年末公開されるGoogleからのアップデート情報に注意しよう
Publish2022/12/16(金)
今回は、毎年恒例となっている年末に行われるGoogleから大きめのアップデートの告知があるので、そのことについて。
今年も例年にもれず、やはり大きめのニュースだと思えるものが公開されたので、内容の紹介と注意点などをお伝えします。
リンクスパムアップデートについて
まず最初はこちらのニュース。
December 2022 link spam update releasing for Google Search
内容としては、Googleが力を入れているスパムとの戦いへの重要戦略でもある「SpamBrain」を使ってのリンクスパム排除をより強化するという内容です。
ご存知のように、SEOの歴史はリンクスパムとの戦いの歴史でもあります。
不正にランキングを操作しようとする悪質な存在がよく使用するのが、外部からの影響力を行使して影響を与えようとする外部リンクを使ったスパムでリンクスパムと呼ばれる行為です。
過去にはミラーサイトやランキングサイトなどからの不自然な被リンク稼ぎなどがありましたが、現在でも手を変え品を変えリンクスパムは行われています。
要はその部分の対策はいたちごっこになっているので、対策をしてはその都度新しいスパムの手法が行われるという不毛な状態だったといえます。
その問題を解決するアプローチとしてGoogleが行っているのが「SpamBrain」というAIをベースにしたリンクスパムを検知して随時対応を行うという取り組みです。
手動での対応と異なりスピーディーな対策が可能になるので、「SpamBrain」の影響力が強まればリンクスパムを行っている存在からすると驚異となりえます。
一般ユーザーからすればスパマーなんかは存在してほしくないし、排斥される方が好ましいので、「SpamBrain」の活躍には期待したいところです。
ただ、問題はあって「SpamBrain」の理解するリンクスパムの定義によっては、スパムを行っていないにもかかわらずスパムと判断され、検索結果から排斥されてしまうというケースが発生する危険性はあるかと思います。
もちろんそうならないようにGoogle側も対応はしてくれるであろうとは思いますが、そこはGoogleの判断を信じるほかないですね。
品質評価者ガイドラインの更新について
次のニュースはこちら
Our latest update to the quality rater guidelines: E-A-T gets an extra E for Experience
Googleでは、コンテンツを評価する際の指標の一つとしてE-A-T(専門性、権威性、信頼性)という指標をもって評価を行っているというふうに公開されています。
ユーザー視点で見れば、専門家による解説や、その道の権威が説明する内容の方が信頼性の高い情報として評価できるわけなので、この考え方自体は間違っていないと思いますし、コンテンツを評価する上での重要な要素と位置づけられても問題はないだろうと思います。
今回のアップデートの内容を見た限りでは、今後さらにE-A-Tが評価基準として強調されるという内容だと読み取れます。
ユーザー側では、コンテンツ評価を行う基準でE-A-Tの重要性が増すということを意識してコンテンツを作成する必要があります。
場合によっては、E-A-Tの観点でコンテンツが過小評価されるケースもでてくる可能性があるので、今後作成するコンテンツだけではなく、現在公開しているコンテンツをE-A-Tの視点で評価してみて、場合によっては作り直す必要もあるかもしれません。
なので、E-A-Tという指標が重要度を増しているということは認識しておきましょう。
まとめ
今回の2つのアップデートは、これまでのGoogleの方向性を考えれば大きな変更ではないのですが、ユーザー側の視点で考えるとかなり大きな変更になります。
どのように考えるのかにもよりますが、この2つの流れは特に注意しておく必要がありますので、来年以降のコンテンツ制作やweb運用を考える際に必要な情報だと思います。