コンテンツの理解力を向上させる5つの手法についての考察
Publish2015/10/09(金)
今日は作ったコンテンツをより多くの人に理解してもらえるようにするための「5つの手法」について考えてみようと思います。
作成したコンテンツが分かりづらかった場合、せっかく作っても無意味になってしまうということもありますので、作るのであれば以下の5つのいづれかの要素を盛り込むことで分かりやすくなり、結果として見てもらった人の理解力が向上する効果が期待できます。
動画にする
まず最初の手法は、内容を紹介する動画を作成するという形です。
一般的に、理解力をあげる時には人間の5感をより多く刺激された方が記憶に残りやすいと言われています。
これは「ものを記憶する」際の情報として、関連情報を結びつけて記憶することでより深い記憶となるということが理由として考えられます。
例えば、コンサートに行った時の記憶などは、「音」「温度」「光」「匂い」という情報も一緒に記憶するのでどんな内容のコンサートだったのかをよく覚えているという事もあります。
しかも、その情報がきちんと脳内に刻み込まれれば、それが長期間持続する場合もあります。
僕も20代の頃に行ったコンサートの内容を今でもうっすらですが、覚えていますので、誰もが似たような経験はあるかと思います。
Webの場合は基本的には「視覚」から情報を取得します。
Webで5感を刺激しようとした場合、「味覚」「嗅覚」「触覚」の3つはこちら側でコントロールできませんので、「視覚」と「聴覚」の2つを刺激するしかありません。
その2つをうまく使える手法といえば、「動画」なわけです。
分かりにくい内容の説明も、動画にする事で分かりやすくなるので、動画を使うことも一つの選択肢に入れておくとよいかと思います。
また、動画の場合は2つの感覚を利用する事で分かりやすくなるだけでなく、例えば目が見えない方でも内容を把握する事ができるようになるというメリットもあります。
比較画像を用意する
次の紹介する手法は、「比較」です。
しかも単に比較するだけではなく、「比較画像」を用意して比較することが重要です。
「百聞は一見にしかず」と昔から言いますし、比較を分かりやすく表現することで、パッと見ただけでそれがどういう状態なのかがわかるようになります。
「それを見ただけで理解できる」という状態を作るというのが大切です。
以下はネタ動画ですが、これでもかといいくらい分かりやすい比較です。
全198機 ロボットを比較
わかりやすいモチーフに置き換える
もともと人が知っている「分かりやすいモチーフ」にコンテンツを置き換えることで、わかりやすくなるという手法もあります。
例えば以下で紹介している「もしも桃太郎が◯◯だったら」シリーズもすごくわかりやすいんですが、もともとどういう内容だったのかが分かっている場合、その内容とモチーフを重ねて説明する事で新しい発見をする事まであります。
説明が難しい内容であったり、ニュアンス的な部分が多い時などの「話の骨格が見えない場合」など、理解されづらい時に使う事で効果が発揮される手法です。
J-POPによくある歌詞だらけの桃太郎
マンガ風にする
分かりにくい内容を分かりやすく表現する手法として、最もポピュラーな手法が「マンガ風もしくはマンガにする」手法です。
マンガにする事で「文字だけ」の情報を理解するのではなく、「絵」と「文字」で情報を理解しようとするので分かりやすくなります。
人間の5感を利用する時のように、記憶の引っ掛かりとなる部分を用意しておくだけで理解しやすくなります。
以下のサイトのようにコンテンツをマンガにすると途端に分かりやすく、伝わりやすくなります。
特筆すべきは「ニュアンスや雰囲気」などの、言葉で伝える事が難しい内容を伝える事ができるという点が素晴らしいです。
ダメな徹夜の例(その1:休憩)
ストーリーにする
最後に紹介する手法が、「コンテンツを物語風にストーリーで表現する」手法です。
以前も紹介した「沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッターボーンの逆襲―」などがすごくいい例ですが、分かりづらい内容を順を追って物語を読み進めていく事で、記憶のトリガーとなる情報がストーリーとして記憶されるので、必然的に分かりやすくなってきます。
このコンテンツを作るのはすごく難しいですが、最終的に伝えたい事が明確な場合は、この手法を使うという選択肢も用意しておく方がいいでしょう。
まとめ
例で紹介しているものは全て「極端な例」で、自分のサイトで実践するのが難しい内容にはなりますが、取り組み方のアプローチとしては非常に参考になります。
これらの手法を一部でもいいので取り入れる事によって、コンテンツの分かりやすさは確実によくなるかと思います。
まずは自身のサイトで何ができるのか、どのようなメッセージを伝えたいのかを再度検討し、取り入れてみるといいかと思います。