自社ブログをnoteやMediumなどのサブスクリプション型ブログサービスで管理するという選択肢について
Publish2021/11/05(金)
今回は、自社サービスや新規プロジェクトなどでホームページを立ち上げる場合、ブログも利用するというようなケースでの選択肢として、noteやmediumのようなサブスクリプション型ブログサービスで運用するという形もあるということについて書いてみようと思います。
今回の記事を書くきっかけ
まず、今回この記事を書くきっかけになったのは、最近リリースされたMilesというサービスを利用してみたことがきっかけです。
Milesというアプリは、アメリカで開発され、日本にローカライズされた形でローンチされたサービスで、移動距離に応じて自動的にマイルがたまり、各種サービスのポイントと引き換えることができるというものです。
サービスの詳細についてはは公式サイトを確認していただければと思います。
https://www.getmiles.com/jp
で、このMilesはアプリを通じて距離を取得するわけですが、リリースの時点で結構なダウンロード数になっており、距離が正しく取れていなかったり、そもそもログイン出来なかったりといったリリース当初によくあるトラブルが散見されました。
その様子をSNSで、「大変だろうな」と他人事でみてたわけですが、ふと「公式にはどういう発表をしているんだろう」と思って公式ブログをみてみることにしました。
公式ブログをみた瞬間に、「このブログはMedium使ってるんや」と気づきました。
ロゴがMediumのロゴなので一目瞭然なんですけどね。
それでふと、こういうサービス形のブログってわざわざ自社サーバーにインストールする形じゃなくて、Mediumやnoteみたいなサブスクリプション型のサービスにサブドメイン割り当てて運用するのもありやなと改めて思ったわけです。
Milesが海外発なのでMediumという選択肢になるのもわかりますが、日本での場合だとnoteを利用しているケースもたまにみかけるので、一つの選択肢としてはありやなと思います。
サブスクリプション型ブログサービスで運用するメリットとデメリット
実際にサブスクリプション型ブログサービスで運用するとして、メリットとデメリットを考えて選択する必要があると思うので、僕が思うメリットとデメリットを書いておきます。
運用するメリット
まず考えられるメリットとしては、リリースまでのスピード感が考えられます。
すでに運用されているサービスを利用するので、開発までの期間が必要なく、テンプレートの種類を選んだりテーマカラーを決めたりといった初期設定のみを行えばスタートできるという点が大きなメリットとして考えられます。
また、同様に開発が不要なために開発のイニシャルコストを削減できるという点も大きくて、サービスリリース時の初期費用を抑えることができるのは大きいかと思います。
実際の運用時のメリットとしては、セキュリティリスクの低減と自社サーバーの負荷分散のメリットも考えられます。
セキュリティリスクとしては、サーバー管理をブログサービス側に委託しているような形になるので、自社でサーバーの運用管理を行う必要がなく、専門知識とスタッフを用意したチームでサーバー管理が行われる状況で運用されている状態になっているという点で自社で管理するよりもセキュリティ面での運用レベルは高くなっている方が多いと思います。
負荷分散としては、自社サーバーと異なるサーバー上で運用されているので、仮にどちらかのサービスで問題が発生したとしても両方がダウンするということがありませんし、ブログへのアクセス急増によって自社サイト本体に影響が出ないので、安定して運用を行うことが可能になります。
あと、noteの場合だと特にそういう側面が強いですが、もともとnoteを利用しているユーザーへの露出が強まるというメリットもあります。
SEOでの露出だけでなく、noteというメディアでの露出が強まるのはブログ自体の価値を上げることにもなるので、そのメリットも大きなポイントだと思います。
運用のデメリット
デメリットとして考えられるのは、ランニングコストの問題とコンテンツ管理面での問題が考えられます。
まずランニングコストについては、サブスクリプション型なので何もしなくても毎月の費用が必要になります。
noteでは月額 ¥50,000(税抜)Mediumでは$50の年会費が必要です。
どちらも高額ということはない価格ではありますが、利用する場合にはきちんと予算を確保して運用する必要があるのでそういう点でデメリットです。
余談ですが、仮に自社ブログを構築して運用したとしてもサブスクリプションの費用はありませんが運用管理する社員の人件費は必要で、その費用を考える場合はサブスクリプション型ブログサービスのほうがやすくなる場合もあります。
コンテンツ管理面での問題というのは、コンテンツンを外部に置いているので、コントロールがしきれないという点です。
自社サービスの場合はバックアップなどでコンテンツを自社の資産として管理することが出来ますが、他のサーバーにおいてあるデータをコントロールしきることは難しいので、そういう点でデメリットとして考えられると思います。
まとめ
このような感じで、サブスクリプション型ブログサービスを使っての運用はかなりありな選択肢だと思われます。
なお、数年単位であればサブスクリプション型ブログサービスで運用することに問題はないと思いますが、自社がある限り続けていくというように長期での運用を視野に入れている場合は自社のシステムとして構築しておくほうがいい場合もあります。
それぞれのケースで最適かそうでないかは異なるので一概にこれが最高ということはないのですが、これからブログを使って広報宣伝を行うことを考えている場合には、サブスクリプション型ブログサービスを使用するということも選択肢の一つとして考えておくことをおすすめします。