、注意が必要なのは、フォローされてもわからないので、ストーキングツールとして使用される危険性もあるということと、誰からも見られている実感がないので、ネット上で公開されているものということを忘れて、人に見られてまずいことを書き込んでしまう可能性もありますので、注意しましょう。