LINE CONFERENCE TOKYO 2016で発表された「LINE AD Platform for everyone」の内容が非常に面白かった。

Publish2016/03/25(金)

LINE CONFERENCE TOKYO 2016で発表された「LINE AD Platform for everyone」の内容が非常に面白かった。

昨日Facebookのタイムラインで知ったんですが、昨日の2016年3月24日(木)はLINEの次期戦略発表を行う 「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」 が行われていたようです。
LINE CONFERENCE TOKYO 2016は、LINELIVEでも見ることができるので見てみたんですが、かなり面白い内容でした。
一番僕が面白いなと思ったのは、LINE株式会社の法人ビジネス担当田端さんによる広告のセッションでした。
どの辺が面白かったのかは後述しますので、百聞は一見に如かずということで動画を見ましょう。

田端さんによる広告のセッションは1時間23分ごろから1時間40分までの17分くらいです。
では、個人的に面白いなと思った点などをセッションの流れに沿って書いていきます。

これまでの広告とこれからの広告。LINEが目指す広告とは。

これまでもLINEでは広告を扱っていましたが、広告の費用も高く、実質的により多くの人に開かれたマーケットではなかったとおっしゃっています。
具体的な数字として、広告を実際に配信すると4000万円くらいの費用がかかるので、ナショナルクライアントなどの資金力のある大手だけとしか取引がなかったというのが現状のようです。
広告費で4000万円を出せるところはごく一部のはずなので、確かに開かれたマーケットというのは違う感じがします。
しかし、これからは「大手のみではなくすべてのユーザーが広告を配信できるプラットフォームに。」という信念のもと、少額からでも広告運用が可能な運用型広告になるということでした。
運用型広告への転換ということで言えば以前書いた記事「日本でもセルフサービス(自社運用型)Twitter広告が始まりました。」でも書いているように、すでにTwitterが同様のことをしているので、それの流れに追従するようなイメージですね。
この大きな流れを「LINE AD Platform for everyone」というスローガンにして、今回の発表が形成されています。
「LINE AD Platform for everyone」には「RELEVANCE」「PROGRAMATIC」「REACH」の3つの柱があり、それについても書いておきましょう。
LINE AD Platform for everyone

RELEVANCE

RELEVANCEはあまり聞きなれない言葉ですが、意味としては「関連(性)、適切さ、妥当性」を表す言葉です。
RELEVANCEがなぜLINEの広告戦略において重要な位置付けにあるかというと、広告配信の際にパーソナライズされた内容を配信することを目的としているということが重要なポイントです。
セッション内で話されているように、

  • どんな公式アカウントをフォローしているか
  • どんなスタンプをよく使用しているか
  • LINELIVEで何を見たか

と言った、個人の趣向を広告配信に利用し、広告主からするとよりコンバージョンの高い、利用者からするとノイズにならない広告を実現することにつながり、広告自体の価値が上昇するということを考えているわけです。
ここで重要なのは、個人情報は使用しないという点ですが、実際にどんな個人情報を扱わないのかは後述します。
個人情報は使用せず、LINEというプラットフォームを通じて獲得したInterestGraph(興味・関心の関係図)とSocial Graph(相関関係・つながり)を広告配信に活用するという点も興味深いです。

PROGRAMATIC

PROGRAMATICは広告配信をより効率的に活用するために、プログラムを活用して配信する仕組みを作るという意味合いになります。
具体的にいうと、「必要な時に必要なだけ」配信を行うということです。
無駄な広告費用を発生させないために、RELEVANCEを活用し、その効果を最大化するためのプログラムというわけです。
この際に個人情報を使用するとLINEとしてはコンプライアンス上の問題点も出てくるので、

  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 友達情報
  • LINEでのチャットの内容

といった個人情報は活用しないということになります。
興味関心のある広告を、適切なタイミングで適切な量配信するというふうに考えるとわかりやすいと思います。

REACH

最後のREACHに関しては、LINEが「最もスマートフォン上でリーチを誇る媒体」という特性を生かしてその圧倒的なリーチをさらに活用して広告を展開するという形です。
広告には規模と質は重要で、ニールセンの調査結果からもわかるようにLINEのリーチ数は実際にスマホ関連のメディアではナンバーワンを誇っています。
reach
これはSNSはしないけどLINEはしている世間一般の認知度愛を考えれば当然の流れです。
LINEが広告の出稿先として考えているのは

  • LINE News
  • LINE Game
  • その他タブ

といった現在のLINEのメディアやポータルとしての位置付け上重要な要素のみではなく、LINEスタンプとの連携も考えているようでした。
例えば、LINEスタンプを作成したクリエイターのスタンプに広告が配信されるという形態のようです。
実際にどのような露出の仕方になるのかまではわかりませんでしたが、スタンプのクリエイターは従来の課金モデルだけではなく、企業からの広告費の獲得が可能となるので、場合によってはより多くの収益を生むということが可能になります。
スタンプのクリエイターにとってみれば、より大きなチャンスであるとも考えることもでき、非常に面白いやり方だなと思います。
ちなみにその他タブはLINEのアプリの右下のアイコンをタップした時に出る画面のことで、現在最も広告効果が高いと言われている人気のある広告エリアです。
その他タブ

まとめ

発表内容はある程度は思っていた通りの感じではありましたが、個人情報を使用しないとか、クリエイターのモチベーションアップにつながる広告モデルとか、かなり面白い部分もありました。
LINEはこれまでのWebにおける広告の「必要悪としての広告」という部分からの脱却を図っていて、広告の新しい価値を模索している感じがして聞いていて楽しくなってきました。
僕自身が広告を出すということは考えづらいんですが、僕のお客さんの中にはLINEの広告がバッチリはまるお客さんもいるので、これからの展開を考えると非常に楽しみです。
年内には何かしら発表できる感じで進んでいるようなので、続報に期待したいと思います。

おまけ

今回の最大の発表の目玉の「LINEMobile」もかなり面白いです。
月額500円という利用料金、Docomoのネットワークを利用、LINE/Twitter/Facebookの通信が無料、年齢認証の適用など既存のキャリアにない特徴があってこれからの展開にワクワクします。
あと、LINE PAYのJCBとの提携とサービス開始、LINE POINTの現金化もかなり面白いですね。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Webサイトの運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやWebサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web活用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を不定期で更新しています。
2015年11月より大阪府高槻市に「ふにすWeb相談所」を開設。
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
また、不定期で大阪を中心にWeb運用やブログなどをテーマにしたイベント「ふにセミWS」を開催しています。
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