ホームページの状況把握の最初の一歩には「Search Console Insights」がおすすめ
Publish2021/06/25(金)
今回は、GoogleからSearch Console Insightsが発表されたので、Search Console Insightsの特徴やポイントなどを紹介しようと思います。
記事は英文になりますが、2021年6月15日に以下のような内容で公表されています。
Learn how to improve your content with Search Console Insights
内容は、Search Console Insightsがはじまってこういう特徴があるということの紹介です。
データ分析の準備がまだできていない人、これからはじめようという人におすすめ
まず、最初に書いておく必要がありますが、Search Console Insightsはすでにデータ分析をしている人や、GoogleAnalyticsのカスタムレポートを活用している人、データポータルで独自のレポートを作成して活用している人など、初心者ではない人にとってはあまり利用するシーンがないサービスです。
中級者以上の場合は、すでにSearch Console Insightsで得られる情報以上のものを得られていると思うので、いまさらSearch Console Insightsを利用する必要性はないと思います。
なので、Search Console Insightsを使用するのはこれからデータ分析を行おうと思っている人や、ホームページがどういう状態で運用されているのかを把握していない人が対象になります。
GoogleAnalyticsのカスタムレポートや、データポータルの準備は、まずまとめるところが大変ではじめるまでに時間が必要です。
Search Console Insightsでは、カスタムレポートで取得する内容ほど個別に詳細な内容ではないものの、一般的によく確認される項目が揃っているので、これからはじめようと思っている人には最適なツールになります。
Analyticsを連携させておけば使えるのが強み
Search Console Insightsは手軽にデータ分析を始めることができるツールですが、その理由は
・Search Console Insightsのアカウントを用意する
・Search ConsoleとGoogleAnalyticsの連携を設定する
という2つのステップだけではじめることができるという点にあります。
ホームページを作る段階で、現在ではGoogleAnalyticsとSearch Consoleは導入しているケースも多いですし、仮にまだ導入していなくても導入は手軽に行なえますので、はじめるための敷居はとても低いと言っていいと思います。
Search ConsoleとGoogleAnalyticsの連携ができていない人は、Search Consoleの管理画面から設定画面にある「協力者」の項目で設定を行いましょう。
(協力者という表記はどうなんだろうと思いますが、あまり深く考えずに設定をしましょう)
Search ConsoleとGoogleAnalyticsの連携を行うことで、Search Console Insightsに反映されるデータがより詳細になり、便利になります。
Search Console Insightsで確認できる指標
では、確認できる項目を実際の画面のスクリーンショットで説明します。
なお、実際のホームページのデータなので数値は見えないようにしていますのでその点は予めご了承ください。
まず確認できるのは、ホームページ名と取得できている期間の総PV(ページビュー/表示回数)になります。
総期間のPVは必要かなと思う部分もありますが、まずトータルでどのくらい見られているのかがわかるのはい感じかなと思います。
そして過去28日間のPVと平均PV/時間(1PVあたりの表示時間)とその変遷です。
Search Console Insightsでは対象期間の絞り込みを行うことはできず、基本的には過去28日間のデータを見る感じになります。
要は過去28日間以外のデータを見たいのであれば、GoogleAnalyticsやデータポータルを使用するほうがいいということを示しているわけですね。
次に確認できるのが、最近公開したコンテンツと人気コンテンツの状態です。
PVや主要検索クエリ(検索キーワード)、滞在時間などが確認できるので、コンテンツの状況把握や改善に役立てることができます。
その次に確認できるのが、ホームページへの主要アクセス経路のデータです。
オーガニック検索(広告ではなく検索エンジンでの表示。SEOでの集客)や他ホームページからのリンクなど、ホームページへどういった経緯で訪問があったのかを確認することができます。
また、このツールはSearch Consoleをベースにしているので、検索エンジン上での表示状況も確認できます。
結果が多かったクエリ順や、急上昇クエリ順などで確認できるので、現在のホームページではどういうキーワードでの集客が効果的なのかを分析する事が可能です。
また、他のホームページからどのくらいアクセスがあったのかを確認することもできます。
取り上げられたメディアや紹介された記事の反響を確認することができるのは便利ですね。
最後に確認できるのが、SNSからの集客状況です。
SNSからの集客は今の時代には力を入れておくのは一般的ですが、結果を分析したり現状把握するのを忘れがちですので、しっかり確認しておくことが必要です。
これからデータ分析/データ解析をはじめようという人はまず使ってみることをおすすめ
Search Console Insightsでは、上記で説明したようなデータを確認できます。
実際に運用を行っていると、期間を変更したり、違う指標で確認したりといったことが必要になってくるので、Search Console Insightsではカバーできないことになるかと思います。
ただ、これからデータを利用して運用をはじめるというスタート地点であれば、Search Console Insightsで確認できる内容は十分であるとも思います。
ここを足がかりに、運用しているホームページに合わせて細かく項目を出して確認していけばさらに効果が上がっていくので、データ分析を利用したWeb運用のスタート地点としてSearch Console Insightsは最適なツールだと思います。
まだデータ分析を利用してホームページの運用をされていないという方は、まずお試しいただくことをおすすめします。