ホームページのリニューアルのタイミング・判断基準・考え方

Publish2017/04/11(火)

ホームページのリニューアルのタイミング・判断基準・考え方

ホームページ/Webサイトのリニューアルを行う場合は、ホームページやWebサイトをリニューアルする前提で考えるのではなく、タイミングと判断基準を考えて行うことが大切です。
今回はリニューアルを行う場合のタイミングや判断基準、考え方を紹介しますので、リニューアルをしようと考えておられる方はその前に一歩踏みとどまって、「本当にリニューアルが必要なのか?」ということを考えるきっかけにしていただければ幸いです。
なお、今回は前提としてリニューアルを行う必要がある場合とない場合のケースや、リニューアルをするときに得られる効果について、よくある間違いの話などを紹介します。

  1. リニューアルを検討する前に行う事
  2. 本当にリニューアルは必要か?
  3. リニューアルを行う上でのポイント
  4. リニューアル後の運用体制
  5. パートナーについて
  6. リニューアル後の確認事項

リニューアルを検討する前に行う事

リニューアルする前に、問題点をはっきりとさせよう!
まず、ホームページ/Webサイトをリニューアルをすると決める前に、「なぜリニューアルする必要があるのか」という理由や、「そもそもリニューアルは本当に必要なのか」ということを考える必要があります。
ホームページをリニューアルしたいと思うという事は、現状のサイトに何らかの不満があるからだと思います。
デザインが飽きたとか、アクセスがあがらないとか、更新が全然できないとか色々な不満があるからこそリニューアルしたいと考えるはずです。
少なくとも僕に話が来る段階では、そういう思いがあってお話をいただく事になっているので、この時点で目的はけっこう明確だったりします。
リニューアルをするということを漠然と考えて実行したとしても、目的がぼんやりしていたのではリニューアルを行ったことがよかったことなのか悪かったことなのかも判断がつかなくなります。
そもそもの話にはなりますが、なぜホームページを持っていて、ホームページに何を求めているのかによってホームページのあり方は異なります。
ホームページのあり方がホームページの目的によって違うということは、現状のホームページをきちんと分析した上で「リニューアルが必要だ」という結論が出てから行わないと、リニューアルは無駄に時間とコストを浪費する存在になってしまうこともあります
ですので、リニューアルを行おうという一つのタイミングに合わせて、目的を実現させるwebサイト/ホームページのあり方について考えてみることが重要です。

何のためホームページ/Webサイトを公開しているのかを再度考えてみる。

まず、リニューアルを行う前に、「何のためにホームページ/Webサイトを公開しているのか」を考えてみましょう。
よくあるパターンとして、運用していく過程でこの目標の設定があやふやになってきたり、ぼんやりしてくることがありますが、そういうタイミングにリニューアルの話になることが多々あります。
運用していて何となく感じる不安や目的の希薄さなどが「そろそろリニューアルをしよう」というタイミングにあうのかもしれません。
また、リニューアルを行う上で、目的がぼんやりしたままスタートするのは絶対によくないことなわけですが、実際に運用をしていると、その時々のタイミングで色々やらなけれあいけないことが出てきます。
その時のトレンドなどに振り回されないようにするためにも、目的の明確化は必要です。
人は人、自分は自分というサイト運営上の柱を持つことが重要で、この部分がしっかりしていないと運用でのブレ、目的の達成を阻害する要因になります。

ここがポイント何の目的でホームページを公開しているのかを改めて考えてみる

現状のホームページを分析し、問題点を把握する

そして、リニューアルをしようと考えるタイミングでは、現在のホームページは目的を達成するためにどういう問題が発生しているのかを把握することが大切です。
逆に言うと、その問題点を解決するための一つのアプローチがリニューアルなわけですので、「現状の問題点の把握なしにリニューアルはありえない」と言い切ってもいいと思います。
また、現状を把握していないのにリニューアルを行ってしまうと、リニューアル前後の効果測定ができません。
リニューアルが「時間とコストの無駄な浪費」にならないようにするためにも、きちんと現状分析を行いましょう。
現状分析を行う上では、GoogleAnalytics等のアクセス解析のデータを使用するとよいかと思います。
分析方法には「定性分析」と「定量分析」という手法がありますが、その中の「定量分析」を行う際には具体的なデータで分析を行う必要があり、その際にGoogleAnalyticsのアクセス解析データは非常に役立つデータとなります。
データを紐解き、問題点を把握するための方法として活用しましょう。
なお、仮に現状でアクセス解析を入れていないという事であれば、まずはGoogleAnalyticsのアカウントの取得とトラッキングタグの埋め込みを行い、最低でも1ヶ月間のデータ収集後に分析を行う方がよいかと思います。
実際には1ヶ月では統計的なデータとしては不十分なので、できれば3ヶ月以上のデータがあったほうが好ましいですが、それでも何もしないよりかはましです。
今の段階でアクセス解析を入れていない方は、まずアクセス解析を導入してデータを蓄積しておきましょう。
仮に今回リニューアルすることにならなかったという場合でも、ホームページを分析する上でのデータの蓄積は将来的にも役に立ちます。
また、データのみではなく、主観的な観点からホームページを確認し、現状の問題点を把握することも大切です。
データと感情のどちらかだけを重要視するのではなく、データと感情の両方をきちんと判断して、「リニューアルするべきかどうか」を考えましょう。

