サイトを公開する時に最低限必要な情報のこと
Publish2015/05/01(金)
先日Facebookで書いた事で少し気になるというか、だいぶもやもやした事があるので、ブログにも書いておこうと思います。
そのもやもやした事ですが、とある用事でとある施設のwebサイトを見る事になったのですが、そのサイトにはトップページに渾身のイラストと電話番号があるだけで、ナビゲーションのリンクもその先の情報も何もありませんでした。
分かったのはそのゆるキャラと住所と電話番号のみといっても過言ではない感じでした。
事前に「そこにはこれがある」という情報を知っていたのでなんとかはなったものの、その事を知らない人だったらこのページを見てどう思ったんだろうと考えると非常にもやもやします。
公開する事自体が目的になっていないか?
そこで「なぜこんな事になっているのだろう?」と考えたわけですが、おそらく「まずサイトを公開しなければならない」という「公開する事自体が目的」になってしまったという事があるのではないかと思います。
その施設の予算とか公開日が決まっていて、絶対に○月○日に公開しないといけないという事になっている場合などはあるでしょう。
そういう事情で仕方がないということは理解はできるものの、もうちょっとどうにかならなかったのかとは思うわけです。
目的と手段が逆になってしまうという事は、サイトを運用していく上でもある事なので、一概に駄目というのも難しいところではありますが、せめてサイトを見る人が最低限欲しい情報くらいは掲載しておいてほしかったなと思います。
情報を完璧にしてからじゃないと公開してはいけない病になっていないか
そして、そんな事を考えていた時にふと、この状況って「情報を完璧にしてからじゃないと公開してはいけない病」じゃないかなと思ったわけです。
「情報を完璧にしてからじゃないと公開してはいけない病」というのは僕が考えた言葉ですが、けっこう多くの事例でその傾向を見て取る事ができます。
今回の場合であれば、その必要な情報をテキストで書いておく(詳しくは電話でお問い合わせくださいとかでもいいかと思います。)とかだけでもしておけばよかったのではないかなと思いますし、地図も何もなかったので用意できないのであればGoogleMapを埋め込んでおくとかだけでもよかったと思いますし、駐車場の事も記載がなかったので、駐車場があるかないかだけでも書いといてくれたらいいのにとも思いましたし。
要は、掲載する情報が完全ではないとしても、何かしら判断できる材料だけでも公開しておいて、後から詳しく公開できる情報を追加すればいいのにと思うわけです。
webは紙や雑誌などと違って「公開された情報を更新していく事ができる」という特徴があるのに、その特徴を生かせないというのは悲しい事だなとすら思えます。
担当者さんの意識や知識の問題とかかもしれないですが、情報を公開する事についてもう少し考えてほしいなとそんな事を考える出来事でした。