今後のWebサイト/ホームページの基本運用方針は「ページ エクスペリエンス」をいかに高めていくのかにポイントを置こう
Publish2020/06/10(水)
先日、Googleウェブマスター向け公式ブログより、以下の記事が公開されました。
より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価
この内容を読んで、個人的にはこれまでと基本路線は同じではあるけど、大きな意味での運用方針の変換点が来ているなと感じています。
僕の周りではあまりこの話題に触れている人がいないように思ったので、個人的な感想をふまえてこの記事が意味するところがどこになるのかを推察してみようと思います。
今すぐ考える必要はないが、準備をしておくことが必要
まず、今回の内容は今すぐに考えなければいけないというような緊急性や時事性のある情報ではありません。
ウェブマスター向け公式ブログに書いてありますが、Googleから発表された情報は現時点ではなく来年以降、また公式発表で具体的な日時を6ヶ月前に発表するということなので、今すぐ変更しなければいけないというような内容ではないということです。
ただ、今すぐにしなくてもいいことを、あえてGoogleはこのタイミングで発表しているわけで、そこにはGoogleの意図する理由があると考えるのが妥当です。
それは、この内容を見る限り「今後はページエクスペリエンスをサイト評価の中心として考える」という強い意志表示ではないかと思うわけです。
今すぐ必要ではないことをあえて言うのですから、そういう意図があると考えるのは当然かと思います。
であれば、来年以降に備えて、今から根本的な部分に対して考えを改め、アップデートに対応する準備を進めておく必要があるかと思います。
ユーザーにとって価値がある情報をストレスなく、閲覧しやすい環境で提供する
今回発表された情報を大まかに説明すると、「ユーザーにとって価値がある情報をストレスなく、閲覧しやすい環境で提供する」ということにほかなりません。
具体的には「ページの読み込み速度」「モバイルフレンドリー」「ウェブページの操作体験」といったキーワードが書かれていました。
これらの項目は現在の時点でも大きな評価ポイントとして考えられているので、今後はさらに重要性が高まるという解釈で間違いないだろうと思われます。
検索エンジン経由でサイトに訪問したユーザーが、より快適にストレスフリーな情報で目的の情報を取得でき、目的を達成できる状態に導くことはサイトの評価をする上で重要だというのは誰にでもわかることかと思いますが、逆に考えると今後のWebを取り巻く環境はページエクスペリエンスという観点での総合力が高いサイトが評価されるということでもあるわけです。
現状のようなコンテンツファーストで考えてしまうと、正しく評価されなくなる可能性も考えられますので、内容はもちろん、操作性も含めてトータルで価値があるサイトづくりということが大きなポイントになると思います。
ユーザーファーストで考えるGoogleの基本姿勢は変わらないしブレない
上記のようなユーザーを中心としたユーザーファーストの考えは、以前よりGoogleが提唱している姿勢で、その点は今後も変わらないどころか更に突き詰めていくという意図のもと、このように公開されたと思います。
これまでそこを意識して運用を行ってきた企業であれば、ある意味これまで通りなので大きく方向性を転換する必要はないかもしれませんが、操作面や表示速度などを後回しにしている場合は、考えを改めるタイミングかもしれません。
いずれにしても、Googleから公式発表された情報で今後の基本方針がわかったということは非常に重要なことです。
今後の運用では、間違いなく「ページエクスペリエンス」というキーワードをベースに物事を考える必要性が高まっていると思います。