Twitterが赤字という件について考えてみた。

Publish2016/05/06(金)

Twitterが赤字という件について考えてみた。

今日は先日読んで興味深かった「ツイッター赤字89億円!「有料化してもOK」の声多数」という記事から考えたことについて書いてみます。

Twitterがなくなると困る…

まずこの記事を読んで思ったのは、「今はまだいいのかもしれんけど、将来的にTwitterなくなったらめっちゃ困るな」ということ。
困るというのは抽象的なので、もう少し具体的に書くと、SNSの先駆けとして先頭を走っているTwitterがいなくなるというのは、Webにとどまらず、世界に与える影響が大きすぎるなと思うことが一番の理由です。
まず思いつくのが、災害時にすごく役立つサービスが消えるのは大きな痛手という点です。
ご存知のように、大きな災害時には個々の情報発信ができるということはすごく重要で、東日本大震災でも、今回の熊本地震でもそうだったように、Twitterの情報によって非常に多くの人が情報を知ることができている側面があります。
Twitterは災害時に最も役にたつインフラと言っても過言ではないと思います。
そのインフラがなくなれば、また災害が起こった場合に被害が深刻化するという可能性だってあるんじゃないのかなと思うわけです。
仮にTwitterではなく他のインフラができてその危険を回避することができるという可能性もありますが、今のTwitterのレベルで役に立つかどうかを考えると、結構大きな賭けだと思っています。
それ以外にも、Webの世界の後退であったり、いろいろな会社が困るだろうなという事態も考えれば、Twitterが無くなってしまうというのは考えたくないです。

Twitterの現状を公開されているデータから考えてみる。

記事だけの情報を鵜呑みにしてもよくないので、TwitterのIR情報などを見てみましたが、ちょっと僕には難しい感じでした。
なので、本当に赤字なのかは確信が持てませんが、公式で発表されている数字でわかる範囲から考えてみようと思います。
まず、Twitterの利用状況を確認すると、2015年12月31日時点で3億2000万人の月間アクティブユーザーがいて、世界中の従業員数は約3,900人もいる企業だということがわかります。
ここの数字を誤魔化されてたらどうしようもないですが、ごまかす理由もないですし、誤魔化した方が後々大変なので、この情報が正しいという前提で考えます。
IR情報だけではよくわからない部分があったので、日本語で解説してある「米ツイッター、10~12月期48%増収 利用者数は前四半期比減少」や「ツイッターの売上推移などをグラフ化してみる(2016年)(最新)」を読んでみたところ、赤字であるということは大筋間違いないのではないかと思われます。

Twitterがどうやれば黒字になるのかを考えてみる

Twitterが赤字であるという前提で、ではどうすればTwitterが黒字になるんだろうということを考えてみました。
もちろん僕は中の人ではないので、細かいこともわからないですし、今の経営者の方々のように日々数字について考えているわけではないので、考え方が浅いのは大前提としてありますので、そういう甘い目で見てください(笑)
まず、最初に考えられるのは、現在の広告による売上の増加、今はまだ行われていない新規の売上を作るというプラス面からのアプローチと、現在のマイナスを作っている要因を減らすというマイナス面からのアプローチという2つの方向性を合わせて考える必要はありますが、マイナス面からのアプローチについては中の人ではないので具体策を出すことはできません。
ですので、今回はプラス面からのプローチについてです。
まず考えられるのは、既存の売上の大部分を占めている広告収入の増加です。
広告収入を増やすということであれば真っ先に思いつくのが、広告数を増やすか広告単価を上げるのいずれかもしくは両方でしょう。
広告数を増やすには単純に広告枠を増やしたり、広告メニューを増やすことで解決できそうです。
が、その場合利用者には見たくもない広告が大量に増えることになるので、利用者のストレスを増やす原因になります。
その結果、広告を増やすことでアクティブユーザーが減少し、それを補填するためにさらに広告を増やすという悪循環に陥ることも考えられます。
そして、結果的に広告の費用対効果が悪くなるので、広告単価も下がり、打つ手もなくなるという最悪の状況が考えられます。
広告単価を上げるには、広告の費用対効果を上げることと、それをきちんと営業するということが必要になりますが、いづれも一朝一夕で解決するような問題でもないですし、場合によっては営業費用のさらなる増加のみで現状と同じレベルで推移していくだけということにもなる可能性が高いかと思うんです。
そう考えると、既存の項目を改善していくよりも、新しい売上の柱を作る方が確実な気がします。
そこで出てくるのが、多くのサイトなどでも書かれていることですが、広告を外すオプションを有料で販売するという形です。
この課金の場合だと、広告が表示されることを望まない人にとっては、より快適にサービスを使うことができるようになるというユーザー体験の向上が望めます。
また、広告主からしてみても、誤クリックのような無駄なクリックが発生しないこと、興味のない人をセグメントして配信できるような形になるので費用対効果の上昇という可能性もあります。
その場合、広告枠の価値を下げることなく、ユーザーの満足度も向上し、広告単価を上げることもできるようになる可能性があります。
広告とサービスとの付き合い方を考えると、今の形のままではなく広告非表示オプションを販売する方がいいように思います。
他にも、今まで考えていなかった課金方法などもあるかもしれません。

まとめ

Twitterという、今の社会になくてはならないサービスが赤字が続いているという状況自体がやはり一番良くないですね。
もちろん今の経営陣が何もせず手をこまねいているわけではないでしょうし、あれくらいの大きさの企業であれば上層部はかなり優秀な人たちで構成されているはずなので、何とかこの赤字が続くという状況は脱却してほしいなと思います。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
本社のある大阪府高槻市で「ふにすWeb相談所」を開設し、
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