2023年のレッスルマニアについての感想
Publish2023/04/07(金)
まず最初に謝りますが、今回の記事は仕事には全然関係のない単なる感想文です。
結果から色々考えて仕事に活かせる部分もあるかもしれませんし、いつもであればそういう意味合いで記事を書くようにはしているんですが、さすがに今回だけは純粋な感想として書きたい。
WWEを20年くらいみてきた中で、今回がいつもよりも特別だったのかと言われるとそうでもないんですけど、やはり一年の締めくくりと新しい時代の始まりを感じさせる内容だったので何も言わないのも違うと思うので。
では本編。
ロイヤルランブルからのレッスルマニアという流れ
まず、これは毎年共通して思う部分でもあるんですけど、レッスルマニアのメインが決まるロイヤルランブルから、レッスルマニア当日までの3ヶ月間までの前振りと期待感の増幅、そしてユーザーの熱量を上げるストーリーラインが素晴らしいなと改めて思うわけです。
2023の場合はロイヤルランブルはコーディが取ったわけですが、そのタイミングでは王者のレインズはKOとサミの問題のストーリー真っ只中で、コーディが入る余地ってあまりありませんでした。
この状態でどうやって盛り上げるのかなと思ってみていたんですけど、ポイントとなったのがポール・ヘイマン。
レインズ本人ではなく、外野から少しずつ関連性を高めて行く感じ。
こういう場合、ヘイマン以外にソロとかも絡めてダメージを与えておいて有利にするというような流れもできたはずですが、今回の場合はほぼそれがない感じで展開していたのも興味深い点です。
これはひとえにヘイマンのトークスキルの高さ、過去のダスティとの関係性を絡めたエピソードなど、少しずつ盛り上げるテクニックが素晴らしかったからというのがとても大きいように思います。
あと、その流れの中で、毎週大きくなってくるコーディへの期待感が入場の盛り上がりがすごくて、見ているだけでテンションが上がる展開でした。
場外戦を絡めて盛り上げるのではなく、正当な順序で観客の熱量を徐々に高めていき、レッスルマニアで爆発させるという、これ以上ないほどの王道展開。
これを素晴らしいといわず何を素晴らしいというのか。そう思わせる展開で心が震えます。
次の時代を感じさせる結果
タイトル戦の結果としては、レインズがタイトルを保持するということになったわけですが、この辺も色々考えると興味深いです。
WWEのトップとして、誰がタイトルを持つのかふさわしいかを考えると、レインズの説得力はかなり大きい。
あと、レインズは過去に白血病になって離れていた時期がありましたが、その後は病魔に打ち勝ってWWEに貢献してきたという面もあるので、レインズが持つことに対して誰も物足りなさや役不足感を感じることはないわけです。
コーディの場合は、元々親がダスティということもあって、エリートとしてWWEに来たわけですが、兄の影響などもあって色々迷走し、WWEを離れたわけです。
その後、AEWで実績を残しWWEに戻ってくるというストーリーは、アメリカ人が大好きなグレートカムバックなので、コーディがタイトルということでもかなりの説得力はあったと思うんです。
しかし、WWEの首脳陣が選んだのはレインズだったわけで、過去の実績や現状のパワーバランスなどを考えると、これはこれで納得できる結果でもあるわけです。
WWEのレッスルマニアは以前は1日だけでしたが、現在は2日間かけて行われ、2日めの大トリに今回の試合があったことを考えると、WWEが今考えているのはベルトの重さと説得力なんじゃないかなと思うわけで、これを今後どう扱っていくのかを考えると非常に楽しいです。
個人的には、2023のレッスルマニアでコーディーがタイトル取らないケースの場合、じゃあ誰が候補になるんだろうと考えると、選択肢はそう多くないはずです。
候補の筆頭で言えばレスナーですが、レスナーとは過去何度もやっててサマースラムでもやったことを考えると可能性は低い。
過去にタイトルに挑戦したマッキンタイア、KO、サミあたりは別件での忙しさも考えるとその線は薄い、長らくしていなかったベイラーやAJあたりも候補としては薄いので、それ以外を考えると誰になるんだろうとワクワクです。
ICのグンターやUSのセオリーは着実に力を伸ばしてきているのでどこかで当たる可能性もありますし、ストローマンやブレイ、ラシュリーあたりが無難な線かと思うのですがそれであればコーディーでもいいのでは?と思ったりもするので、かなり微妙。
と考えると、レインズと同格になってくるのはセスくらいになるので、ここに来て元シールズ同士のタイトル戦という流れもあるのかもしれないですが、それも過去にやったので難しいのかなとか、考えても考えても答えが出ません!
それにしても、こういう事を考えているときが一番楽しい。
今後のWWEからも目が離せない
色々と書きましたが、やはりWWEは見ていてすごく楽しいし、色々考えさせられて最高。
今回はレインズとコーディに関する部分の一部のみしか感想書いてませんが、その他にも色々な出来事が盛り沢山おこっており、その流れも絡めて考えると可能性は無限に考えられます。
ということで、2023年のWWEからも目が離せません。