生活の変化を経過年数で探ってみる
Publish2016/01/29(金)
先日音楽番組を見ていたら、一昔前の人気曲のようなコーナーをしていまして、「へー懐かしいなー」とか思って見ていたわけですが、ふと「何年前ってどんなことがあったとか具体的に覚えてないけど、あの頃と比べて今ってだいぶ価値観とか生活スタイルとか変わってるな」ということを思いました。
そこで、昔に何があったのかを思い出したり考察しつつ、生活の変化や価値観の変化の変遷を考えてみようかと思います。
数年前とかだと自覚がある感じですが、10年単位くらいだと変化が大きいと思うので、基本的に10年単位で振り返りつつ考えることにします。
ちなみに現在僕は37歳なので、当時の自分の価値観も踏まえて書きますので、その点はご容赦ください。
10年前(2006年)の主な出来事
10年前にあった出来事は以下のような感じです。
■携帯電話の番号ポータビリティ制度開始
■トリノ冬季オリンピック開幕
■第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕
■2006 FIFAワールドカップ開催
■各地で大雪による被害
■神戸空港が開港
■亀田興毅が10代でWBA世界王者に
■ライブドアの堀江貴文さんが証券取引法違反容疑で逮捕
ナンバーポータビリティが始まったり、堀江さんが逮捕されたりしたのが10年前。
神戸空港ができたりWBCの1回目があったりと、結構記憶に残っている出来事が多い年ですね。
生活スタイルも今とそんなに変わっていないような感じかと思います。
この頃には僕も今の仕事をしている感じで、当時27歳なわけですから、そんなに昔という実感はない感じです。
ただ、この頃にはまだWebの影響力は限定的だったような感じで、誰もがWebに接続しているという感じではありませんでした。
翌年の2007年にiPhoneが発売されたことを考えると、Webが爆発的に広がる前の最後の方だったという感じでしょうか。
20年前(1996年)の主な出来事
では20年前に。この年は僕は17歳で高校生の頃です。
起こった出来事は以下のような感じです。
■アトランタ・オリンピック開催
■病原性大腸菌「O157 」による食中毒が全国各地で発生
■羽生善治が史上初、将棋のタイトル七冠独占を達成
■東京ビッグサイト(東京国際展示場)が開場
■「Yahoo! JAPAN」がサービスを開始
■海の日施行
■芸術家の岡本太郎さんが死去
■藤子・F・不二雄さんが死去
何と言っても特徴的なのは今なお勢いのある「Yahoo! JAPAN」がサービスを開始を開始した年ということ。
今の仕事であるWebが一般的になっていくための土台となるサービスが始まったのが20年前だったわけです。
逆に言うと、まだこの業界は長くて20年の歴史しかないということなんですけどね。
この時点で新しい仕事として「Web制作」という仕事ができたわけです。
そして、この頃は今の生活スタイルは大きく違います。
Webもごくごく一部しか使ってなくて、携帯電話がではじめて、PHSやポケベルとかがまだメインだった時代ですから、今とかなり生活スタイルが違うということを肌で感じることができます。
30年前(1986年)の主な出来事
では30年前まで昔だとどうなるでしょう。
30年前といえば7歳。小学生の頃ですので、だいぶ記憶が曖昧です。
起こったことは以下の通り。
■英チャールズ皇太子とダイアナ妃が来日
■上野動物園のジャイアントパンダ、トントン誕生
■ハレー彗星が76年ぶりの地球接近
■伊豆大島の三原山で溶岩流出をともなう大噴火発生
■「おニャン子クラブ」「キャッツ」「子猫物語」「マイケル」などネコブーム
■日本初の女性党首・社会党土井たか子委員長誕生
■アイドル歌手岡田有希子がビル屋上から飛び降り自殺
■シートベルトの着用が原則義務化
■伊豆大島の三原山が噴火
■フライデー襲撃事件
感覚的にはかなり昔な感じです。
フライデー襲撃事件といえばビートたけしさんが起こした事件ですよね。
全然実感がないですし、この頃の生活スタイルと言えば完全に昭和なイメージです。
今と比較すると、かなりの違いが出てきていると思います。
