unlearnという考え方がすごくいいなと思う
Publish2014/06/19(木)
Update2021/04/02(金)
今回は僕が好きな考え方の一つである「unlearn」という考え方について書こうと思います。
まず、わかりやすいのでこちらを見てください。
高広伯彦さんの『unlearn』という言葉についての連続ツイートまとめ
(記事公開時はNAVERまとめでしたが、NAVERまとめが終了したので、waybackmachineのアーカイブを貼っておきます。)
これを見て、僕はちょっと久々に興奮したというか、来てる感を感じたのでその事について書きます。
付け足すのではなくて作り直す
まず読んで最初に「おおー!」って思ったのが、アドオンのように積み重ねるのではなくてほぐす、解体して作り直すという部分。
人ってこれまでの経験や実績を重視しがちなので、今まで作り上げてきたものを壊すのはすごく勇気がいるんですよね。
なので、結果的にどんどんその上に積み重ねちゃおうとするわけです。
レゴに例えているのがすごく分かりやすかったんですが、最初の基礎の部分がしっかりしていないと、いくら積み上げてもどこかで無理した形になります。
そこで、いったん作ったものを壊して、また一から作り直した方が最終的に安定しているし美しいものになります。
ここで重要なのは、いったん壊してしまうという作業です。
これをしておかないと、どうやっても無理な事になってしまうので、勇気を出して壊す事が道を切り開くその一歩になります。
ゼロからではなく、今あるものを活かしながら作る
そして、その作り直すのもゼロから始めるものの、これまでの経験があるので完全にゼロから作るわけではないです。
今までの経験を生かした上で作り直すので、以前の問題点を解決できるようにもなりますし。
昔よくやっていたんですが、イラレで何かを作っている時にデータが重すぎてフリーズしたとかありました。
フリーズしたので、これまでの作業は全て消えてしまい、また一から作り直さないといけないわけです。
でも、過去に一度作っているものなのでその記憶を使って前回に作る時間よりも大幅に短い時間で作り直すという事ができるわけです。
しかも、その作り直したデータは消える前の問題点を知っていたので、その問題が起こらないように作り直したりとかもするわけです。
結果的に成果物として考えると、作り直したものの方がクオリティが高いという結果になります。
デザインをしている人であれば、たぶん誰もが経験した事ではないでしょうか。
要はこの状況を自分で作ろうというのがこの「unlearn」だと思うわけです。
最終的な伸びしろ。成長するという事
そして思うのは、この作業をしておく事で最終的な伸びしろというか成長の天井の限界値は決まってくると思うんです。
リンクの最後にも書いてましたけど。
あと、成長という意味ではタフさや打たれ強さのようなメンタルの強さでも成長すると思います。
壊す事を恐れないという部分がある人と、壊れないように慎重に動く人では活動量とスピードが違います。
これは結果的にその人の仕事のクオリティに直結しますので、失敗を恐れず付き進める強さを得る、その逆境に負けないメンタルを鍛えるという意味でもunlearnはすごく有効な手法だと思うんですよね。
昨日はずっと仕事をしながらこの事を考えていました。
今の自分を顧みて、壊れる事を怖がって動いていないかなという部分を見つめ直すきっかけにもなりました。
このブログを頻繁に更新するようになった当初は嫌われてもいいから自分が言いたい事を勇気を持って言おう。そのための場所にしようとしていましたが、最近はちょっと守りに入ってるよなーとも思っていたので、ちょうどいい機会でした。
初心忘れるべからず。
もっとどんどん失敗を恐れずに前に進んでいこうと思います。