ここがポイント問題点がはっきりしないのに対策を行うことはできない

問題点が把握できない場合はユーザーテストを行ってみる

問題点を自分で把握するのは難しい場合もありますので、問題点を把握するために客観的な判断が下せる人を集めてユーザーテストを行うということでも分析を行うことは可能です。
ユーザーテストは、実際にホームページを操作してもらう人を何人か集めて、実際のホームページを操作してもらう手法です。
ユーザーのホームページの使用感や違和感などは、運用側では気付きづらいので、実際に使う人に実際に試してもらうことで有用な意見を得ることができます。
その結果として、公開後の効果アップを期待できるようにもなります。
ユーザーテスト以外にも、マーケットリサーチなど他にもたくさん手法はありますが、様々な視点からサイトを見つめ直す事で、

ここがポイントこれまで見えていなかった問題に気付いたりする

こともできます。

問題点が把握できていない状態でリニューアルはよくない

ここまで書くと、リニューアルするのは実は大変なことだということに気付きます。
しかし、前述したように、「現状の問題点の把握なしにリニューアルはありえない」わけです。
そして、ここを疎かにしてしまうと、問題点を改善できないリニューアルになることになり、結果として問題が解決できていないホームページが再度公開されるという事になってしまいます。
そうなるとリニューアルでの効果も得られませんので、無駄に時間とコストを浪費する存在になっていまいます。
なので、きちんと問題点を把握することが、リニューアルを成功させるために最も大切なことであるといえるかと思います。

本当にリニューアルは必要か?

そのリニューアル、本当に必要?
現状の問題点が把握できたら、次に考えることは「その問題はどのようにすることで解決できるのか」ということです。
発見した問題点を解決する方法が、必ずしもリニューアルではないはずです。
リニューアルではなく、既存サイトの導線改善を行えば問題が解決することもありますので、リニューアルが必須ということでもありません。
要は、いかに問題を解決するのかという目的があり、そのためにどういう手段を用いるのかということを考えるのが本来あるべき姿のはずです。
本来は問題解決の手段として存在するはずのリニューアルですが、どこからか「リニューアルすれば問題が解決する」と思いこんでいたり、「リニューアルのほうがやりやすい」「リニューアルにしたほうが金額が多くなる」という制作側の意図が組み込まれることになっていたりして、いつしかリニューアルが手段ではなく目的になっている場合があります。
少し話がそれますが、制作会社側の意見の一つとして見た場合のリニューアルでは、全てを検証してから行うよりも、全てリセットしてやり直したほうが「やった感」が出てくるので、制作側もお客さん側も満足感が上がるということがあります。
これをわからずにやっている制作会社は論外ですが、それを悪用というか、その心理を利用して、本来はリニューアルする必要ないのにリニューアルを提案する会社とかもいます。
なので、自社のホームページをリニューアルした方がいいのか悩んだ場合に、制作会社からリニューアルの提案が来たら「なぜリニューアルする必要があるのか」「リニューアルの目的は何か」「リニューアルによってどういう問題がどのように解決するのか」を聞いてみるといいと思います。
この返事をきちんと応えられることは提案側として当然ですので、もし言葉に詰まったり理屈が通らないこじつけだったりした場合は、その会社との関係は考え直したほうがいいタイミングなのかもしれません。
話を戻します。
リニューアルというのは、とても「分かりやすい変更」なので、すごく「やった感」が出るんですが、前述のようにリニューアルの目的は問題を解決することなので、リニューアルの時点で満足していてはいけないんです。
リニューアルには目的を見失わせる危険性があります。
そして、同時にリニューアルには「リニューアルすれば問題が解決する」と思われている思い違いの部分も多々あります。

ここがポイントリニューアルは本当に必要なのか?を疑ってみる。

リニューアルをするときに得られる効果についてのよくある間違い

「リニューアルすれば問題が解決する」という思い込みによって、リニューアルが前提として考えられてしまうこともあります。
リニューアルしなくても改善できるのに、リニューアルで解決しようとしている場合がないのかを再度よく考えてみましょう。
「リニューアルありき」で考えていると、リニューアルしなくてよい問題なのに、リニューアル前提で考えてしまったために変更に時間と費用がかかりすぎてしまうこともあります。
また、リニューアルによって効果の検証が難しくなり、無駄に費用を使っているのにそれがわかりづらくなってしまう危険性もあります。
なので、リニューアルをする必要があるということがはっきりした時点で「リニューアル」はスタートしたほうがいいと思います。
以下の場合などは、よくある思い込みの一例です。
こういう考えに陥っていたら、物事の本質を見誤っている可能性が高いと思ってください。

