Pinterestをビジネスで活用してみよう!
Publish2012/02/20(月)
Update2022/10/07(金)
2022年10月7日追記
2002年現在での内容として再編集しました。
今回は、イメージ共有ができるSNSの「Pinterest」について、ビジネスで活用する場合のもろもろをご紹介しようかと思います。
世界では結構使われているPinterestですが、残念ながら日本ではあまり普及してるという状況ではありません。
そんな状況ではビジネス利用に適していないのではと思うかもしれませんが、一般的に利用者数があまり多くないツールであっても、利用しているユーザーだとかなりの長い時間をPinterestに使っている人や、生活の一部としてPinterestに触れている人もかなりの数が見込まれるので、ビジネス目的であったとしてもやり方さえ間違えなければ特に問題はないと思いますし、特定の層に対するアプローチとしてはPinterestはとても特徴的なSNSなので、新たな顧客層の獲得には向いているツールでもあるといえます。
また、個人的にもPinterestはすごく面白いサービスだと思っていますので、せっかくなのでビジネスで活用する場合にどういうアプローチがあるのかを考えてみたいとも思います。
便利な使い方があればなお使いやすくなると思うので、それも合わせて紹介します。
Pinterestとは?
まず、Pinterestがどういうものなのかわからなかったら使えませんので、Pinterest自体についておさらいします。
以下はWikiより引用。
URL pinterest.com
登録 全機能を使うには必要
使用言語 英語
設立日 2010年3月
現状 オープンβ
概要
Pinterest とはピンボード風の写真共有のソーシャル・ネットワーキング・サービス。特に女性に人気がある。ウェブサイトとアプリはテーマに基づいて写真のコレクションを作ることが出来る。サイトのミッションステートメントは「面白いと感じるものを通じて世界全員をつなぐ」。アメリカ Palo Alto にある Cold Brew Labs によって運営されている。
歴史
Pinterest は2009年12月に開発が始まり、2010年3月にクローズドβとしてサイトが公開された。サイトは後に招待制のオープンベータとなった。その後、メールリクエストを送ると登録が可能になった。2011年8月16日に、雑誌 Time は Pinterest を「2011年のベストウェブサイト50」に選出した。
iPhone向けのPinterestアプリは2011年8月に公開された。モバイル向けのウェブサイトもある。
Pinterestの概要はこんな感じです。
Pinterestを簡単に説明すると、写真がメインのSNSで、この記事を再編集している2022年の時点ですでに12年の運用実績がります。
instagramのように自分で写真を撮ってシェアするということではなく、自分が好きな写真を集めてためるというような感じになります。
どのように使うのかは実際に使ってみるとわかりやすいと思いますが、公式から紹介動画が出ているのでこちらを見るとわかりやすいと思います。
Pinterestをビジネスで活用する
Pinterestをビジネスで使う場合には、個人で使う場合と比べて気をつけたほうがよいポイントがあります。
ですが、その前にどういう目的で使うのかを考えてみることが大切です。
自社の場合はどういう利用方法が適しているのかを考えましょう。
せっかくやってもあまり意味のない場合というのもあるので、Pinterestの特徴を考えて行うのがいいと思います。
個人的には以下のような場合にはビジネス目的での利用は相性がいいのではないかと考えます。
- ビジュアル面でアピールできる商材がある場合(服飾関係やデザイン関係)
- ECサイト等サイト上で商品を販売している場合
- 企業やブランドの認知拡大・ブランディングを行いたい場合
- ターゲットユーザーが女性の場合
- ターゲットユーザーがデザインに興味がある層の場合
大まかに考えると、見た目で訴求するコンテンツの場合、相性がいいと思います。
Pinterest自体が、画像を見て「これよさそう」とか「これいいな」という感情からシェアをするサービスであることを考えれば、見た目から訴求できるものが相性がいいのは当然と言えます。
