ホームページ/Webサイトの目的とゴールの設定が成功を左右する。
Publish2017/06/07(水)
ホームページ/Webサイトを運用する上で大切なことに、「目的」と「ゴール」を正しく設定するということがあります。
正しく目的とゴールを設定することで、ホームページが「成功しているのか」「成功していないのか」を判別することができます。
今回はホームページやWebサイトでの目標設定の重要性とターゲットとなるユーザーの選定について、改めて考え直してみようと思います。
目次
ホームページ/Webサイトの目的とゴールは決めていますか?
僕がホームページを作る上で最も大切にしていて、実際に会ってお話しするお客様にも必ず言うようにしている事があります。
それは「ホームページの目標や目的は決まっていますか?もし決まっているのであればそのゴールはなんですか?」という事です。
よくある事なんですが、ホームページを作る、もしくはリニューアルする際に「ホームページを作る事が目的になってしまっていて、本来何を目的としてホームページを作る事になったのかが分からなくなっている」という本末転倒な事になる場合があります。
この場合、作った当初は満足度は高いのですが1年後にそのホームページを見ると、結局「たいした成果があげられない」状態になってしまっているという事をよく相談されます。
そして、またリニューアルを行うわけですが、リニューアルすることで問題が解決すると思い込んでいる状態でリニューアルになるので、結局その1年後にも成果が上がっていないという悪循環に陥っているケースもあります。
この原因は明らかで、「ホームページを作る、リニューアルする事が目的」になっていて、ホームページを作る本来の目的を見失っている事が大きな原因です。
ホームページは、見ための奇麗さや担当者さんの好みも重要ですが、最も重要なのは「そのホームページは何のために作られているホームページなのか」がはっきりしていて、ホームページの目的を達成するために必要な状態になっているかどうかが重要です。
目的とゴールを設定する理由とその効果
では、ホームページの目的とゴールを設定する理由とその効果を考えてみましょう。
ホームページの作成結果に対しての、「成功か否か」の判断がつきやすい
目標を設定することで得られる最も大きな効果は、「ホームページが成功だったのか失敗だったのか」が明確に判断できるという点にあります。
当然のことですが、きちんと目標が設定できていれば 、目標に対しての進捗状況の把握や達成度の数値化など、結果を正しく判断することができます。
正しく結果を判断できるということは、サイトが成功している状態なのか、それとも失敗している状態なのかどうかを判断できるということなので、行った対策が正解だったか失敗だったのかがわかります。
成功にしても失敗にしても、そこから何をするべきかが変わってくるので、現状を正しく判断するためにも目標設定を行うことが重要なわけです。
ホームページの改善策を立てやすい
また、目標設定をすることで、「その目標を達成するためにはどんな施策が効果的なんだろう」ということを具体的なイメージで考えることができるようになります。
ホームページを作ってみたものの、思ったような効果が得られない場合は、目標を達成するプロセスに何が必要なのかという部分を正しく認識できず考えが不足している場合に「効果が得られていない」状態になりがちです。
しかし、目標設定をすることで改善のためのプランや、次に何をしたらいいのかという判断が付きやすくなります。
改善する方法が分かりやすくなる事で、より近道で成功にたどり着けるのではないでしょうか。
ゴールが決まっていると、ホームページを作るコストを少なくする事が可能。
そして、目標設定をすることで、時間的な面でも費用的な面でもコストを少なくすることにつながります。
「あれもしたいこれもしたい」と思うのが人間ですが、これはやらないといけないことが定まっていない場合に陥る状態です。
しかし、ゴールが決まっていれば自ずと何が必要かわかりますので、ゴールが見えていると最小限の工数で取り組む事ができます。
結果、必要な時間が減り、コストカットにつながるという訳です。
誰に見てもらうのかを決めていますか?
次に考えるのは、「ホームページを誰に見てもらうのか」という点です。
目標設定を行った時点で、その目標を達成するためにはどこの誰にその目的を達成してもらうのかを考えることになります。
せっかく目標を立てても、その目標を達成するためにはしっかりとターゲットとなるユーザーを決めていなければ効果的な策を打てません。
効果的な策を打つためには、「だれが」「だれに」「なにを」「いつ」「どこで」「どうやって」見せるかが重要ですので、ターゲットユーザーとなる人は誰なのかを考えないと始まりません。
誰にみてもらうのかを決める理由とその効果
まず、考えないといけないのは、前述したように「だれが」「だれに」「なにを」「いつ」「どこで」「どうやって」見せるかということです。
この設定がゆるいと、せっかく定めた目標設定が無意味なものになってしまいます。
目標を達成するためにも、「誰に見てもらうのか」を明確にすることが重要です。
例えば、化粧品の販売のためホームページであれば、ターゲットとなるユーザーは「女性。20代。OL。通勤に地下鉄を使う」というような、ある程度絞ったユーザーの設定をします。
設定をすると、その人の趣味指向に合わせて全体の雰囲気や色や文字などを決める事ができるようになります。
その結果、設定したユーザーにとっての最適な形のホームページの見せ方やデザインにする事ができるようになります。
対象となる画面がユーザに最適化されることで、成約率も高まり、目標を達成するための大きな力になります。
ホームページの成果を上げやすくなる
そして、だれに見せたいのかが決まっている場合、ホームページの成果が上がりやすくなるというメリットが考えられます。
例えば、ホームページ上でプロモーションをする場合は、どのタイミングでどういう内容の告知を行い、どんなホームページでコンバージョンは何かなどを決めないといけません。
その手法などを決める場合、「誰に見せるか」が決まっていると、必然的に決める内容が定まってきます。
誰に見てもらうかが決まっているので、どの手段をとるのかが決まるというのは当然ですね。
その他にも、ブログなどで情報を発信する際には、だれに向けて書いているのかを決めておくことで、より「伝わりやすい」内容になっていきます。
これは、見てもらいたい人に刺さる内容というのが、見てもらう人に向けて言葉を選ぶ事が重要なためです。
このように、「誰に見てもらうのか」を考えることは成果を上げていく上で非常に重要です。
まとめ
ここまで読んでいただいて、「目標設定ができていなかった」「誰に見てもらいたいのかが明確でなかった」のであれば、これを機会に考え直してみてください。
そして、今まで書いてきたブログやプレスリリースの文章などが、その「人」に向けて書かれていたかどうかを思い出してください。
できていなかったのであれば、今からでもすればいいと思います。
ブログの場合だと、書いている時に「その人に向かって話しているような」気持ちで文章を書くと、伝わりやすい文章になるかもしれません。
少なくとも、頭に思い浮かべながら書く事で、確実に「誰に向けたメッセージであるのか」を確認しながら書けるかと思いますのでおすすめです。
特に、「ホームページで成果が上がっていない」と感じている場合は、改めて目標設定やターゲット選定を考え直すことをおすすめします。
目標設定やターゲット選定は基本的な事です。
そのため、ホームページやブログをはじめた当初はほぼ誰もがある程度は決めてスタートするのですが、時間の経過とともにおぼろげになっていくものでもあります。
ホームページやブログも時間の経過によって、事業やサービスが変わり、ターゲットも変化していくものなので、定期的に現状を把握して改善していくといいのではないかと思います。