  • 理由もなく漠然と、リニューアルすれば「よくなる」と思っている。
  • とりあえず情報をたくさん入れておけばいいと思っている。
  • SEO目的で文字数だけ増やしておけばいいと思っている。
  • ホームページは人が見るものということを忘れてしまっている。
  • リニューアルすることがゴールだと考えている。
  • 問題を検証することなく、とりあえず一旦白紙に戻して考えようとしている。
  • 提案されたから、その意見をそのまま鵜呑みにして進めようとしている。
  • 自分のホームページの目的や問題点を把握していない。

リニューアルを行う必要がある場合とない場合のケース

では実際に、自身のホームページを見ていただいて、リニューアルが必要なのかどうかを考えてみましょう。
その際のチェックポイントを紹介しますので、実際のホームページではどうなんだろうということを確認しながら考えてみてください。

リニューアルをした方がいい場合のチェックポイント

リニューアルをした方がいいケースだと、具体的なチェックポイントとしては以下のようなものがあります。
根本的な問題であったり、リニューアルすることでしか改善することができない場合のケースが多いです。

  • 全体的に文字が小さすぎて見えない
  • 文字や画像のレイアウトがバラバラで見づらい
  • スマートフォン対応が考えられていない
  • 文字化けなどが放置されている
  • ホームページの表示速度が遅すぎて開かない
  • プログラムのエラーなどで表示に問題がある
  • 何のためのホームページなのかがわかりづらい
  • 情報の整理ができていない

エラーなどで表示されないのは論外として、このスマートフォンでの閲覧割合が大多数を占めてくる現代で、特に理由もなくスマートフォンでの表示が考慮されていないなどの場合は、やはりリニューアルを行い、サイト全体の問題として解決する必要はあります。
また、単に情報を掲載している「だけ」のホームページなどは、文書やサイトの構造も含めて最初から見直して作り直したほうがよくなるケースも多いです。

リニューアルする必要のない場合のチェックポイント

では、「この問題であればリニューアルをしなくても解決できる」点としては、以下のような場合は必ずしもリニューアルしなくても改善することができるかと思います。

  • 導線や機能的な問題がない場合
  • 見た目より中身を優先したほうがいい場合
  • リニューアルしなくても導線改善だけ変更すれば効果が上がる場合
  • まだ戦略が決まっていない場合
  • サーバーだけ変えて問題が解決する場合
  • 見る人のためにならない情報が散乱している場合
  • 間違っている情報(過去は正しかったが現在は間違いになっている古い情報を含む)が記載されている場合
  • 企業の信頼性を損なうような表現や画像などが表示されている場合
  • 自社の商品の特徴がきちんと出せていない場合
  • 競合他社や商品と比較した際の優位性など、訴えたい項目がきちんと表示できていない場合
  • 担当者変更のエゴで変更したい場合
  • 担当者の見た目の好き嫌いが理由の場合

よくあるのは、見た目上の問題などが特にないのにも関わらず、「なんとなく好きじゃない」という理由でリニューアルをするケースです。
この場合は上辺の好き嫌いだけしか判断材料がないので、実際にどこに問題があるのかまで考えていないという点でも問題です。
また、一部分のみ変更すれば問題がないケースでも、何故か話が膨らんでリニューアルに流れていくケースもあります。
あとは、人事異動などで担当者が変わり、「自分の色を出したいから」という理由でリニューアルの話になるケースもあります。
これら含めて全部ですが、リニューアルする必要もないのに、リニューアルありきで考えているケースです。
担当者として自分の色を出したいという心情も察しはしますが、まずは目の前の問題点を改善し、きちんとホームページで結果を出してからでも遅くないはずですし、順番でいえば自分の色を出すのはかなりあとの方になるはずだと僕は思います。

ここがポイント必ずしもリニューアルすることが正解ではない

リニューアルを行う上でのポイント

リニューアルのポイント
リニュールする必要があるかどうかをきちんと考え、リニューアルがやはり必要だということになったら、次は実際にリニューアルする際に何を考え、決めていけばいいのかを考えましょう。
まずは、リニューアルの目的を決めるところから始めるべきです。

リニューアルの目的を決める

リニューアルを決める段階で、ホームページの問題点がどこにあるのか、何をすれば改善されるのかということは考えているはずです。
少なくとも、ここまで読んでいただいた人であればそう思わなければおかしいとも思います。
ホームページのリニューアルの目的は問題を解決するためですが、ホームページによってその目的な様々ですし、アプローチの方法も異なります。
ただし、ここで目的を明確に定義しておかないと、何のためにリニューアルしたのかを見失う原因にもなりますので、具体的に目的を書き出すことをしておきましょう。

リニューアルの成果を定義する

リニューアルする場合には、目的を明確にしましょうと書きましたが、可能であれば目的は数値目標など、具体的な形に落とし込むとリニューアルの成果を測定しやすいです。
リニューアルの前段階として、ホームページの問題点の分析を行いますが、分析が終わった後はその結果を元に「どうしていきたいのか」を考えるかと思います。
「アクセス数を増やすのか」「お問い合わせ数を増やすのか」など、サイトによって達成したい目的は異なるはずですので、自身のホームページで何をなしたいのかを具体的に決めましょう。
アクセス数を増やすのであれば、月に5000人のユーザーに見てもらうなど、具体的な形で目標設定をすると、進捗状況も把握しやすくなるというメリットもあります。
数値化する事により、目標の達成状況が具体的になりますので結果を判断する際に明確に成功したか失敗したかを判断する事ができます。
また、分析結果によっては、実はすでにある程度満足いってる結果になっている場合もあります。
その場合は長所を伸ばすのか、短所を改善するのかなど方向性を考えるとよいかと思います。