逆に、見た目ではよく分からないものの場合、活用は難しいでしょう。
なお、ターゲットユーザーが女性の場合と書いているのは、Pinterestのユーザーの大半が女性であるということと、見た目から行動を起こす可能性が高いのが女性であるということも理由としてあげられます。
「かわいい」と思ったものを女性が欲しくなって購入するというような事例は世の中にたくさんあるので、そういうところを切り口にするというようなイメージです。
これまで女性向けではないと思っていた商品やサービスに光をあてるということも場合によってはあるかもしれませんね。
あと、Pinterestの利用ユーザー層の中にはデザインに興味を持つ層が一定数含まれています。
デザインに興味がある層に刺さるコンテンツを持っている場合も活用は行いやすいと思います。
ビジネスとして使う場合のポイント
では実際のポイントを紹介していきましょう。
ここでいうポイントは僕が思うポイントなので、絶対こうするほうがいいという類のものではありません。
あくまでも参考意見の一つくらいで考えてもらえれば幸いです。
自社のサイトに使われている画像でシェアする
Pinterestでビジネスを行う場合にかなり重要になってくるのが、シェアの仕方です。
シェアする場合は、個人用途の場合は画像のアップロードでも全く問題ないですが、ビジネス目的の場合は必ずサイトの上に配置されている画像をシェアするようにしましょう。
この理由はすごく単純で、サイトの画像をシェアすると、Pinterest上の画像からリンクが貼られるためです。
画像をアップロードの場合はPinterest上で完結しますが、サイト上の画像をシェアするとPinterestから自分のサイトに誘導する事が出来ます。
直接的にPinterestから集客できるのと、そうでない場合とには大きな違いがあるので、細い事ではありますがきっちりしておきましょう。
シェアしたくなるような美しい写真にする
Pinterestは写真をメインにしたSNSなので、やはり写真が命です。
綺麗ではない写真をいくらたくさんシェアしても、効果がないどころか下手するとマイナスイメージにも繋がります。
シェアする写真は極力綺麗なものにしましょう。
場合によっては、プロのカメラマンに依頼をするというのもありだと思います。
Pinterestでビジネスを行う場合に一番重要な部分なので、ここは絶対に手を抜かない方がいいと思います。
基本的には数より質である事を意識しましょう。
シェアする画像は出来ればサイトでの成果に最短距離で辿り着けるページに配置する
シェアする画像を配置するページは、サイト上での成果となるページにできる限り近い方がいいです。
例えばECサイトの場合であれば、商品詳細ページか特設ページなどのコンテンツページの写真をシェアします。
そうする事によって、Pinterestから来たお客さんに、即購入してもらえるための流れができます。
一般的に購入させるために遷移させるページは極力少ないほうがいいので、Pinterestでのシェアをする場合にもその事は頭に入れておくほうがいいでしょう。
ここはPPCを使って集客し、ランディングページで購入してもらう場合とイメージとしては近いと思います。
自社の宣伝ばかりはしない方がいい
PinterestはSNSなので、宣伝は最小限にした方がいいと思います。
SNSで自社の宣伝ばかりしているアカウントが好まれないのは多くの場合で見られる傾向ですが、Pinterestでも同様であると考えておいたほうがいいです。
とはいえ、ビジネス目的で利用するので、宣伝したくなる気持ちも宣伝しないと意味がない事もわかります。
ですので、ビジネス1:そうでないもの6くらいの割合で、投稿の一部分に留めておくと嫌味がないと思います。
もしくは、広告宣伝専用のBoardを作って、そちらでのみ宣伝するという方法もあります。
ですが、PinterestはアカウントではなくBoradによってリーチ出来る範囲が異なりますので、専用のBoradは絶対数を集めづらいという特性上ビジネス利用として考えると少し力不足になる可能性はあります。
世界観を伝えるボードを作成する
Pinterestの特長は、なんと言っても見た目でのアピールになりますが、その際に大切にしたい考え方の一つに「世界観を伝える」というものがあります。
