コアアップデート「helpful content update」のアップデート内容に情報について考えてみました

Publish2022/09/03(土)

コアアップデート「helpful content update」のアップデート内容に情報について考えてみました

今回は、少し技術的な話になりますが、Googleが行ったコアアップデートの内容について確認したので、個人的に「これは今後重要になるだろうな」と思えるものについて書いてみます。

「helpful content update」について

2022年8月18日に、Googleからコアアップデート「helpful content update」についての案内がGoogle Search Central Blogでありました。
詳しくはこちらを確認しましょう。
What creators should know about Google’s helpful content update
いつものように英語の情報ですが、翻訳して確認したほうがいいくらいけっこう重要な内容が含まれています。
なお、このアップデートは8月22日の週から順次ロールアウトしており、最大2週間程度で完了するようですので、今週末でひと通り完了する予定のようです。
ただし、対応範囲についてはまずは英語で機械学習のモデルが作成され、その後多言語に展開されるようです。
そのため、日本語のコンテンツの場合は今すぐに対策する必要はないかと思われます。

「helpful content update」で示された方向性

まず、今回の「helpful content update」の方向性として「SEO目的ではなく検索ユーザー向けの情報を重視する」という方向性が示されました。
この方向性による影響でアップデートで適用されることで、「SEO目的」とみなされるコンテンツがある場合に検索順位が下がる可能性があります。
ここでの注意点は、「SEO目的」の全てに問題があるのではなく、コンテンツの中身が「SEO目的」のみの場合に検索結果への悪影響があるということです。
案内されたページ内でもガイドラインに準じたSEO施策は有効と記載されています。
つまり、ガイドラインに沿ってSEO施策を行うことは問題はなく、結果的にユーザーの利便性に繋がるのであればSEO施策は有効だということなので、自身のページで行っているSEO施策はガイドラインに準じたものかどうかを確認することが大切です。

検索露出が上る可能性を高めるためのコンテンツ作成時の注意点

公開されていたページにコンテンツ作成時の注意点があったので、その中で気になる点を箇条書きでまとめてみました。

  • 既存顧客や意図した顧客に対して、役立つコンテンツになっているか
  • 専門知識や具体的なレビュー、実体験に基づく情報が明確に示せているか
  • 主な目的や焦点が顧客に伝わるように構成されているか
  • コンテンツ閲覧後に、顧客が目標を達成したと感じる満足感を提供できているか
  • 過去のコアアップデートの内容や製品レビューに関するガイダンスをふまえてコンテンツを作成しているか

ポイントとしては、ユーザー中心思考でページのコンテンツを作成し、作成したページがユーザーの目的達成や満足感に貢献できるかどうかがポイントということになりそうです。
目的達成や満足感に貢献できるかどうかを「専門知識や具体的なレビュー、実体験に基づく情報を明確に示す」という点で判断して、「ガイドラインに沿って適切に」作成すればいいわけです。
なので、ガイドラインはきちんと確認しておきましょう。

作成したコンテンツの判断ポイント

作成したコンテンツが「SEO目的」になっていないかどうかは下記のポイントで判断することができるようです。

  • コンテンツが人間のために作られたものではなく、主に検索エンジンからのアクセスを増加させる目的で作成されていないか
  • 検索露出のために様々なトピックに関する多くのコンテンツを制作していないか
  • 自動化によって多くのトピックに関するコンテンツを作成していないか
  • 検索露出目的でページ内にキーワードを埋め込んでいないか(ユーザーファーストの場合はわかりやすい要約を作成するほうが好ましい)
  • トレンドのキーワードに関連したコンテンツを作成していないか(トレンドよりも実際にユーザーの役立つキーワードを選定してコンテンツを作成する)
  • コンテンツ内の情報が不足している、満足感が得られないなどの理由でユーザーが再検索する必要があるようなコンテンツになっていないか
  • 検索エンジンに評価されることを目的としてコンテンツの文字数やキーワード数を調整していないか
  • 専門知識を有していないのに、検索露出目的でコンテンツを作成していないか

ポイントとしては、コンテンツ作成時の注意点にも通じるものがありますが、個人的には「コンテンツを作成するのであれば、その専門知識を有する人間が作成する」というごく当然のことが改めて示されている点は大きなポイントかと思います。
SEO目的のために不要な文章を盛ったりするのはだめだという部分も当然といえば当然のことですが、改めてこういうふうに記載されていると意識する必要があります。

不要なページと判断されるページの削除対応について

なお、このアップデートではGoogleが「ユーザーの利便性を考慮したコンテンツではない」と判断した特定のページだけではなく、「サイト全体でユーザーの利便性を考慮したコンテンツが少ない」と判断された場合は、サイト全体としての検索エンジンの評価が下がり検索に悪い影響を与える可能性があると記載されています。
そのため、「ユーザーの利便性を考慮したコンテンツではない」と判断できるページを削除することが推奨されています。
また、「ユーザーの利便性を考慮したコンテンツではない」と判断できるページを削除することが「サイト全体でユーザーの利便性を考慮したコンテンツが少ない」と判断される可能性を下げることにつながるので、サイト全体の検索評価の向上や検索順位でのいい影響を与える可能性が高まります。
このことを考えると、今回のアップデートの対象となるユーザー評価の低いページは削除するということが重要になってきます。
不要なコンテンツを削除し、質の高い少数のコンテンツでも結果につながるという方向性が示されているのはとてもいいことだと個人的には思います。
逆に、質の低いページを多数有しているサイトは検索結果から締め出されていくということになるので、世の中にはびこっているアフィリエイトサイトやコピペ記事などが駆逐されていく可能性も考えられます。

まとめ

このように考えると、今回のアップデートの内容はコンテンツを管理/運営する人にとってはものすごく重要な内容になるかと思います。
なので、まだ内容の詳細を確認していない方は今すぐ確認することをおすすめします。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
本社のある大阪府高槻市で「ふにすWeb相談所」を開設し、
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