GoogleAnalytics4プロパティのクロスチャネル型データドリブンアトリビューションへのアップグレードについて
Publish2022/01/22(土)
今回はGoogleAnalyticsから以下のようなメールが来たので紹介します。
来たメールがこちら。
内容としては、2022年1月26日以降にGoogleAnalytics4(以下GA4と略)のプロパティを使用している場合は、自動的にクロスチャネル型データドリブンアトリビューションへアップグレードされますよという内容です。
ということなので、対象はGA4を使用している場合なので、ユニバーサルアナリティクスのプロパティで運用している場合は対象外ですのでご安心ください。
クロスチャネル型データドリブンアトリビューションとは
さて、このメールでアップグレードされる「クロスチャネル型データドリブンアトリビューション」とはなんでしょう。
多分知らない人のほうが多いと思いますし、なんやったら僕自身も詳しく理解しているわけではないので、改めて調べてみました。
詳細については各個人で内容を把握するのが好ましいかと思うので概要的な部分だけふれますが、簡単にいうと「ユーザーがどのように検索し、各広告にどのような操作を行ったかに基づいてコンバージョン(成果)への貢献度を割り当てるする機械学習モデル」になります。
なので、広告を利用しているということが前提となるので、広告を利用していな場合は特に意識する必要はありません。
これまでのラストクリックモデルでの分析とは異なり、データドリブンアトリビューションを使用することでコンバージョンに至ったユーザーの経路全体を把握し、経路の各段階に貢献度が割り当てられた形で分析されているのが特徴です。
広告を使用している場合は、実際にどの広告がどういう経路を経てコンバージョンに至ったのかを把握することができるようになるので、広告の効果測定や分析に効果的ですし、次回以降の広告の最適化プランの作成にも役立てることができます。
詳しくはこちらを見ましょう。
[GA4] アトリビューションとアトリビューション モデリングについて
設定を確認する方法
2022年1月26日以降は自動的にアップグレードされるので特に意識する必要はないですが、設定を確認する方法は以下で紹介されているので気になる人は確認しましょう。
今回のアップグレードによる影響を考える
今回のアップグレードですが、更新時期がかなり直近であること、また選択式ではなく強制的に変わるという点が特徴的です。
アップグレードの内容を確認したかぎりでは、既存の設定よりもより詳細に広告の効果測定が行えるというものなので、アップデートではなくアップグレードと表記している理由も納得です。
また、今回の設定は機械学習モデルでのアップグレードになるので、運用期間が蓄積されデータが累積していくほど精度が高くなり最適化が進んでいくというのも大きなポイントかと思います。
これまでの専門性のある人間の提案ではなく、機械学習の結果の最適解をユーザー側が誰でも享受できるようになるという点でユーザーへのメリットも大きいと思います。
個人的には分析されたデータを元に、専門的な知識を持つ人間がより高度な提案をすることができるようになるためのベースでもあると考えているのでかなりよいアップグレードではないかなと思っています。
今回のように、広告の最適化などのシーンに機械学習モデルが組み込まれていくのはある意味当然のことだと思うので、今後もそういう方向性で進んでいきそうだなと感じています。
GoogleAnalyticsだけみても、ユニバーサルアナリティクスとGA4の違いが鮮明になってきて、ユーザーはどちらのモデルで分析したいのかをふまえて選択する事ができるのはいいなと思います。