ここがポイント目的はきちんと決めよう

「見てもらえる」ことがそもそもの大前提

運用側の目的はこの時点ではっきりしていますが、実際にはホームページは人に見てもらって初めて意味をなします。
問題の解決によって見てもらえる状況ができたとしても、実際に見た際に人に伝わらなければ意味がありません
リニューアルの目的が見た目上の問題の解決ではない場合でも、きちんと見てもらえる場所を作っておくことは必要です。
僕の考えとしては、「見づらい」は不合格で「見えない」は失格だと思っています。
いくら検索キーワードで上位に表示されて、クローラーには評価が高かったとしても、実際のユーザーに評価されなければ検索順位にも影響があるように、ホームページを見るのは人間なので、「人に伝える」努力は惜しんでいてはだめだと思います。
見てもらうことを前提で考えると「どういう環境で」見てもらうかも必然的に考えるはずです。
上でも書いていますが、スマートフォンでの表示を考慮していないというのも、実際に利用される人のことを考えていない、配慮が足りない状況なわけです。
「見づらい」は不合格で「見えない」は失格だと思っているのも、ホームページが人にみてもらうための場所であるということを考えればご理解いただけるかと思います。
そう考えると、「使いやすさ」という部分も「見てもらう」ための土台だということがわかります。
以前よりUXのことに焦点を当てて物を考える人達も増えてきましたが、それはごく当然の流れだということもわかります。
人に「より便利に」「より快適に」「きちんと伝える」ことはホームページを運営する上で最も大切な部分だと思います。

ここがポイント人に見てもらうことが大前提ということを忘れないようにしよう

間違っていることを書かない。書いたことが間違っていたら修正する。

人に伝えるための場所がホームページである以上、見た目の部分や使いやすさの部分だけでなく、情報の正確性や信頼性にも配慮は向けるべきだと思っています。
ホームページに掲載されている情報が間違っているということは、実際の生活で考えるとずっと嘘をついているような状態です。
嘘をついている人のことを信頼する人がいないように、間違った情報を掲載し続けていると「あいつのことは信用できない」という状態になります。
ホームページを公開していることで信頼性が損なわれていくというのは本末転倒ですね。
なので、間違っている情報は掲載すべきではないし、仮に間違っている情報があった場合は速やかに該当箇所を修正するということが必要です。
一度失った信頼を取り戻すということは困難です。
信頼を失うということがホームページ上からでも起こりうるという意識を持っていれば、間違った情報を野放しにするという選択はないはずです。

ここがポイント間違いは書かない、すぐ直す

「誰に」「何を」「どのように」見せるのかを考える

先ほどから何度も書いているように、ホームページは人にみてもらうということが前提です。
ただ、ここで注意しないといけないのは、人にみてもらうことが前提ではあるけど、全ての人に対して見てもらおうとすることとはやり方が違ってくるという点です。
例えば、マタニティ衣料の通販サイトで、独身男性に見てもらおうとすることに無理があるように、掲載する情報によってどこの誰に見てもらいたいのかという点が異なってきます。
誰にも見てもらえるように作ろうという意識の問題と、実際に誰に見てほしいのかという問題は別の問題として切り分けて考えることは必要です。
ここはホームページ上での成果の部分にも通じますので、サイト運営者として見てもらいたいターゲットを考える必要があります。
重要なのは「誰に」「何を」「どのように」伝えるかということです。
まずは、「誰に見てもらいたいのか」「誰が目標となる行動をしてくれるのか」を考え、その考えに沿ってリニューアル時にどうするべきかというアプローチを考えましょう。
これは少し考えれば誰でもわかることだと思いますが、相手が見えていなければ勝負はできないわけです。
まずはしっかりと誰に向かって発信していくのかを考えましょう。
そして、その「誰か」はより具体的に、絞って考えた方がよい場合が多いです。
その手法の一つに「ペルソナ法」がありますが、これについて言及すると長くなるので割愛します。
いづれにしても、まずはホームページを見てもらう相手の事をしっかりと頭でイメージできているかどうかが重要です。
誰に見てもらっているのかがわかると、必然的に見えてくることもありますし、何をすればいいのかも決まってきます。
ホームページ上では情報を掲載するだけではなく、「不安を解消させる」「安心感/信頼感を持ってもらう」ためのコンテンツも必要になりますが、不安を解消させるといっても具体的にどういう不安があるのかは誰に見てもらっているのかがわからないと何を掲載していいのかもわかりません。
ホームページ場の情報を見てもらう人に寄り添える形にするためにも、誰に見てもらいたいのかという前提は必要です。

