Amazon Driveのサービス終了について【注意点やデータの取扱など】
Publish2022/09/09(金)
昨日いつものように仕事をしていますと、あるメールが目に止まりました。
その件名は「Amazon Driveは2023年12月31日に終了します」。
Amazonの提供するクラウドストレージ「Amazon Drive」が2013年いっぱいでサービス終了するというお知らせです。
個人的にはAmazon Driveはあまり使用していた記憶がなかったので、そんなに影響はないだろうなと思って確認したところ、過去の写真や動画(主にプライベートなもの)がけっこうありまして、これはサービス終了までにこれからのことを考えないぞということになり、俄然自分ごととして考える必要性が出てきたので、お知らせの内容をしっかりと確認しました。
お知らせの内容について
お知らせメールに書いてあることを要約すると、以下のような感じになります。
・2023年12月31日で11年間提供していたAmazon Driveを終了する
・2023年12月31日以降は写真やビデオについてはAmazon Photosを利用してほしい
・2023年1月31日以降はAmazon Driveへのデータのアップロードが不可。ダウンロードは可能
・Amazon DriveとAmazon Photosはデータを同期しているので既存の写真やビデオを削除しないようにしてほしい
・Amazon Driveから削除された写真や動画は、Amazon Photosからも削除され、30日間経過するとAmazonから永久に削除される
・Amazon Driveでデータをダウンロードするのは、写真や動画以外だけで大丈夫
要するに、写真や動画は特に何をしなくてもAmazon Photosで引き続き利用できるので、データの移動が必要なのは写真や動画以外のファイルが対象ということです。
僕の場合は写真や動画がほとんどだったので、特に何もしなくていいということがわかりました。
なので、このニュースをこの記事で知った人も、終了するから今すぐ作業をしなければとか、そういうことにはならないのでまずは落ち着くことが大切です。
データ管理のメインをAmazon Driveで行っている人は移設先を考えよう
僕の場合は影響が少なかったのでよかったんですけど、Amazon Driveをデータ管理のメインとして利用している場合はなるべく早めに移設先を検討する必要があります。
データの取り出しは2023年いっぱいまでできるので、まだ時間がありますがアップロードについては2023年1月31日以降できなくなるので、通常業務でAmazon Driveを使用した運用にしている場合はあと半年ほどの間にワークフローの改善が必要になります。
Amazon Driveに依存していればしているほど影響は大きいので、まずは自分を取り巻く環境でAmazon Driveをどのように、どの程度の頻度で利用しているのかの調査から始めるといいかと思います。
webサービスのサービス終了に伴う影響の大きさを考える
今回紹介したAmazon Driveなどのサービスは、サービス開始当初から一定数の人気があり、利用している人も多いのかなと個人的には思っているのですが、さすがにサービス開始から11年も経つと時代の変化や競合サービスの台頭など、Amazon Driveを取り巻く環境が大きく変化し、サービスの継続が困難だと判断されたのかと思っています。
この事自体は仕方がないかなと思いますし、逆に11年もサービスを継続してくれていたこと、Amazon Photosを今後も利用することでデータの引き継ぎのことも考えてくれている点などを考えると、Amazon Driveのサービスは終了するのは寂しい気持ちはありますが、サービス提供元の姿勢としては非常に真摯な対応だと思っています。
便利なサービスであればあるほど、日常業務の中で依存度が高くなるのは仕方がないのですが、今回のようにサービスが終了するということがわかった時点から今後の代替案を考える必要があり、その負担は依存していればしているほど大きくなります。
webサービスを使うなということではなく、使う場合は一定周期で「もしこのサービスがサービス終了した場合は代替はどれにするのか」ということを考えたり、新しいwebサービスがでてきたら「このサービスだとこういう風に使えて便利かも」という知識のストックを作っておくと、サービス終了時の負担が減らせるかもしれませんし、発表にうろたえる必要もなくなるかもしれません。
今回はいい機会だと思うので、一度今の仕事環境で「これが使えなくなったら困る」というものをリストアップし、その場合の代替を考えてみるということをしてみてもいいかもしれませんね。