MicrosoftのIEに代わる新ブラウザ「Spartan」に期待すること

Publish2015/01/06(火)

年末にあったニュースで少し思うところがあったので、その事について書いておこうと思います。
そのニュースというのが、「MicrosoftがWindows10からIE(Internet Explorer)に変わる新しいブラウザ「Spartan」を搭載する」という情報です。
以下がそのソース。
マイクロソフトがIEと決別するXデイ
Microsoftから公式にアナウンスされた情報ではなく、情報通という信用していいかけっこう微妙な情報源からなのですが、それでもまあ「火のない所に煙は立たない」というか、まあ一つの可能性としてそういうこともあるかな程度で考えてみようかなと思っています。

IEの時代がいよいろ終わる?世代交代?

このニュースに飛びついた人たちの感想などを見てみると、IEがなくなってしまうのではないかという不安を覚える人もいれば、好意的に新しいブラウザを歓迎する声もあり様々ですが、僕個人としてはIEがなくなろうがなくなるまいがどうでもいいし、今さら新しいブラウザができたからといってどうとも思ってないくらいどうでもいいことだなくらいに思っています。
Webの制作者側の人がよくIEは滅べばいい的なことを言うことがあるんですが、それもどうでもいいことだと思っています。
感情的にIEに苦しめられた事とかを考えたら言わんとする気持ちもわからなくはないですが、今さらそんな事を言っても何も生まれないし、もっと前を向いていきたいなと思うんです。
今日この記事を書こうと思ったのも、興味がないとかどうでもいいとかWebの制作者側の人をdisることが目的ではなくて、今から書く「新しい世界におけるブラウザってどういう立ち位置なんだろう?」という部分のワクワクした感じを書きたいからなんです。

これからの世界とブラウザという概念

ということで、ここからが本編です。
僕はこのニュース記事を見て、このブラウザが「PCで使う」というだけではなくて「他の端末での動作も設計して作られたら面白いな」ということを考えてました。
今の周りの状況をよく見てみると分かりますが、みんなPCじゃなくてスマホを使ってネットを見てます。
電車の中とか、会社の休憩時間とかで周りを見渡すと当然のようにスマホを見ている日常があるかと思います。
Webの制作者の人で考えると、自分が作るために使うのはPCだとしても閲覧するだけということであれば日常はスマホを使っていることに気付くと思いますし、アクセス解析を見る機会があればスマホの割合の高さにビックリすることもあるでしょう。
このブログでも6割くらいのアクセスはスマホからですし、お客さんによっては8割くらいスマホということもあります。
こう考えると、それまで常識と思われていた「WebはPCで見る」という概念が根底から覆されているという事に気付きます。
この話は多分過去なんども書いているので、またこの話かと思われる方も中にはいるかと思いますが、今日言いたいのはそこから先の話です。
今ですらスマホというデバイスの登場から数年でネットの閲覧を取り巻く環境が激変していて、今後も新しいデバイスが登場したりすることで、これまでの常識は常識ではなくなるということが当然のように起こってくるはずです。
今見えている範囲で言えば、スマート家電とかiWatchとかその辺でしょうね。
冷蔵庫がネットに接続されれば中にある食材の一覧や賞味期限の一覧などがデータ化できるし、クックパッドみたいなレシピのデータベースと接続出来れば、冷蔵庫の中にある食材で何が作れるのかを冷蔵庫に搭載の端末が提案して、そのレシピを表示してくれる時代になるかもしれません。
iwatchのように常に体に装着するデバイスであれば、健康管理とかにも利用できそうです。
睡眠時間のコントロールとか、体温や発汗等の変化を検知して水分補給を促すアラートを出すとかもありえそうです。
今の時点では実現できてませんが、それが現実になる可能性は結構高い確率であると思います。
もしくは今全く概念として存在しない新しい価値観が生まれるということもあるでしょう。
スマホのない時代にスマホを想像できなかったように、先の時代の定番や価値観は今の時代には理解出来ない物なので。
前置きがめちゃ長くなりましたが、そんな時代の変化に「Webブラウザ」はどのように変わっていくのだろうと考えるとワクワクします。
PCという環境だけを想定するのではなく、色々な環境で最適な形にブラウザが進化していき、今のブラウザという概念を超えたところに位置するようになってくれたら嬉しいなとか思います。
すでにFireFoxがFireFoxOSを作ったりして「ブラウザ=ネットを見るためのツール」という概念にも綻びが出来ている事を考えれば、さらに先の未来にどうなっているのかということが想像できません。
想像できないのであれば、その時代にあわせて形を変えて生き残っていくと思うんですよね。
そんな時にIEがどうとか、めちゃくちゃどうでもいい話だと思いませんか?
ということで、結論をいうと僕は「Spartan」に「これまで考えてなかったような新しい価値観が含まれている」事に期待しています。
変化のスピードの早い現代に対応できる柔軟性や新しい次代を切り開く原動力になるようなツールであってほしいなと思います。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
本社のある大阪府高槻市で「ふにすWeb相談所」を開設し、
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