ここがポイント「どこの」「だれに」「どのように」見せるのかを考える

ホームページのアクセス導線、流入経路を考える

目的を決め、具体的な目標設定とし、誰に何を見てもらいたいのかが決まったら、その情報を「どうやって」見てもらうかを考えましょう。
集客方法を考えるのも、サイトを人に見てもらうためには必要で、「いいものをつくれば見てもらえる」というものではないことも理解しましょう。
作っただけではその相手に届かないので、その相手に届けるにはどういう方法があるのかを考えます。
例えばSEOで考えると、その相手がどんなキーワードで検索するだろうかという事を考える必要があります。
そのキーワードの選定も、相手の行動を考えて、よりピンポイントで的確に届くキーワードであった方がいいです。
また、相手の行動を考慮してどのタイミングで露出したら見てもらえるのか、そのためには何をしたらいいのかを考えます。
そのために広告を使うということも選択肢の一つです。
方法はターゲットやホームページの内容によってかなり違ってきますので、自分の場合はこの方法を使おうという手段を幾つか知っておくと武器になります。
大切なのは、きちんと目標と相手を見据えて考える事なので、そこがぶれないように色々と考えてプランを立てましょう。

リニューアルのスケジュールとリニューアル後のスケジュール

リニューアルのプランを考える際には、スケジュールを考えることも必要です。
時間は有限ですし、リニューアルにいつまでも時間をかけているということもできませんので、スケジュールを立てて計画的に進める必要があります。
また、リニューアルのスケジュールを考える際には、リニューアル後の定期的なチェックなども含め、リニューアルするまでだけではなくリニューアルの作業完了後のスケジュールも考えておくとよいです。
というのも、リニューアルした後の時間を確保しておかないと、リニューアルが成功したのか失敗したのかを検証するための時間を確保しづらくなります。
リニューアルはゴールではなくスタートなので、スタート後の予定も含めてきちんとスケジュールを立てておきましょう。

ここがポイントリニューアル後のスケジュールもお忘れなく

リニューアルにかかる予算の算出を行う

リニューアルを行う場合は、スケジュールだけではなくリニューアルにかかる予算も算出しましょう。
スケジュールと同様に、リニューアルにかける費用も無限ではなく有限です。
また、費用を算出しないと費用対効果も測定できません。
予算の算出の際には、スケジュール同様リニューアル後にかかる費用も算出しておくことが重要です。
リニューアルだけで予算を消化して、リニューアル後にすべきことが着手できないという事態になってしまったら意味がありません。
リニューアルも含め、ホームページの運用も事業のためなので、予算の面も含めて金額を計算しておくことは、どの場合であっても非常に重要なはずです。

ここがポイント費用を算出することは大切

リニューアル必要な写真素材や文字原稿の用意、著作権や肖像権などのリーガルチェック

ホームページをリニューアルする場合は、ホームページに掲載する写真や文章などの文字原稿を用意する必要があります。
何をどのように用意するのかも重要ですが、その際に掲載する写真が著作権や肖像権を侵害していないものかどうかを判断することや、文章や規約などに問題となる表記があるかなどをチェックすることも大切です。
出来るのであれば、弁護士などの専門家に法的見地からのチェックを行っていただくと確実ですが、自分自身でも著作権や肖像権などを最初から意識しておくことも大切です。
仮にリニューアル後に掲載した写真などに問題がある場合、訴訟等の対応をしないといけなくなる可能性もあります。
そういう事態にならないためにも、きちんと予防線を張ることも重要ですし、何より自身のホームページの信頼性や品質を考えるのであれば、各種権利を尊重する姿勢は重要です。

リニューアル前には表示確認と動作確認を行う。快適な動作になっているかも合わせて確認する

素材を用意し、コンテンツを作成し、リニューアルが行えるタイミングになったら、あとは公開するだけのように思われますが、リニューアルの前には、きちんとチェックを行い、問題がないことを確認してから公開しましょう。
具体的には以下のような点をチェックする必要があります。

  • ユーザビリティーテスト
  • モバイルフレンドリーテスト
  • リンクチェック
  • 誤字脱字チェック

上位4つのチェックポイントはどれも重要で、リニューアル作業を行っている過程でもそう思って作成しているはずです。
しかし、作成中というのは意外と自分ではできているつもりでも実際には漏れがあったりするものです。
そこで、作成する人ではない人が確認したり、次の日にもう一回見直すなどすることで、気付けなかった間違いに気付くこともあります。
特に情報の間違いなどは信頼に関わる部分ですので、念入りすぎるくらいチェックしても悪くないかと思います。

ここがポイントチェックしすぎて悪いということはない

リニューアルでよくある失敗のパターン

リニューアルを行い、公開前のチェックが完了したタイミングで、再度考えていただきたいことがあります。
それは以下のような失敗のパターンに陥っていないかどうかという点です。
上で書いたこともありますが、最後に改めてご確認いただきたいことです。

