カード型UIという手法の紹介。カード型UIの考察と実例。
Publish2016/01/27(水)
今日はカード型UIを紹介して、ついでにカード型UIがどういう考え方で使われているのかという部分と、実際の使用例から紹介してみようと思います。
カード型のUIとは?
デザインをしている人であれば、カード型UIといえば「ああ、あんな感じのやつやね」というのがイメージできると思いますが、あまり普段意識しない人からすると「カード型のUI」と言われてもピンとこないと思います。
カード型UIをかなりざっくり説明すると、例えばサイト内に埋め込まれたTwitterのタイムラインのように、その情報が他の情報とは異なり、単独で存在している情報の集合体だと考えると分かりやすいかと思います。
下記に実例として色々なサイトのカードUIをサンプルとして掲載しておきますので、それを見たらなんとなくイメージがつかめるかと思います。
カード型UIを自社サイトに取り入れるかどうかは置いておいて、こういう手法でのアプローチもあるということを知っておいてもらえると手段の幅が広がります。
カード型UIの特徴とメリット・デメリット
実際にどう使うのかを考える分かりやすいパターンとして、カード型UIをサイト内に使用する場合のメリットとデメリットを考えてみます。
まずメリットとしては、カード型UIにすることによって、その情報が「わかりやすくまとめられた状態にすることができる」という点があります。
例えば、アクセスのページに住所と名前と電話番号がまとまった状態のカード型UIがあった場合、その情報は利用者にとってわかりやすく必要な情報が最小限にまとめられているので、使いやすくなっているという状態を作ることができます。
逆に、カード型UIを使うデメリットとして考えられるのは、その情報が他の情報と明確に分けられることにより、「別のもの」として認識される可能性があるということが考えられます。
先ほどのアクセスページの場合だと、情報をカード型UIにまとめることによってわかりやすさが上がる反面、そこに意識が集中するため、例えば補足情報としてアクセスの際の注意事項があった場合などにその情報がスルーされてしまうという可能性があります。
これらは一例ですが、使うタイミングと内容によってはカード型をUI採用した方が効果も上がる場合もあります。
カード型UIの実例
では実際に各サービスで提供されているカード型UIの実例を見て参考にしてみましょう。
これらのカード型UIは「外部サービスとして提供されているもの」をWebサイトに取り込む場合のサンプルになります。
外部サービスという特性上、埋め込まれるサイトとは違う情報のかたまりになるため、カード型UIとの相性がよいのかポイントです。
自身が提供するサービスがどこかのサイトで再利用される場合などであれば非常に参考になる例かと思います。
instagramの場合
Twitterの場合
Light https://t.co/yw7qR0CeXL pic.twitter.com/mMXtBdsPwM
— でぐりんちょ めちゃむーちょ (@deroter) 2016, 1月 17
Facebookの場合
取材いただいた記事が掲載されました。
Posted by ふにす on 2016年1月12日
Google+の場合
Pinterestの場合
tumblrの場合
noteの場合
gistの場合
Mediumの場合
まとめ
カード型UIを使用することで、情報のブロック化が行われ、分かりやすさが上がります。
その効果を活かせる状況であればカード型のUIを採用するというのも一つの選択肢です。
自社のサイトやサービスで利用できるかどうかは、デザイナーさんと相談する必要はあるかと思いますが、デザイナーさんがカード型のUIを提案してきてくれる場合などはそういう意図があって提案してくれているという風に考えてもらえると、デザイナーさんとの意識のズレは解消していくように思います。
この記事を書いたきっかけも、あるお客さんが「デザイナーがこういうデザインをしてきてくれたけど、これってどういう意図でしてるかわかりますか?」という質問を受けたことがきっかけです。
デザイナーはカード型UIの特性や使うタイミングを理解しているので問題はないですが、まだ一般の人にはこれってなんでこうしているのだろうというのがわかりにくい部分かもしれないなと思ったので、その意識のズレの解消に役立てば何よりです。