アクセシビリティのチェックに。コントラスト比を手軽にチェックできる「ColorTester」
Publish2014/09/05(金)
今日は手軽にコントラスト比を測定出来るツール「ColorTester」を紹介します。
ColorTesterは手軽にコントラスト比が確認できるツールで、基本的には無料で使用することが出来ます。
使用して気に入ったら寄付することもできます。
ColorTesterの使用方法
使用方法は非常に簡単で、まず以下リンク下部にあるテキストリンクから本体をダウンロードします。
ColorTester
その後、解凍したら使えます。
インストールは不要です。
ソフトを起動すると以下のような感じになるので、チェックしたい画像をドラッグします。
するとソフトが画像の色を取得し、コントラスト比を算出します。
そして、その結果がJIS X 8341-3:2010 (WCAG 2.0)という規格の達成基準に基づいて表示されます。
この場合は11.5:1で適合しているというわけです。
使い方は以上です。
とても簡単にチェックすることが出来ます。
少しの手間をかけても見やすい画像に。
さて、上記の説明を読んで「なぜこれをする必要があるの?」とか「いちいちめんどくさいな」と思った方は少し考えましょう。「なぜこのチェックを行うのか」について。
デザインをしている人だとわかりますが、コントラストは作成したものの見やすさに繋がります。
見やすさが低ければ、視覚に障害がある方や視力の弱い方には正しく画像を認識するということが難しい場合があります。
せっかく作ったものが、見てもらえる機会があっても見てもらえないということにつながるので、作った人も見た人も不幸になります。
少しの手間を掛けることで、きちんと伝えるという事ができていくようになるので、気にかけてチェックを行う必要があると思いませんか?
配慮と思いやり。やさしさをWebに。
また、このチェックを行うことで制作者自身がアクセシビリティへの配慮を考えるきっかけにもなるかと思います。
いろいろな人にきちんと情報を伝えるという、作り手の命題を考える上でもアクセシビリティに関心をもつことは必要だと思いますし、いろいろな人への配慮や思いやりを持っておくことで、世界が少しでも優しい空気になるようになれば素敵だと思います。
僕は個人的にアクセシビリティを「やさしさをWebで実現できる手段の一つ」だと考えています。
作る側が意識を持つことで、きっと色々な人が暮らしやすい世の中を実現できていくと思います。
ちょっと話が大きくなりましたが、使う人を笑顔にするためにも画像のコントラストチェックぐらいはしましょうという話です。