ホームページの現状分析にGoogleの「データポータル」を活用しよう
Publish2021/04/30(金)
最近のふにすの仕事では、Googleのデータポータルを活用する事例が増えてきましたが、まだきちんとこのブログでは書いていなかったので、今さらですが紹介したいと思います。
データポータルとは?
まず、データポータルを知らない人向けに説明しますと、データポータルはGoogleAnalyticsやsearchConsoleなどで取得したデータを読み込んで、レポートを作成できるサービスになります。
作成するのにはある程度のWebの知識が必要ですが、データポータルを使用してレポートを作成することで、Web運用に役立てることができるので使っていない人には使用をおすすめしています。
導入にあたっては、以下に目的やメリット、注意点や機能などを記載しておきますので、一通り読んでみてよさそうだなと思ったら一度使ってみることをおすすめします。
データポータルを使用する目的やメリット
まずはデータポータルを使用するメリットを書きますが、最大のポイントはホームページの現状把握を簡単かつスピーディに確認できる点です。
例えば、毎月レポートを作成してホームページの現状分析を行っている場合、レポートの作成には時間がかかるかと思います。
データを集計し、フォーマットに落とし込んでデータをまとめる作業はある程度ルーチンワークにして効率化したとしても、作業時間の確保は必須です。
しかし、データポータルの場合は担当者さんが管理画面のURLにアクセスし、データを見たい期間を選ぶだけで、特定期間の見たいデータをすぐに見ることができます。
また、オンライン上のツールなので、期間を変えてデータを再確認する場合もリアルタイムで変更が可能です。
データをまとめる作業時間をまるまる省略できるので、スピーディな現状分析が可能になります。
また、同じようなことはGoogleAnalyticsの場合カスタムレポートでも対応は可能ですが、データポータルの場合は連携できるデータを複数追加できるので、管理画面にアクセスするだけでGoogleAnalyticsのアクセス解析データとSearchConsoleの検索エンジン上での結果データ、Google広告のコンバージョンデータなどを同時に確認することもできます。
複数の画面にアクセスして確認する時間を省略できるだけでなく、並べて比較して結果から予測や過程の想定をするというようなことも可能です。
複数に散らばったデータをまとめて確認でき、レポート化する時間を必要としない事により、Web運用のスピードアップに確実に貢献することは間違いないと思いますし、実際使ってみるとものすごく便利です。
データポータルでは現状難しいこと
こう書くと万能ツールのように思われるかもしれませんが、データポータルには欠点もあります。
例えば、データの集計期間を複数設定して比較するためのレポートを作成するということは不可能ではないと思います(と思います。検証しきれてないので。)が、かなり難しいです。
また、連携するデータとして許可されていないものの場合、一括で確認することも難しいです。
よくあるパターンでは、広告を複数利用(Google広告/Yahoo広告/Twitter広告/Facebook・instagram広告など)している場合などは、Google広告のデータは読み込めますが、Yahoo広告などのデータは直接取り込む事ができません。
ただし、不可能ではなく、Googleスプレッドシートのデータを読み込むことはできるので、Yahoo広告などでデータをダウンロードし、Googleスプレッドシートに適用後、データポータルで読み込むというように設定すれば対応は可能です。
ただ、この場合データの集計作業や加工作業は必要になるので、リアルタイムで反映させるといことは難しいです。
広告データのダウンロード/加工してGoogleスプレッドシートに適用させるような自動化プログラムが導入できればリアルタイムでの確認も不可能ではないかと思いますが、そのシステムを作ることにかなり費用がかかるので、現実問題難しいとは思います。
データポータルの機能や特徴
メリットや現状での問題点はこんな感じなのですが、実際に具体的な機能なども紹介したいと思います。
まずは、上記でも書きましたが連携するデータが複数あり、連携させることでデータを集約して確認することが可能です。
連携できるデータは下記の画像のような感じで、これ以外にもまだたくさんあるので、実際のホームページの運用状況に合わせてオリジナルのレポートを作成することができます。
また、オンライン上のツールなので、作成したデータはかんたんに共有することができます。
他のGoogleのサービスと同様に、共有権限の設定も可能なので、データ編集をする運用側とデータの確認だけをする企業担当者さんでアカウントの権限を切り分けることができるので安全に運用する事が可能です。
また、レポートに適用させるグラフは数値だけ抽出することもできますし、表形式のデータも可能ですし、円グラフや棒グラフなどのグラフィカルな表示も可能なので、作成したい理想形に合わせて独自にカスタムできる点もうれしいポイントです。
あと、なにげに色やフォント、自由なテキストの挿入などのビジュアル面でのカスタムも可能なので、導入企業ごとのテーマを作成してオリジナリティあふれるレポートにすることも可能です。
ホームページの次の目標や指針を決める
これらのポイントがあるデータポータルですが、個人的にはデータポータルのデータは見て満足するためのものではなく、ホームページの次の目標や指針を決めるために使用するデータだと思っています。
PVやセッションなどのアクセス数を見るだけでなく、直帰率やページ/セッションを見てホームページをお客さんがどのように見ているのかを想定し、検索エンジン上ではどういうキーワードで表示されどのくらいの順位にいるのか、そしてどのキーワードからどのくらいの流入があるのか、広告からは全体のどの程度のアクセス比率があり、お問い合わせなどのコンバージョンにどのくらい貢献しているのかなど、単に数値を見るだけではなくホームページの動きをイメージするための資料としてすごく大切な要素だと思います。
そのための準備をしっかりし、よりすばやくホームページの改善につなげるための手段として活用できるツールだと思うのでおすすめします。
まとめ。まずやってみることをおすすめ
この記事を見て興味を持った方は、まず試しにやってみてください。
Googleのサービスなのでオンラインマニュアルも用意されていて親切です。
基本的な使い方
やってみて、ちょっと難しいなと感じた方は信頼できる方に相談していただければと思います。
相談相手がいない場合は、僕でよければ相談に乗りますのでお気軽にお問い合わせください。