Googleハングアウト終了に伴うGoogleのチャット、ビデオ通話サービスについて
Publish2021/07/22(木)
今回は、いよいよGoogleハングアウトのサービス終了(2021年の後半の予定)が近づいてきたので、代替サービスなど今後の対応について書いておきたいと思います。
まだ概要を把握されていない方は、2020年10月15日に発表されたGoogle公式の発表をご確認ください。
英語の記事ですが、翻訳して読めばどういう内容なのかの概略を知ることはできます。
https://blog.google/products/workspace/latest-google-hangouts-and-upgrade-google-chat/
テキストチャットはGoogleChatに移行
これまで、ハングアウトでテキストチャットを利用していた場合の後継は、GoogleChatになります。
GoogleChatは単独のサービスとしても利用できますが、Gmailに格納して使用することもできるので、ユーザーの利用状況に合わせて柔軟に対応できるという点はよさそうなポイントではあります。
ただ、個人的に思うのはテキストチャットはすでに多くの競合サービスがあり、今から始めるのであれば選択肢のひとつにはなりえますが、すでに他のサービスを利用している場合は、あえてGoogleChatを使うメリットがあるのかどうかがかなり難しいかなと感じています。
ハングアウトでのチャットの場合は、ビデオ通話ありきで考えていて、そのついでにテキストで補完できるというのが便利だったと思っているので、そこだけ取り出しても強みにはあまりならないような気がしてなりません。
なので、利用を検討する際にはGoogleChatしかできないことや、他との差別化点を検証する必要があるかと思うのですが、その点で少し弱いように感じます。
無料で利用できるというのはポイントではありますが、Googleはサービスがうまくいかないとすぐに撤退する前例があるので、GoogleChatに依存するのもあまりおすすめできないかなと思います。
ビデオ通話はGoogleMeetに移行
ハングアウトのメイン機能であったビデオ通話の機能はGoogleMeetという新しいサービスで代替する形になります。
GoogleMeetは、Zoomなどの他のビデオ通話サービスとほぼ同じ機能を持っていて、画面のUIもだいたいおんなじ感じなので、利用する際に特に困るというようなこともないかと思います。
実際に通話をして試してみましたが、通話品質にも問題はないですし、アプリをインストールすれば複数のデバイスからでも利用できるので便利です。
仕事で使うのはもちろんですが、PCは持っていないけどスマホは持っている子どもとのビデオ通話であったり、カスタマーサポートの一環として使用するなども検討できるかと思います。
利用の自由度はかなり高いと思いますので、利用シーンによってはなくてはならないサービスにもなり得るかと思います。
また、先日の記事を書いたように今はZoomを使用するケースが多いですが、Zoomが禁止になったり、Zoom自体のサービスが安定しなくなった場合の代替手段としても優秀かと思うので、とりあえずアプリをインストールする、URLをブックマークしておくなどだけでもしておくとよいかと思います。
サービスの終了や変更が頻繁にあるので注意しよう
今回、ハングアウトの終了に伴ってGoogleChatとGoogleMeetのことをざっくり紹介しましたが、この情報もあと数年たてばまったく価値のない情報になる可能性が高いです。
Googleははじめたサービスがうまくいかないとすぐにサービス終了をするということを繰り返しており、サービスに人が定着する事があまりありません。
なので、GoogleChatとGoogleMeetも、今後数年安定して利用できるとはいえないです。
とはいえ、代替サービスで時代にあったものを提供してくれたり、後発でも高機能で無料のサービスに変化するというメリットもあるので、どっちがいいともいえないかなとも思います。
なので、利用する場合は「このツールがずっと使える」という視点ではなく「とりあえず今はこれを使っておこう」というくらいの気持ちで利用し、状況が変わればすぐに他の手段に移行できるようなに用意しておくということが重要かと思います。