手段が目的になっていないか

上でも書いたように、リニューアルはあくまで目的を達成するための手段でしかありません。
リニューアル作業を進めていく過程で、手段が目的になっていないのかは確認しましょう。
わかっているつもりでも、最終的に考えてみると手段と目的が逆転してしまうこともあります。
何度でもいいますが、ここは本当によく間違うポイントですので、注意しましょう。
同じように、手段が目的となりやすいケースとしては検索順位があります。
SEOでの検索順位の上位表示は結果のように思われがちですが、実際にところはそこは通過点でありゴールではありません。
あくまでも「見てもらう」ための一つの手段としてSEOは考える必要がありますが、順位という形で数値的な結果が出てしまうために、検索結果に意識が引っ張られます。
上位表示をしてから、ホームページを見てもらって、お問い合わせしてもらうまでが目的なのに、上位表示という形で結果が出ることでそれで満足してしまうといったケースもあります。
当初の目的を忘れないようにするのは意外と難しいので、常に今見据えるゴールはどこにあるのかは忘れないように意識しておきましょう。

ここがポイント常にゴールを見据えよう

ユーザー視点が抜けていないか

また、リニューアルでの成果を意識しすぎるあまり、ユーザーにみてもらうことが前提であるという考えを忘れてしまうことにも注意が必要です。
上記の検索結果の上表示のために、必要以上にSEOを意識しすぎた作りになっているケースなどもあります。
中には、スパムのようにホームページ内にテキストをねじ込んでおけばいいというような荒っぽい考えのまま作成する人もいますが、それが正解ではないことは明白です。
そんなことを考えるよりも、ホームページに来てもらうお客さんにいかに快適に情報を見てもらえるように配慮するのか、どういう情報が求められていて、その情報にたどり着くための導線は適切にできているかといった点を考えるほうが本来の目的を達成するための王道なわけです。
ユーザー視点ではなく、運営側視点になってしまうということにならないように、「見てもらえることを前提」とした考え方を中心に据えておくことがやはり重要だと思います。

リニューアルがゴールになっていないか

リニューアルを進めていく過程では、デザインが形になっていったり、修正項目が思っているような形になっていく事で満足感が出てきます。
そして完成に近づくにつれてその感情は高まり、完成時に一瞬ピークを迎えます。
すごく気持ちはよくわかりますし、通過点とはいえリニューアルということで一つの達成感を得ること、達成感を共有することは大事ではありますが、それによって「リニューアルはゴールではなくスタート」ということが抜け落ちることがあります。
これも何度も書きましたが、リニューアルはゴールではなくスタートです。
本来のゴールは最初に設定した目的が達成できるかどうか、もしくはもっと明確に目標設定を行ってその基準を達成できたときがゴールです。
リニューアルはスタート地点で、そこから本来達成したかったゴールに向かって進む事が重要なわけです。
どうしてもリニューアルという分かりやすい形があると錯覚してしまいがちですが、本来何をしたかったのかという部分は常に忘れないようにする事が大切です。

ここがポイントリニューアルはゴールではなくスタート

リニューアルで伝えたい内容をイメージできる見た目になっているか

リニューアルを行うと、見た目の部分が大きく変更になる場合があります。
そのため、見た目の部分に意識が引っ張られ過ぎるということも出てきます。
上記でも何度か書いたように、本来リニューアルには目的がありますが、見た目の部分に引っ張られすぎると目的を見失ってしまうことがあります。
細かいディティールに目が行き過ぎて、全体を見れなくなってしまうような状態です。
目に入る部分だけではなく、全体を俯瞰して見るようにし、達成したい目標で効果が出るために必要な事はなにかを確認しながら作りましょう。

リニューアル後の運用体制

運用のこと、忘れてない?
そして、成果を達成するためには運用体制の構築や運用フローの構築など、運用面こそが重要です。
せっかくリニューアルしても、なにもそこから変わらないのであれば、「リニューアルをした」という事のみで満足するだけに終わります。
リニューアルはスタート地点である以上、スタート後にどのように運用を行って成果を出していくのかというのは、重要なわけです。
大切なのは、リニューアル後の運用をきちんと考えて実行することです。

リニューアルすることが必要な場合は、その後の運用体制もセットで考える

リニューアルを行う場合は、運用体制をセットで考えることは必須だと僕は考えていますが、リニューアルがゴールだと考えている場合、ここが完全に抜け落ちます。
本来の目的も達成できなくなるのは当然で、運用をきちんと考えてこそ成果が出るものではないでしょうか。
そこで考えないといけないのは、運用をどうしていくのかという方向性です。
まず考えるのは、リニューアルの時と同様に、現状の運用体制の問題点を考えることです。

ここがポイントリニューアルと運用はセットです。

現状の運用体制の把握。問題点と改善点の洗い出し。

まずは現状の運用体制の問題点を把握する事から始めましょう。
例えば、他の業務と兼任になっている場合を例にして考えてみます。
ホームページの運用を兼任業務で行うというのは難しいことなんですが、実際は兼任する人のほうが多いと考えています。
これには理由があって、ホームページを専任担当者にするほどホームページが重要ではないと考えられていたり、片手間でできるものだと思われていることなどが考えられます。
また、会社における売上への影響力が少ない場合などは、ホームページを後回しにしているということもあるでしょう。
この場合の問題点は、「周りの理解度の問題」と「売上に貢献していない問題」の2つが考えられます。
であれば、周りにホームページの運用は大変で、兼任でできるようなものではないということを理解してもらいつつ、結果を出して売上を上げ、ホームページが重要なものであるという認識を作っていくことで問題は改善されていくはずです。
このように、現状のおかれている問題と解決するための改善方法を考えることで、運用体制を強化していくということが現実味を帯びてきます。