言ってしまえばたった30年という期間でも、かなりの生活の変化を感じることができますね。
40年前(1976年)の主な出来事
ではもっと遡って40年前の話を。
この年は僕は生まれていないので、推測になります。
というか、自分が生まれていない時代のことを考えるのは非常に難しいですね。
この年にはこんなことがあったようです。
■モントリオール五輪開催
■昭和天皇在位50年式典
■学校給食に米飯が導入される
■アントニオ猪木対モハメド・アリの異種格闘技戦
■ロッキード事件
■台風17号が猛威、長良川決壊
■大和運輸が「クロネコヤマトの宅急便」を開始
■できたて弁当「ほっかほっか亭」の1号店オープン
特徴的なのは、今でも伝説として語り継がれる「アントニオ猪木対モハメド・アリの異種格闘技戦」ですね。
プロレスファンとしては外せない出来事です。
というかそんな前の出来事だったということの方がびっくりです。
今の物流の基礎を作った「クロネコヤマト」も40年前からだったということは、当時の物流は今と比較にならない感じだったのではないでしょうか。
また、ほか弁として有名な「ほっかほっか亭」もこの年から始まったということです。
僕のイメージ的には「ド昭和」な感じですね。
50年前(1966年)の主な出来事
さらに遡って50年前はどんな感じだったのでしょうか。
起こった出来事はこんな感じです。
■敬老の日・体育の日制定
■ビートルズ来日
■日本の総人口が1億突破
■クイズブーム本格化
■日本でメートル法完全施行
■日本で戦後最大の公共交通機関ストライキ
■日本テレビ系の演芸番組『笑点』放送開始
■全日空ボーイング727型機が東京湾に墜落し133人全員死亡
■NHK朝の連続ドラマ「おはなはん」が茶の間を独占
完全に実感がありません。
というか、父親たちの世代でもなんとか覚えているくらい古いんじゃないでしょうか。
ここまで昔だと、今とは全く生活スタイルが異なりますね。
もちろん当時は高度経済成長期真っ只中なので、資料やテレビで放送された「当時の生活」のような生活スタイルだったんでしょう。
実際に見てないので判断できませんが…。
100年前(1916年)の主な出来事
ここから先は実感もないので、一気に100年前に戻ります。
1世紀前には以下のようなことがあったようです。
■袁世凱が帝政を取り消し中華帝国崩壊。
■アイルランドでイースター蜂起
■第四次日露協約調印
■寺内内閣成立
■第一次世界大戦
■ロシアでグリゴリー・ラスプーチンが暗殺される
ここまで来るともう歴史の授業に出てくるレベルですね。
第一次世界大戦をしていたのがわずか100年前だったわけです。
そこからの100年色々なことがありすぎだったということがわかります。
それくらいのスピードで世界は変化を続けていたということですから。
振り返ってみた感想と余談
この記事を書いている時にふと気になって調べてみたんですが、日本にとって大きな変化があった時代といえば幕末だと思うんです。
調べると1853年7月8日にペリーが浦賀に来航してから、1867年11月9日に大政奉還が行われ300年続いた江戸時代が終わったわけで、黒船来航からわずか13年間の間に時代が大きく変遷していったわけです。
ということは、10年もあれば時代は大きく変わっているという風にも考えることができます。
これから先の10年がどのくらい大きな変化が起こるのかはわかりませんが、過去に比べて現代のほうが時代の変化が大きいような気がしています。
そう考えると、今から10年後に今の状況を思い出すとかなり昔だったような印象を受けるくらい世の中は変わっているのでしょう。
その変化の振り幅は、過去の変化の度合いを考えるときっと自分が考えているよりも大きいはずなので、その時々で時代の変化を感じ取って行動していかないとそこから先に何もなくなりそうな気もします。
(今やっている仕事がなくなっているということも含めて)
ということで、やはり重要なのは時代の流れに柔軟に対応していく適応力なんだなと思うんです。
「強いものが生き残るのではなく、変化に対応できるものが生き残る」という言葉を噛み締めて生きていこうと思います。