検索結果上の動画検索の表示ルールの変更点を確認しておこう
Publish2023/04/15(土)
現在、話題の中心はChatGPTをはじめとしたAIではありますが、現時点でwebでの集客やプロモーションの中心は検索エンジンだと思います。
なので、検索エンジン周りの話題をスルーしてしまうのは違うと思うので今日はこの話題。
Google検索セントラルから検索結果上の動画コンテンツが含まれるページの表示ルールが変更されるという発表がありました。
このニュースを知っているのと知らないとでは結構大きな差が出る場合があると思うので、動画を使ったコンテンツ展開をしている場合は特に注意して確認しましょう。
Today, we’re making a change so that video thumbnails only appear next to Google search results when the video is the main content of a page. This will make it easier for users to understand what to expect when they visit a page. Learn more at https://t.co/2Ek4uoKl3T pic.twitter.com/N9hnjvGdj2
— Google Search Central (@googlesearchc) April 13, 2023
Simplifying video presentation on Google Search Results
原文は英語なので、日本語で内容を補足説明しておきます。
2023年4月13日以降の動画コンテンツを含む検索結果上の表示ルールの変更点の確認
検索結果上の動画コンテンツの表示にはこれまで2つのパターンが存在していました。
2つのパターンという部分は今後も同じ扱いになるのですが、それぞれのパターンでの表示ルールに一部変更があります。
動画がメインのコンテンツとして認識されている場合
まず最初のパターンは、コンテンツのメインが動画であると検索エンジンが認識しているケースです。
このケースの場合は、検索結果の左カラムにサムネイルが表示されるという、現在の表示ルールと同じ結果になります。
変更点はこちらについてはなく、今まで通りの結果になります。
動画がメインのコンテンツではないと認識されている場合
変更になったのは2つ目のパターンです。
2つ目のパターンは、コンテンツのメインが動画ではないと検索エンジンが認識しているケースです。
この場合、以前はタイトルのあとにカラムが別れ、右カラムにサムネイルが表示されているという形になっていましたが、変更後はサムネイルが非表示になっています。
変更によって変わる部分の推測
今回の発表によってわかったことは、動画がメインの場合は変わらず、メインではない場合はサムネイルが表示されなくなったというものですが、この変化によってどういう変化が起こるのかを考えてみましょう。
まず、ユーザー視点で考えるとこれまでは動画のサムネイルがあることで「このリンク先のページには動画があるんだな」ということを、ページに訪問する前に認識することが出来ました。
しかし、変更によって動画がメインコンテンツではない場合、コンテンツ内に動画があるかどうかを判断することができなくなります。
ページを訪問して、初めてコンテンツ内に動画があることがわかることになります。
それはそれで問題ないように思うかもしれませんが、「動画があるなら、それで理解できると思うから見ようかな」と考えているユーザーはコンテンツを見逃す可能性がありますし、逆に「動画があるならページを見たくない」というユーザーだと動画の存在によってページを離れるという行動を取る可能性があります。
これをコンテンツ制作側の視点で考えると、「動画があるならページを見たくない」というユーザーの場合に、検索結果の変更によって直帰率やエンゲージメント率が下がり、ページの評価が下がることになるので、非常に困ることになります。
「動画があるなら、それで理解できると思うから見ようかな」と考えているユーザーのケースの場合では、検索結果上の動画のサムネイルの有無によって訪問率/クリック率が悪化することが想定されます。
このいづれのケースの場合も検索エンジンの評価を下げることになるので、検索順位の下落に影響をする可能性があると思います。
今回の変更点のポイントとしては、今回の変更によって閲覧回数の減少や閲覧機会の損失、直帰率やエンゲージメント率の減少、検索順位の下落など、マイナスになる要因が結構あるというところがポイントです。
検索結果上にサムネイルが表示されるか表示されないかがGoogle側の判断で決まってしまうのは仕方ないとしても、場合によってはサイト側にとって痛い変更内容になり得るケースもあるということです。
これまで動画をうまく活用して評価を高めてきたコンテンツがある場合に特に注意が必要なので、該当するケースがある場合は変化の動向を注視し、対応策を考えておくことをおすすめします。