Webサイトを運用するすべての人にオススメできる「Google検索結果シミュレーター」
Publish2016/05/13(金)
先日公開されたツールがすごくいいので、今週はツールの紹介が多めですがまたツールの紹介をしようと思います。
今回紹介するツールは「Google検索結果シミュレーター」
どういう目的で、何のために使うツールなのか
このツールの使い方は簡単で、入力欄に文字を入力することで、画面下部にある検索結果風の画面にその内容が反映されるというものです。
それだけ聞くと、それに何の意味があるのかが分らない人もいると思うので、このツールを使用する理由を考えましょう。
まず、なぜ「検索結果画面に表示されている状態」をシミュレーションする必要があるのかを考えます。
ご存知のように、検索結果画面はサイトのタイトルや説明文など、テキストを主体とした画面表示になっています。
検索結果上からサイトにアクセスしてもらうためには、このテキストの内容を見てもらって、検索したユーザーが「これが探している情報だろうな」と意識的に、もしくは無意識で選択してもらい、クリックやタップといった動作をしてもらってはじめてサイトを見てもらうことができるようになります。
つまり、サイトの内容がどれだけ素晴らしかろうが、ゴミのような情報であろうが、この時点で検索ユーザーが判断できる要素はテキストしかないわけなので、ここがものすごく重要なんです。
ちなみに、上記で例に出したゴミのような情報のサイトはすぐページから離脱されたり、内容がないのでそもそも検索結果に表示されないなどもあるので、上記の例はあくまでも極端な例として考えてください。また、サイトを閲覧後にサイトの内容を比較してユーザーが再訪することももちろんありますので、この結果画面だけをがんばっても無意味です。検索するキーワードと結果に表示されるテキスト、リンクをクリックした後に表示されるページの内容とキーワードの関連性など最終的に考えないといけない部分ももちろんありますが、なんにせよその結果に到達するためには、サイトを見てもらう必要があるので、大前提として検索結果に表示されるテキストが重要であるということに変わりはありません。
ツールを使うことで得られる「検索側の心理状態を考えるきっかけ」
このツールを使う意味は上記である程度ご理解いただけるかと思いますが、僕がこのツールがすごくいいなと思ったのはサイトの運用側の意識をユーザー側の心理に向けることができるきっかけになるというのが大きな理由です。
サイト運用をしていると、ついついキーワード偏重になりがちであったり、主観的に物事を見てしまいがちになるんですが、このツールを使うと、「この表示状態だとクリックしてもらえそうにないな」というように、表示されるテキストを通じて検索してきたユーザーの気持ちの面を考えることになります。
検索結果に表示できても、クリックされなければ意味がないわけで、そのクリックを行わせるのは表示されたテキストが検索したユーザーの求めている内容なのか、「これだ」と思われるような内容になっているのかを考える必要が出てきます。
そういうついつい忘れがちだけど大切なポイントを思い出させてくれるという素晴らしい側面があるので、僕はこのツールはWeb運用を行うすべての人にオススメできるツールだと思っています。
細かい部分の配慮も忘れていないところが素敵
このツールを実際に使うとわかりますが、下記のようにきちんとアドバイスをしてくれます。
下の画像は文字数が少ないバージョンですが、もちろん文字数が多い場合もアドバイスをしてくれます。
このアドバイスはリアルタイムで更新されるので、文字数を数えながら調整する必要がないので、「これでいける」という感覚がわかりやすいです。
エラーがない状態にすればいいだけなのは簡単ですし、「エラーがない」という状態は精神的にもすっきりして少し気分もよくなります。
また、シミュレーターなので、画面下部で表示される状態も検索結果画面そのままですので、実感がわきます。
まとめ
こういうツールは多分他にもあるんですが、今回使ってみてすごく心地良い感じで使えたので紹介してみました。
「Web運用を行うすべての人にオススメできるツール」というのは大げさな話ではなくて、本当にすごく使えるツールです。
なので、僕もお客さんに実際に紹介していこうと思っています。