ここがポイント運用体制を強化する事を考える

問題点と改善点から運用ルールを考える

問題点がわかれば、ホームページの運用の方向性はほぼ決まってくるかと思います。
月にどのくらい、どのような内容を更新するのか、担当者は誰で、毎日の作業はどういうものがあるのかなどを決めます。
その内容が固まれば、実際の業務の中でどの時間に何をするのかという時間配分を再考することができ、運用するための時間を確保していくことができます。
スケジュールに沿った運用を行うためにも、運用をするための時間の確保はとても重要です。
運用する項目を決め、その時間を確保することで、運用ルールができていくと思います。

ここがポイント問題点を見つけ、改善していく

運用体制を強化するためのプロセスを考えておく

運用ルールが決まったあとは、単にそのルールを元に毎日の作業をルーチン化するのではなく、次のステップに行くための準備をすることが大切です。
次のような考え方で、運用体制を強化するということを意識して考えましょう。

  1. 成果を出せば、予算が増やせる
  2. 予算が増やせれば、施策の幅も増えて、より成果が出せる
  3. 更に成果を出せば、専任者を雇用することも出来る

運用体制の強化を実現させるためには、今の時点で何が伸ばすところで、何が問題点や改善点なのかをしっかり把握することが大切です。
目的を実現させるためのプロセスを考えておきましょう。

パートナーについて

誰とするのか。それが問題。
ここまでリニューアルのことを書いてきましたが、リニューアルは一人で行えるものでもありませんし、自社だけで完結するということも難しいと思います。
そこでキーになってくるのが、パートナーとなる会社です。
逆に言うと、パートナーとなる会社次第でリニューアルが成功するのか失敗するのかも決まってしまうくらい、大きな要素です。
なので、パートナーとなる会社についても考えましょう。

請負範囲の明確化ややり取りの方法、契約などをきちんと行う

まず考えるのは、パートナーとどういう形で契約すればいいのかということです。
どういう提案をしてくるのかとか、どういう提案が欲しいのかなどを考える前に、どこからどこまでをやってほしいのか、どのくらいの費用をかけることが出来るのか、契約期間はどのくらいなのかなどを考えおくと、パートナーとなる会社とのやり取りはしやすくなります。
パートナー会社から見ても、大きくざっくりで話されるよりも具体的にどういう形で協力できるのかを判断しやすくなります。
条件面を先に考え、それから具体的にどうしていくのかを協議していくとスムーズに進めることが出来るかと思います。

ここがポイントスムーズに進めるために、条件を提示しましょう

信頼できるWeb制作の会社の条件

条件が決まったら、そこから先は会社を探したり選んだりする事になりますが、ではどのような会社を選べばいいでしょうか。
よく思われるのは「デザインがしっかりしている会社」などのぼんやりしたイメージだったりするかと思いますが、一番いいのは信用のおける会社だと思います。
お世話になっている方から紹介された会社に依頼するというパターンが一番多いかと思いますが、お世話になっている人が勧めてくれているという「信用」をベースにしているからこそ、一番依頼が多いパターンになっているかと思います。
ただ、信用というのは目で見えませんし、信用するに値する指標などがないと判断ができないという点が難点です。
だからと言って信用できる会社を探さないというのも違うと思うので、実際に何社か話を聞いてみてどれだけ親身になって考えてくれているのかを基準にしてみるといいかと思います。
例えば、リニューアルの話で声をかけてみたのに、「今回はリニューアルまでする必要はないですよ」というように、きちんとホームページの現状を調査し、リニューアルが必要ではないという風に提案してきてくれる会社であれば、信用できると考えれるかと思います。
逆に、リニューアルのために新たなシステムを構築しようと言ってきたり、費用を増やそうというようなことを言ってくる会社は信用出来ないという感じもします。
いづれにしても、きちんと話をし、真摯な態度で接してくれる会社や、きちんと前もって調査をしてくるなど、真面目な姿勢を見せる会社に頼んだほうがいいと思います。

ここがポイント信用できない会社と取引しませんよね?