商品単体についてアピールするのではなく、その商品を使用することでユーザーがどういう体験ができるのかというイメージを世界観を使ってアピールする感じです。
わかりやい例でいうと、イケアの商品紹介フロアのようなイメージです。
単品ではなく、それぞのの商品を組み合わせることで世界観を演出し、その構成要素としてその商品があるというような戦略を取ることで、ブランド価値を高めるというような効果も期待することができます。
Pinterestを便利に使用して活用を簡単にする。
上記のような注意点を意識して運用を行うといいと思うんですが、運用を行う上での問題は担当者さんの業務負荷が確実に上がるという事が問題としてあります。
これまでしていなかった仕事が増えるわけなので、当然と言えば当然です。
そこで考えるのが、Pinterestを利用する事に対するめんどくささを解消して、気軽に行えるようにする事。
例えば、用意されているアプリやブックマークレットやアドオンを使用するといった事がその手法です。
スマートフォン用のアプリを使用すれば、移動中などの空き時間を利用して状況確認や他の投稿をPinする事ができますし、アドオンやブックマークレットを使用すればより簡単にすばやくPinする事ができます。
自分で利用する場合には、どれを使うと効率化できるかを考えて、利用環境に合わせて選ぶといいかと思います。
実際にやってみた感じですが、僕の場合はメインがChromeなのでブックマークレットよりもアドオンが便利でした。
個人的な意見ではありますが、アドオンに対応しているブラウザを使用する場合はアドオンで、そうでない場合はブックマークレットでやるくらいな感じでいいかなと思います。
では使い方の説明を。
Chrome,Firefox,Safariの人はアドオンの方が便利
まずはhttp://pinterest.com/about/goodies/にアクセスします。
画面中央部分にある「The Pin Buttun」っていう項目にある「install now」っていう赤いボタンをクリックするとアドオンがインストールされます。
インストール後は、ツールバーに表示されるようになります。
ちなみに下部にある「Pinterest Bookmarklet」のテキストリンクをクリックするとブックマークレットに切り替わります。
Chrome,Firefox,Safariで試しましたが、どれもアドオンが用意されていました。
他のブラウザは見てないので、まずは対応しているかどうかを確認するといいかと思います。
アドオンがインストールされると、サイトを閲覧時に画像にオンマウスでPinボタンが出てくるようになります。
あとはこの画像をPinしたいなーって思ったらクリックするだけ。
クリックすると、いつもの感じでどこのBoradにPinするか選ぶ画面が出てきてPinできるようになります。
かなり簡単にできるので便利ですね。
他のブラウザの人はブックマークレット
アドオンが対応してないブラウザとか、アドオンに依存したくない人なんかはブックマークレットが便利です。
使い方は簡単で、「Pin It」ボタンをブラウザのブックマークバーまでドラッグします。
それでブックマークレットが登録されます。
サイトを見ていてPinしたい画像があると、ブックマークバーに追加された「Pin It」をクリックします。
すると、以下の画像のようにPinできる画像の一覧が表示されるので、好きなものを選んでPinすればいい感じです。
といった感じでできます。
やれば分かりますが、ブックマークレットよりもアドオンの方が遥かに便利です。
アドオンのアイコンをクリックしたら一覧も出てくるので、ブックマークレットにこだわる必要はほぼないですね。
かなり簡単にPinできるので、ビジネスとして活用する際にかなり便利になると思います。
まとめ
ビジネスとして活用するためのポイントと便利なツールを使って効率化するという事は以上で大枠網羅できるかと思います。
Pinterestには日本法人もあり、現在では広告での展開も可能なので、ビジネス利用の延長線上にはPinterest広告を利用しての戦略拡張も視野に入ると思います。
また、国内ではそこまで普及していませんが、海外ではかなり普及しているので海外向けの販促活動の一環として取り組むというのも面白いと思います。