不適切な広告を排除する流れはよいと思っています。
Publish2021/10/15(金)
今回は、先日YouTubeの公式ブログで「ポリシー違反の YouTube 広告に対する新しい取り組み」という記事が公開されたのですが、こういう取り組みはもっと進めてほしいし、全面的に賛成なのでそのことについて書こうと思います。
広告の悪いイメージを払拭するにはダメな広告を徹底的な排除するしかないと思う
まず思うのは、世間一般では「広告=邪魔なもの/迷惑なもの」という認識で考えている人が多いのではないかなと思っているのですが、この事自体がよくない状況だと思います。
広告を使用することで、企業は自社の製品やサービスをこれまで知ってもらえることがなかった人に知ってもらうことができ、提供側にも利用者側にもメリットがあるという状態が本来の広告のあるべき姿だと思っています。
しかし、この本来のあるべき姿になれていない原因の根幹は、利用者側がメリットよりも提供側のメリットのほうが大きくなるケースが多いためだと考えています。
この場合、利用者側からすると見ても意味のないもの、不要に押し付けられる情報はメリットどころかデメリットにしかなりません。
この原因の一部が今回YouTubeが排除しようとしているポリシー違反の広告になると思うんです。
YouTubeをみている人が不快に思わず、有益な情報として広告の情報を認識するためには、YouTubeの動画コンテンツに合った内容やポリシーをしっかり守った広告であるとうことは必要最低限の条件なのではないのかなと思います。
現在はそうなれていないので、今後そうなるために、いまポリシー違反をしてまで出している広告は今後掲載させないという強い意志表示はとてもよい広報活動だと思うわけです。
安心してみることができるインターネットのためにも不適切なものを排除するという方向自体に間違いはないと思う
広告の本来あるべき姿というのは広告配信側の意識の問題ではあるわけですが、それより以前の問題といて「安心してインターネットを見ることができる」という部分は、今後さらに重要な考え方だと思っています。
インターネットが世間一般に周知してからかなり経ちますが、いまだにインターネットをされもが安心してみることが出来ている状況になっているかといえばそうではありません。
インターネットが始まった当初に比べればかなり法的な整備も進んで、安心してみることができるレベルは高くはなってきていますが、まだまだ注意が必要で正しく利用するための知識やリテラシーが集合知として蓄積している状態ではないと個人的には感じています。
今回の不適切な広告に対する取り組みのような動きが広告業界だけではなく、インターネット業界全体に取り組む問題になっていけば、より高いレベルで安心してインターネットを見ることができる世界に近づくと思うので、YouTubeのような大きな広告プラットフォームで取り組んでいくということに全面的に賛成しています。
心配している部分もある
ただ、基本的なスタンスとしては全面的には賛成ではありますが、心配していることがないわけではありません。
例えば、この動きが違った方向で進んでいくと、表現の自由を侵害するような誤った規制が強くなる懸念という部分はあると思います。
「ポリシーに準拠する」という部分の解釈を拡大解釈してしまったり、広告配信プラットフォームの意思にそぐわないものを排除するというような流れになってしまう懸念もないわけではないので、広告が適切か不適切なのかを判断する第3者的な公正な機関や、表現の自由を守る法的な整備なども合わせて行うことが必要かとは思います。
YouTubeの動きは歓迎するものではありますが、過度な制約にならないようにするという部分も並行して行ってもらうようにするということも必要だろうなと思うわけです。
まとめ
今回は結構雑談的な感じで広告のことについて書いてみました。
人によっては全く同意しかねる内容になっているかもしれないですが、個人的にはこういう風に考えていますよという一つの意見としてみてもらえれば幸いです。
また、これをきっかけにご自身でも広告はこうしたほうがいいのでは?というようなことを考えてみてもらうことも大切だと思うので、考えてみることをおすすめします。