ホームページの運用やコンテンツの内容に迷った時は、Googleから公表されている情報を基準にして考えよう
Publish2019/10/09(水)
普段ホームページの運用をしていたり、コンテンツの作成をしている中で、「これ合ってるかな?」「こんな感じで大丈夫かな?」と迷ってしまうことがあります。
そういう場合、何を基準にしてどういう考え方をすればいいのかという質問をいただくことがありますが、その時に僕は「Googleから公表されている情報を基準にするとわかりやすい」とお伝えすることがあります。
理由としてはシンプルで、検索結果のことを評価するGoogleが取り入れている考え方を元にしてホームページの運用やコンテンツの作成を行えば、検索結果での表示にいい影響が出る可能性が高いことと、ユーザーから評価してもらえるホームページになる可能性が高い事がその理由です。
Googleの基本的な考え方として、検索結果はユーザーにとって有益な情報が掲載されている状態になることを目指しているので、検索エンジンで評価されているということは結果としてユーザーから評価されているという状態に近しい状態であると考えることができます。
Googleのウェブマスター向けブログで公開された記事を確認する
Googleが公開している情報は色々とありますが、個人的に一番わかりやすいと思っているのが「Googleウェブマスター向け公式ブログ」です。
仕様書や公式ドキュメントのような情報は信頼性が高く有益ではありますが、少しアカデミックというか専門性が高い内容になります。
そのため、まだはじめたばかりのホームページ運用者からすると少しハードルが高いです。
その点、Googleウェブマスター向け公式ブログは基本的にブログ形式で記事として公開している情報なので、内容が少し専門的なものでもそこまで難しさを感じさせないような表現が使ってあったりしてわかりやすいと思います。
なので、初心者でも活用していける公式見解を知るための場所としてGoogleウェブマスター向け公式ブログは最適だと考えています。
また、ブログなのでその時々の最新のトピックが掲載されるので、今の時期に何をするといいのかという方向性がわかるという点でもおすすめです。
先日公開された記事が非常にわかりやすくていいので全員に見てほしい
そんなGoogleウェブマスター向け公式ブログですが、先日「Googleのコアアップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと」というタイトルの記事が公開されました。
この内容が非常に興味深い内容でしたので、引用しつつこの記事で補足を書きたいと思います。
この記事内の「コンテンツに集中する」の章で「コンテンツの品質」「コンテンツの専門性」「コンテンツの提示方法」「コンテンツの比較」の4つの項目に分けてコンテンツへの取り組み方が紹介されています。
コンテンツと品質に関する質問
– コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか?
– コンテンツは、特定のトピックに対して包括的または完全な説明を十分に提供しているか?
– コンテンツは、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
– コンテンツが他の情報源から得られたものである場合、単なるコピーや書き換えでなく、付加価値とオリジナリティを十分に提供しているか?
– 見出しやページタイトルは、内容を説明する有用なものになっているか?
– 見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張したり、読者に強いショックや不快感を与えたりするものでないか?
– ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
– コンテンツは、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか?
まず最初はコンテンツの品質について。
コンテンツの品質と一言で言っても、具体的にどういう部分を指して品質として定義しているのかということは分かりづらいですが、独自性や説明の充実、分析なども含めた解説、付加価値といったページの価値を高める部分だけでなく、誇張されていないか、不快感を与える表現はないかなど、ネガティブな要素を排除することも同時に提示してあることが素晴らしいです。
これらの項目を自身を持って問題ないと言えるコンテンツであれば、ユーザーから間違いなく評価されるものになるということも想像に難くないです。
専門性に関する質問
– コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証明、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(著者ページへのリンクやサイトの概要ページなど)など、掲載されている情報が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供しているか?
– コンテンツを制作しているサイトを調査した場合、そのトピックに関する権威者としてそのサイトが信頼されている、または広く認識されているという印象を受けるか?
– コンテンツは、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか?
– コンテンツに明らかな誤情報がないか?
– お金や人生を左右するような問題について、このコンテンツを安心して信頼できるか?
そして、専門性については更に深く掘り下げています。
情報の信用性だけでなく、情報発信者自信の信用性、誤った情報になっていないかなど、専門的であるからこそ信頼できる情報であるという立ち位置が重要だと思える内容になっています。
作成したコンテンツが、より信用のおける状態であるためには、どういう人がどういう場所でどういう内容のことを書いているのかが重要ということがわかります。
ここがクリアーできていれば、発信しているホームページ自体の信頼性も高まっていくので、「信用される状態を作れているか」が非常に重要な要素として考えられているのかがわかります。
コンテンツの提示方法や制作に関する質問
– コンテンツに誤字やスタイルに関する問題がないか?
– コンテンツは適切に制作されているか?急いで制作されたような印象を与えていないか?
– コンテンツが大量生産されていたり、多数のクリエイターへの外部委託によって制作されていたり、大規模なサイトネットワークに散在しており、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか?
– コンテンツに、主要なコンテンツを妨害したり注意をそらしたりするほどの大量の広告が掲載されていないか?
– コンテンツは、モバイル デバイスでも適切に表示されるか?
情報の専門性や信頼度にも関係しますが、ページに表示される情報に誤字や誤表記等があると信頼性が下がるという点も明記されています。
多くのページで、誤った文字が使用されているホームページで信用性が下がるだろうということも想像に難くないですし、実際自分でホームページを見ていても、誤字があるだけですごく残念な気持ちになりますし、「このページの情報はほんまに大丈夫なんかな?」と思います。
この時点で安心して見れていないので、信用してもらうというステージにいません。
また、モバイル時の表示もしっかり考慮する必要があるということが明記されている点も見逃せません。
比較に関する質問
– 検索結果の他のページと比較した場合、コンテンツは十分な価値を提供しているか?
– コンテンツは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているように思えるか?あるいは、検索エンジンで上位に表示するためだけを狙って作成されたように思えるか?
コンテンツの評価として、コンテンツ自体の絶対的な評価だけでなく、類似しているホームページとの比較で価値が判断されているということもわかります。
これは、競合するホームページが増えてきて、そのホームページの方が自身のホームページと比較して情報の信用性や独自性が低いと評価されると、検索順位も落ちるという意味で考えるとわかりやすいです。
掲載する情報自体に独自性があって信用が高いものであっても、他にもっと専門的で独自性の高いコンテンツがあればそちらのほうが評価されるということなので、しっかりと競合との比較を視野に入れて運用する事が大切だということがわかります。
まとめ
このように、たった一つの記事からでもたくさんの確認ポイントがあることに気付かされます。
そして、そのポイントがGoogleの公式見解という形で出ている情報なので、この基準点を見逃す理由はありません。
信用できる情報を元に、もう一度自身のホームページを上記項目と照らし合わせてみて問題ないかどうかを確認していくとよいと思います。