【書評】沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション
Publish2015/02/13(金)
先日購入した「沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション」を、じっくりと読んでみました。
本編自体はWebで見ていたので読みなおす感じでしたが、2回目でも読み返してみると面白いもので、伏線とか「そうそうそうだった」と納得できる部分があり、何回読んでも面白いなと思っています。
読んで思った事が色々とあるので書いていこうと思います。
ちなみにWebで見る場合はこちらで。
沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッターボーンの逆襲―
こういう読み方がいいと思う
まず、読み方というかこういう流れの方が頭に入るなーと個人的に思っている部分があるので、そこの話です。
この書籍は全体的にストーリーのテンポが非常にいいんです。
次から次に起こる場面がスピーディーに展開していく部分が面白いと思うので、まずは本編を一気に読みきってしまうのがいいかなと思います。
チャプターの途中で文字だけの説明ページがありますが、1回目はそこはあえて読まないようにしてストーリーを堪能する方が頭にスッと入ってきます。
ただし、この本の個人的に素晴らしいと感じているところは、1回目で読み飛ばした方がいいと書いた「文字だけの説明ページ」が非常に素晴らしいという点につきます。
この説明ページにもタイトルがあるくらい、内容がぎゅっと詰まったページです。
しかも、文章量が多くならないように調整されていて、ピンポイントで重要な事だけが書いてあるんですがこの内容のセレクトがさすがという感じです。
気になる人もいると思うので、各タイトルだけ書いてみます。
- SEOの潮流を押さえる
- Webデザインの本質は「言葉」
- セールスレターで気持ちに訴えかける
- マイナスをプラスに転換する
- 人間心理に響くコンテンツを作れ
- 感情を動かすコンテンツを作る
- ソーシャルメディアに露出起点を
- 503エラーは重大な機会損失
本を読んだ人ならピンと来る内容ですが、本編の補足という立ち位置なので、ストーリーを経てイメージできるようになった状態の情報を脳に落とし込める幹事の説明が分かりやすく書いてあるんです。
なので、2回目に読むときは各チャプターとその説明ページを順番に、本のページ通りに進めていくといいのではないかというのが言いたい事です。
Webで読めるものをあえて書籍で発売している意味がどういう事なのかを考えると、こっちが本編なんじゃないかとも思いますし、十分にその価値があると思います。
やっぱり「これからはじめる」人に最適な書籍だと思う
僕はWebで1回、書籍で2回の計3回読んだんですが、3回読んで改めて感じたのは、この書籍はやはり「これからはじめる」人に最適な書籍だなという思いです。
もちろん僕のようにWebにどっぷりな人でも楽しめますが、まだWebがどういうものかを把握で出来れていない人だと、ストーリーを通じてWebが「こういう感じなんだ」とイメージできるというか、全体の流れを把握できるという事が重要だと思うんですよね。
そういう点で考えると、これからWeb担当をする事になった方が一度目を通しておくとよいと思います。
あと、僕はこの書籍をこうやって紹介しているので「盲目的にこの書籍を信じろ」というようなスタンスかと思われるかもしれませんが、今日いいたいのはそういう事ではありません。
この書籍の内容を知った上で、「これって本当にそうなんだろうか?」と疑問を持ってもらった上で自身でそれを検証して確かめてみてほしいと思っています。
この書籍に限らずですが、今の世の中には情報が溢れていてその情報が素晴らしいものであったとしても「確証もなく信じては駄目」だと思っています。
書籍に書いてある事を自分の体験として実感し、それから改めて再度書籍を読み、「本当に言いたかった事がこういう事だったのか」という経験をするという事こそがこの書籍を読んだ事によって得られる価値観ではないかなと思っています。
もちろん僕はこの書籍を読んで素晴らしいと思ったのでこうやって紹介しているわけなので、内容については信用の置けるものである事は間違いありません。
でも、それをふまえた上でも自分の頭で考えてみる方がいいと思っています。