Googleのウェブマスター向けガイドラインに基づいた考え方で考える
Publish2015/09/14(月)
よく聞かれることの一つに、サイトの運営ポリシーというか、何かをするにあたってどういう風にすればいいのかというような質問をされることがあります。
そういう時にお話ししていることの一つに、Googleが公開しているウェブマスター向けガイドラインの考えをベースにしてコンテンツを作成するといいと思いますよと返事をしています。
今の世の中はすごく便利だなと思うのは、こういうGoogleのガイドラインのように、「こうしておくといい」という道筋がきちんと用意されているところにあると思います。
詳しくは以下リンクで確認していただくとして、その中でも個人的にこれは特に気をつけたことがいいと思うことを抜粋して紹介します。
Googleのウェブマスター向けガイドラインをベースとして考える理由
詳しいことを書く前に、前提としてなぜGoogleのウェブマスター向けガイドラインをベースとして考える必要があるのかを書いておきます。
本文中に書かれている文章を引用します。
次のガイドラインに沿ってサイトを作成すると、Google がサイトを認識し、インデックスに登録し、ランク付けをするプロセスをスムーズに行う手助けとなります。ガイドラインの提案項目を導入しないサイトでも、「品質に関するガイドライン」には目を通されますようお願い致します。このガイドラインでは、Google のインデックスから完全に削除されるか、アルゴリズムまたは手動によるスパム対策が実施される可能性のある不正行為について説明しています。スパム対策が実施されたサイトは、Google.co.jp や Google のパートナー サイトの検索結果に表示されなくなることがあります。
読んでいただいてわかるように、このルールを知っていないと、自分では気付かぬうちにGoogleがしてはいけないと決めていることをしてしまい、その結果Googleの検索結果から除外されるという最悪の結果になってしまうことがあるという事が最大の理由です。
Googleの検索結果に表示される必要のないコンテンツはともかく、ほとんどのサイトでは検索結果からのアクセスは無視できるものではありません。
サイトへのアクセス経路を絶たれるということはWeb上に存在していないという事と同等であるとも言えますし、そうならないようにしてはいけない事を理解しておく事はすごく重要です。
また、ネガティブな理由だけでなくポジティブな理由としては、Googleがこれまで蓄積してきた知見を活用してコンテンツの作成が行えるという事も理由としてはあります。
Googleは世界で一番Webサイトの「これまで」を知っているデータベースでもあるわけです。
その過去の成功の法則とそのアプローチ方法が記載してあるので、その知見を活用すれば成功するコンテンツに近づく事ができるわけです。
コンテンツ作成に詳しくない人や、これからコンテンツを作成する人にとってみれば教科書とも言える内容ですし、そうでない人でも知っておけば間違った方向に進むこともないわけですから、この考え方をベースにする事はすごく大切な事だと考えます。
サイト公開後の手順
まずはサイト公開直後に何をしたらいいのかという部分ですが、ここでは
- サイト情報の送信
- サイトマップの送信
- 関係者へのサイト公開の連絡
の3つがあげられていますが、これらは初期にする事として当然かつすごく重要な事です。
サイト情報の送信をhttp://www.google.com/submityourcontent/ のページから行う事で、サイトの公開をGoogleに知らせておけばより早く検索結果に自分のサイトを表示させるという結果にもつながりますし、Search Console(旧ウェブマスターツール) からサイトマップを送信すればサイトの構造やどんなページが存在しているのかという事をGoogleが把握できますので、内部のページも検索結果に反映されやすくなります。
また、これらはGoogleがサイトを認識する上で大切ですが、Googleだけではなく関係者やお客さんにサイトの存在を告知する事も大切です。
「まずはサイトがある事を知ってもらう」という目的を考えればこの3つは絶対にしておく事だと思います。
しかも、これらはそれほど難しくないので、時間的な負荷もそこまで大きくないというのも特筆する点です。
最小限の力で効果的に結果につなげる事ができる項目でもあるので、ここはしっかりと押さえておきましょう。
情報が豊富で便利。コンテンツをわかりやすく正確に作る
サイトのコンテンツが重要といわれて結構たちますが、やはりページの中身でもあるコンテンツはお客さんにとって有益で便利である事というのは外してはいけません。
無駄に文章だけを長くするとか、コンテンツの量のみに注力してしまう場合がありますが、そうではなく「その情報は役に立つ情報か?」「その情報をお客さんは求めているか?」「その情報がある事でお客さんの問題が解決するか?」「その情報は本当にわかりやすいのか?」といった事を考えなければいけません。
しかも、その情報が正確なものである事も必要です。
正確な内容でなければ信用に関わる部分になるわけで、これはWebであろうがなかろうがビジネスとして考えれば当然の事ですよね。
本質に向き合わないといけないので大変ではありますが、意識として持っておかないと無意味なコンテンツを作成してしまう事になるので、しっかり意識して作るようにしましょう。
検索エンジンではなく、お客さんの利便性を最優先に考慮してページを作成する
これもよくある間違いというか、運営していく過程で勘違いしがちな事ですが、サイトが存在する目的は検索エンジンのためではなく対象となるお客さんのためであるはずです。
お客さんに見てもらいたいから検索エンジンで表示させたいと思うわけで、目的と手段が逆になる例はよくあります。
そう考えれば、まず優先させるのは上記でも書いたように「情報の豊富さ」「便利さ」「分かりやすさ」という基準で考えないといけませんよね。
検索に上位表示させたいからタイトルにコンテンツと関係ない文字列を入れようというような考え方が完全に間違っているしそれってスパムですよねというのはこの考えをしていれば当然行き着かない結論のはずです。
禁止されている手法は絶対に使わない
このガイドラインでは、考え方の部分が多く扱われていますが、具体的に禁止されている項目もあります。
これらに関しては、「絶対にしてはいけない」事として認識しましょう。
- コンテンツの自動生成
- リンク プログラムへの参加
- オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- 誘導ページ
- コンテンツの無断複製
- 十分な付加価値のないアフィリエイトサイト
- ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
- リッチ スニペット マークアップの悪用
- Google への自動化されたクエリの送信
この中でも意識せずにしてしまう事として、「オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成」「誘導ページ」があります。
具体的にいうと、CMSで自動生成されるアーカイブのページなどがそうです。
これらのページは、意図せずできてしまう(除外する設定を行っていない場合も含む)こともあり、注意をしておかないといけません。
ただし、お客さんの利便性を考えるとカテゴリの一覧や月別の一覧も必要とされる場合はあります。
そういう場合は、キャッシュさせないように設定しておけばGoogleはそのページに対しての評価を行いません。
その他は悪意を持ってしない限りは該当することはほぼないのですが、「不正なリダイレクト」「フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成」などはCMSがハッキングされたりすると自分の知らないところでコンテンツの書き換えが行われる可能性はあります。
これらを防ぐためには、CMSのアップデートを行いセキュリティの高い状態を維持したり、「Search Console」に登録しておけば万が一サイトの改竄があった場合にすばやく対応することもできます。
サイトの危険性を認識し、常に何かあった場合の用意をしておくということも大切です。
まとめ
このほかにも技術的な内容を含めてとても重要なことがウェブマスター向けガイドラインには書かれています。
すべての内容を把握し、お客さんにとっても自分たちにとっても素晴らしいと思えるサイトを作る手がかりにしていきましょう。
ウェブマスター向けガイドライン