こんな会社は信用してはいけない

では、逆にどういう会社が信用できない会社なのでしょう。
ここからは個人的な意見になりますが、「ホームページの醍醐味といえば、デザインです。」とか言っている会社はまず信用できないと考えていいと思います。
それがなぜ駄目なのかというと、その会社は思慮が浅い可能性が高いからです。
リニューアルを行う場合は、どういう問題があって、その問題を解決するためにこういう手段を用いる必要があるというように、論理的に物事を考える必要があります。
その前段を無視して、「デザインで問題が解決できる」と考えているのであれば思慮が浅いと言わざるをえません。
また、問題を解決することが目的ということもいまいちよくわかっていない可能性すら考えられます。
制作会社という性質上、「いいものを作りたい」という気持ちは理解できますが、それはあくまで作り手のエゴであって、クライアントであるお客さんの希望ではない可能性もあるわけで、それをふまえて発言してほしいなと思います。
ただし、ここで言っているのは「デザインを蔑ろにしていい」とういことではありません。
ホームページによっては、デザインが最も重視すべきポイントである場合もあります。
自社で行っている事業自体のフォーカスポイントや訴求点を鑑みた上で、ホームページ上でデザインを重視する方向性の場合もあります。
要は、そういうことも考えずに、「デザインで全て解決できる」といい切っていることが思慮が浅いということです。
あとは、会社としてどうということではありませんが、人や他のサービスを貶めて自分の利を得ようとする会社は人間的にも問題があると思いますので信用には値しないでしょう。
僕はこのブログでも何度か書いていますが、大事なのは品性だと思っています。
品性のない、卑しい人と付き合うことはデメリットしかありませんので、付き合う相手を考えた方がいいかと思います。

ここがポイント付き合う相手を選びましょう

パートナーとの関係性について

パートナーが決まったら、そのパートナーとどういう関係性を築いていくのかということで問題が出てくるかと思いますが、その場合の注意としては「丸投げしない」ということにつきます。
まず、そもそものことを考えてほしいんですが、ホームページをリニューアルするなり、運用していくなりする理由は「自社のため」です。
売上を上げるにせよ、認知を広げるにせよ、自分達の活動の一環であることを忘れないようにしてください。
自分たちのためなので、自分たちが主体的になって動くということが大切で、自社のホームページは自分たちで動かしていくという気持ちが大切なんです。
ある程度の内容をパートナーにお願いするのは全然問題ないんですが、完全に丸投げされるとパートナーとしても対応に困るかと思います。
実際に僕の場合でも、完全に丸投げされると非常に困ります
自社のことを自身で主体的に考えるからこそ、ホームページはどうあるべきか、今抱えている問題は何か、どのようにすればその問題を解決できるのかなどを考えることができます。
丸投げしてたら、そういうことも考えて提案してくれという形になりますが、それは無責任と言ってもいいかと思います。
ですので、決して丸投げしないでパートナーと一緒に運用していくというふうに考えてもらいたいと思います。

ここがポイント丸投げするのではなく、パートナーと一緒にやっていきましょう

リニューアル後の確認事項

確認するから、次を考えることが出来る。
リニューアル後には、運用が始まりますが運用の際にはリニューアルをしてどう変わったのかを確認していくことが大切です。
また、確認するだけではなく、その結果を持って次の改善策を作っていくことも重要です。

きちんとリニューアルの効果を測定しよう

次の改善策を作るためにも、まずはリニューアルの効果を測定する必要があります。
ここでいう測定は、流入数だけではなく、ページの滞在時間やお問い合わせの数の変化など、色々な視点でリニューアルの効果を測ることが大切です。
正しく効果を測定しないと、リニューアルが成功だったのか失敗だったのかもわかりません。
仮に成功であれば、もっとよくしていくためには何をすればいいのかがわからなくなりますし、失敗だった場合でもどこに問題があったのかが分からなくなります。
測定を行うことで、次のステップに進めるわけなので、効果測定は必ず行うようにしましょう。

ここがポイント効果測定は大事

計画していた運用体制が実現できているかを確認しよう

また、リニューアル後の一定期間ごとに、当初計画していた運用体制の改善は想定通りに行われているのかなどを確認する必要があります。
うまくいっていないのであれば問題がどこにあるのかを考える必要があります。
うまくいっている場合は、計画が順調に進んでいるということになるので、次の運用体制だから出来ることを進めていくことが可能になります。
このチェックはリニューアル後すぐに行うことができませんし、やっても意味がないので、ある程度の期間ごとにチェックする必要があるため、忘れられがちになります。
しかし、運用体制の強化を行わなければ運用上の問題が解決しないことにもつながりますので、効果測定は一度ではなく計画的に何度か行うことをおすすめします。

まとめとあとがき

けっこう長くなってしまいましたが、単純にリニューアルするということだけでも、リニューアルする必要があるかどうかも含めて、これだけ多くのことを考える必要があります。
リニューアルがゴールになってしまうという思い違いや、手段が目的になる場合などは本当に多くの例を見てきて実感しています。
そのためにも、リニューアルありきで考えるのではなく、リニューアルが必須という思い込みを捨てることが大切だと感じています。
なお、今回の記事は過去に同じようなことを書いている記事があったんですが、内容のまとまりがなかったので、少し時間はかかりますがあえて最初からの流れを含めて書き直しをしました。
このきっかけをくれたのは、知人の坂本さんが書いた記事「本当にダメなホームページの見分け方」を見て、自分のブログの記事でも似たようなことが書いてあるけど散らかっているなーと考えたことがきっかけです。
ブログを長く書いていると、考え方が変わったりして見直しをする時期もあったりするのですが、今回のようにある程度時間が経過してもさほど変化のなさそうな、根本的な部分については今回のようにまとめてしまうというのも一つのアプローチかなと思いました。
きっかけをいただいた坂本さんありがとうございました。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
本社のある大阪府高槻市で「ふにすWeb相談所」を開設し、
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
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