WWEのダニエル・ブライアンから考える本当の成功とはなにか
Publish2014/05/13(火)
先週末に見たこの映像を見て色々と考えています。
まだ見てない人はまずこの映像を見ましょう。
僕はWWEのこういう部分も大好きなわけですが、この映像にでてくるダニエル・ブライアンについて考えると、本当の意味での成功っていうのは限られたごく一部がつかみ取る物だと思うんですよね。
という事で長々と書いてみようと思います。
まとめるつもりもないのでたぶん長いですし、WWE知らない人には何のこっちゃ分からない内容かもしれませんが書きます。
WWE世界ヘビー級チャンピオンのベルトの重さ
WWEにおける最上位のタイトルがWWE世界ヘビー級チャンピオンです。
IC王座とかUS王座とかもありますが、WWEのレスラーの誰もが取りたいという象徴はやはりWWE世界ヘビー級チャンピオンです。
プロレスという分かりやすい図式の中で頂点を極めるというのは、このタイトルを取ったかどうか、そして王座保持期間がどのくらい長いかというのがそのレスラーのキャリアともいえます。
世界で最も規模の大きな団体のWWEでの最上位のタイトルを取るというのは、いうなれば「世界一のレスラー」という側面も持っています。
そんな限られた人しかとれないタイトルがWWE世界ヘビー級チャンピオンです。
誰もが取れるものではなく、まさに限られたごく一部の超一流の人だけが到達できる高みです。
レッスルマニアでタイトルを取るという事について
そんなWWE世界ヘビー級チャンピオンタイトルを取るという事は、「世界一になる」というキャリアの頂点を意味するだけではなく、チャンスをつかみ取ったという事でもあります。
WWE世界ヘビー級チャンピオンになるには、テクニックや人気、勢いやタイミングなど全てが揃う必要があります。
どれか欠けていても取れない非常に厳しい条件です。
今回ダニエル・ブライアンがタイトルを取った「レッスルマニア」はWWEにおいては年に一度のビッグイベントで、一年のシーズンの最後を締めくくる象徴的なイベントで、特別な意味を持つ大会でもあります。
そのレッスルマニアのメインで、タイトル戦に参加するという事自体が一流の証明です。
更に、その重要な試合でタイトルを取るという事は、今後のWWEにおけるポジションという点でも重要な意味を持っています。
最高の舞台で、最高の結果を残す。
これができる人は、これまででも数人しかいない「レスラーにおける本当の成功」を意味します。
体の大きさやパワー重視のWWEで小柄なダニエル・ブライアンがタイトルを取ったという意味
更に言うなら、最近のWWEでは体の大きさやパワーが重視されています。
プロレスなので、やはり説得力が必要という意味でも体の大きさやパワー重視という方向は当然と言えば当然です。
実際にタイトルに絡んでくる一流のレスラーはみな体が大きかったり、パワー押しの人たちです。
その中でダニエル・ブライアンはかなり体の小さいレスラーです。
普通に考えれば、その傾向の中でダニエル・ブライアンがタイトルを取るという事は非常に難しい状況にあります。
ですが、その状況を覆し、WWE最大の祭典レッスルマニアでメインを飾り、タイトルを取ったという事がどれだけすごい事かという事が分かります。
YESムーブメントについて
そんなダニエル・ブライアンを語る上で忘れてはいけないのが「ファンによる後押し」です。
ダニエル・ブライアンは「YESムーブメント」という追い風に乗ってタイトルにまで到達できたと言っても過言ではないくらい、大きな流れです。
YESムーブメントについて、詳しくはこの動画を見ましょう。
だいたい分かります。
この「YES!YES!」というチャントは、実際にやってみると分かりますが非常にテンションがあがります。
僕も前回の日本公演で実際にのどが枯れるまで「YES!YES!」と言ってきましたが、お酒を飲まずにあそこまでテンションが高くなるという事ははじめてでした。
そのくらいしていて楽しいし、会場が一つになる素晴らしいチャントだと思います。
会場でのその様子が、WWE上層部を動かし、ブライアンのタイトルへの原動力になっているのはほぼ間違いないでしょう。
もちろん、そこにはブライアン自身のレスリングや試合のスタイルなどが素晴らしいということは当然あるわけです。
確かな技術+ファンの後押しで成功をつかみ取ったと僕は思っています。
努力だけではだめ、努力は当然でプラスアルファが必要
そしてそんなダニエル・ブライアンを見てこう思うんです。
努力をする事は当然。でも成功する為にはそれだけではだめ。タイミングや応援してくれる人たちが必要だという事を。
考えてみれば分かりますが、WWEに入るという事自体がまずすごい事なんです。
野球で言うところのメジャーリーグですね。
そこに入るだけでも成功していると取る事ができますし、それくらいすごい場所です。
世界中のレスラーの中でも限られた人しか入れないわけですし、そこには入れなかった人もたくさんいます。
もちろんそのほとんどの人がかなり努力をしているのは間違いないわけです。入った人も入れなかった人も。
努力をしたから入れる訳でもないですが、努力をしないと入れるはずがない場所です。
要は、努力はして当然で、そこは評価されるポイントではないわけです。
本当の意味で成功するためには、努力は当然あってしかるべき物だとも言えます。
それにプラスアルファで誰にも負けない技術を持つとか、持って生まれた才能だとか、ファンからの圧倒的な人気などが必要になるわけです。
やっぱり長くなりました。
本当はもっと書きたい事がありますが、たぶんきりがないし意味が分からないくなりすぎるので今日はこの辺で切り上げます。
興味がある人はいつでもこの話題なら話しますので、実際にあった時に聞いてみてくださいw