ホームページを作ればアクセスが増えるという幻想について
Publish2014/06/11(水)
Update2021/01/22(金)
よくある思い違いですが、「ホームページを作れば世界中の人が見てくれて、お問い合わせが増える」と思っている人がいるようなんですが、これは間違いです。
この部分を勘違いしていると、Webの運用はうまくいかないので、まず考え方を根本的に改める必要があります。
「見てくれる」のではなく「見てもらえる可能性ができた」だけ
まず大きな勘違いとして、ホームページは作って公開した時点では人に見てもらえる準備が整っただけで、「見てもらえる」という事ではありません。
見てもらうためには、ホームページが公開されている事をお知らせしたり、Googleなどの検索結果でホームページが表示されたり、広告を使ってホームページへの誘導経路を確保をしたり、他のホームページやSNSでリンクされて紹介されるなど、ホームページに誘導される道筋がある状態にしておく事が必要です。
よく言われる例えですが、だだっ広い砂漠のどこかにお店を作っても、誰もそのお店のことを知りません。
そのお店ができたこと、どこにそのお店があるのかをお客さんが知る事が出来なければ、お店はこの世界に存在していないことと同じです。
ホームページを作って公開したのに誰もホームページを見てくれないのは、ホームページの存在をお客さんが認識できていない事が原因です。
なので、ホームページは作ればそれで終わりということではなく、きちんと人の目に触れるところに入り口を持っていくようにする事が必要で、それを実現するために重要なのがWeb運用になるわけです。
知ってもらう事が第一歩。実際に来てもらってお問い合わせは次のステップ
まず知ってもらう事が大切ですが、知ってもらうというのは最初の一歩でしかありません。
見てもらって、問い合わせしてもらう、商品を購入してもらうといったアクションを起こしてもらうのはその次のステップになります。
ホームページを作って公開して、アクセスしてもらえるように誘導経路を用意し、きちんと見てもらっていることは確認できたのにお問い合わせにつながらない場合は、来てもらったお客さんが問い合わせをするような内容ではないと判断されていると考える必要があります。
ホームページを作った段階では、「これで大丈夫」と思っている場合でも、実際に見てもらってから情報の出し方に問題がある事が判明する場合もあります。
そのため、公開後にもホームページの状況を観察し、内容を変更していく事が大切です。
Web運用の重要性はここになるとも言えます。
このことを考えると、なおさらホームページは公開すればそれでOKということではないという事がわかっていただけるかと思います。
日本語しか書いてないホームページでは見られる枠も決まっている
あと、これも大きな勘違いのひとつですが、インターネット上にホームページを公開する事で、世界中の人に見てもらう機会を作る事は確かにできます。
ですが、そのホームページの情報が日本語のみで記載されている場合は、主な対象は日本人(海外在住の日本人も含む)という事になります。
例えば、日本語が読めない海外の人が何かのタイミングでホームページを見てくれたとしても、書いてある事が分からないのでは、見たけど見ていないのと同じ事になります。
海外の人を相手にしようとするのであれば、その方が理解できる言葉でホームページ上に情報を掲載するというのは当然の事です。
今日電車の中で、「ホームページさえ公開すれば世界中の人がホームページを見てくれますよ」とか言っているのを聞いて寒気がしたので記事にしてみました。
作るだけじゃなくて、その後の事もきちんと考える事が大切です。